2013年06月01日

藤枝と浜松

/あさはら@静岡県藤枝市にて冷やし塩ラーメン/浜田山@静岡県浜松市中区にて魚介豚骨らーめん/らーめん天日地鶏(てんぴじどり)@浜松市浜北区にて塩らーめん/ほろ酔い村 映里砂/

 今回のラーメン修業、初めは京都で開催されるコラボラーメン狙いでしたが、予算の都合上、途中から滋賀の未食店巡りに変更。
 さらに体調が不十分ということで、無理をせずに隣の静岡県にしました。
 静岡は隣りと言うこともあってそれなりの著名店は訪問していますが、それなりはそれなりなので、もっと行かないと。
 せっかく静岡に行くので浜松の友達に声を掛けて飲むことにし、小田急線の始発で小田原へ。
 小田原からの始発に乗れないのは残念ですが2本目には乗れます。

 熱海で一回改札を出て、休日乗り放題きっぷ(2600円)を購入して次の便を待ちます。
 この切符は熱海、豊橋間で乗り降り自由ですが、その日に往復しないとあんまりお得感はないですね。
 などと考えながらマクドナルド熱海駅前店にてソーセージマフィン100円、コーヒーは要らないかな。

 藤枝駅に着いたのは8時半、駅から30分歩いて藤枝朝ラーの聖地であり、志太系の元祖であるラーメン屋に表敬訪問。
 日曜日が定休日なのは知っていましたが、1日と14日がメンテナンス休業とは知りませんでした。
 年間600杯も700杯もラーメンを食べていれば臨休や早終いに遭遇するのは確率の問題だから、いちいち悲しんだりしていられないよ。
 逆に「訪問できないこと」を想定しておくことが大切になってきます。

 と言うことでそのままお店を通り過ぎて、今日と明日で何度も通ることになる勝草橋(かちくさはし)を渡ります。
 川自体は半分以下の幅ですが、水かさが増したときには凄いんじゃないかなぁ。

 記念すべき藤枝朝ラーの一軒目はあさはら@静岡県藤枝市、ってもう9時を過ぎているから朝ラー感は浅めですね。
 藤枝朝ラーの事は詳しく知らず、志太系と混同していましたが、藤枝朝ラー文化軒究会によれば、志太系はマルナカ(表敬訪問済み)、森下、麦、池田屋だけのようです。
 がらっと開けて店内に入ると、びっしりと敷き詰められたテーブル、4人掛け6卓あるので24席。
 しばらくしても何も起きないので、奥の部屋に声を掛けると「いらっしゃいませ〜」と出てきて下さいました。

 朝9時から営業されているだけで特別なメニューがあるわけではなく、ラーメン、ワンタンメン、チャーシューメン、冷し中華、冷しラーメン(酢抜き)までが醤油味のみです。
 塩味として冷し塩ラーメン、塩、醤油、味噌とあるのが野菜ラーメン、五目ラーメン。
 チャーシューの部位がモモ肉、バラ肉から選べますが、特に聞かれませんでしたのでモモ肉のようです。
 サイドメニューはチャーハン、親子丼、玉子丼、かつ丼、餃子、小ラーメンとしてセットにもできます。

 5分ほどして冷やし塩ラーメン600円、もっとシンプルな麺相かと思っていたけど意外に手が込んでいますね。
 豚ガラや鶏ガラ出汁は最小限に抑え(ひょっと未使用かも)、魚介類と野菜出汁がメインのスープはすぅっと喉を流れすぎていきます。
 意図的にだと思われますが塩気は強めに調整されていて、自分的にはとても好み、一般的には塩っ辛いと感じる人が多いかも知れません。

 これまたするすると食べられる細麺が意外と量があり、朝からお腹いっぱいコースですね。
 チャーシューは綺麗に一口大に切りそろえられていて、この歯応えがとてもいい感じです。
 メンマもチャーシュー同様にとても食べやすい、青ネギの小間切り、板海苔は意外と大きめでした。
 スルッと食べてしまってご馳走様、ああ、美味しかった。

 再び勝草橋を渡って藤枝駅へ、藤枝駅から東海道線で浜松まで。
 目的のラーメン屋は浜松駅から歩けない距離ではないけど、往路は必ず乗ってしまう遠鉄、ICカードは導入されていますが交通系ICカードとは統合されておらず、自動改札にもなっていないので切符は店員さんが入札されます。

 ラーメン屋の最寄り駅である助信駅が知らないうちに高架駅になっているし、高架にするお金があるなら自動改札もお願いしますよ。
 高架はいいんだけど、降りた先が片方しかないのはどうなんだろう。
 これから作っていくのかな。

 駅から真西に歩くこと8分で浜田山@静岡県浜松市中区、店主さんの浜田さん東池袋大勝軒と渡なべで修業されています。
 ですので、屋号の「浜田」はご自身の名前からですが、「山」とは何かと確認すると「『山岸マスター』の『山』」に由来するとのこと。
 外待ち1人と噂に違わない人気店、帰って行くお客さんを見送りつつ店内へ、店内には6人ほど並んでいるようです。

 6席と3席のL字カウンター席のみ、4人掛けテーブルも用意されていますが、開店以来ずっと胡蝶蘭が置かれているようです。
 店内に入ってすぐ右手に用意されている券売機で食券を買い、店内待ちしている間に店員さんが引き取りにきて、ニンニクの有無を聞かれます。

 メニューは魚介豚骨のラーメン、つけ麺、清湯スープの醤油ラーメン、塩ラーメン、未確認ですがメニュー毎に麺を変えているとのこと。
 店主さんと若い男性店員さんの2人で切り盛りされていて、食べているお客さん、待っているお客さんを一望すると若い男性客だけではなくカップル、ご年配、女性一人客と、幅広い年齢層に支持されています。

 お店に到着してから25分経って魚介豚骨らーめん700円、ほほう、随分と具だくさんな麺相ですね。
 魚介出汁と豚骨出汁をその日の煮出し具合によって配分を変えて合わせてあるようで、東京でも中々ここまで美味しいスープは味わえません。
 一言で言ってしまえば渡なべ系ですが、私は渡なべイズムとは和風ラーメンであると思っています。
 ここで言う和風とは醤油や鰹節を使うと言った食材の特徴ではなく、骨ひとつ、スジ一本、皮一枚までも使い切る調理方法、調理技術のこと。

 しかししてその調理技術は突飛や奇抜ではなく、丁寧に丹念に時間をかけて調理するという、これまた和風の調理方法。
 中太麺は自家製麺でスープによく合っていてするすると食べられ、ここまでスープに合っていると他のスープの時はどうなのかと思いましたが、スープごとに変えているらしい(未確認)。
 トッピングは一口大のチャーシューが二枚、柔らかく仕上げた穂先メンマが数本、かなり細かく刻んだタマネギ、白ねぎの輪切り、と。
 麺を食べながらスープは飲まないようにしているのですが、そんなことはどうでも良くなるほどスープを飲んでしまい。

 麺を食べ終わった後はスープは飲まないようにしているのですが、そんなことはすっかり忘れてしまってスープを飲み干してしまい。
 ああ、美味しかった、ご馳走様でした、また食べに来ます。

 必食の一杯を食べて、後の店は時間的に余裕があったらですけど、食べ歩きのマイルールに従って遠い店から。
 遠鉄で浜北駅まで、浜北駅で降りたのは初めてかな。

 浜北駅から北西に向かって歩くこと16分でらーめん天日地鶏(てんぴじどり)@浜松市浜北区、10台程度の駐車場が満車です。
 軒下で店外待ちされている方が特に並んでいる風ではなかったので店内を覗いてみると、待ち順シートに名前を書くようになっていました。
 全席禁煙ですので禁煙、喫煙の欄はありませんでしたが、相席可、不可の欄がありました。
 10分ほど待って名前を呼ばれて店内へ、厨房に面したカウンターは3席(が良かったのですが満席)、間を仕切った対面のカウンターが8席、テーブル席は6人掛けが2卓に4人掛け、全27席あります。

 メニューはスープは1種類で塩、醤油、赤味噌、つけ麺も用意されていて、平日限定や数量限定メニューもありました。
 飲み物はともかく、穂先メンマややわらかモツ煮などが飲み物のつまみに用意されているのは、私がイメージする「地鶏出汁」のお店と違います。
 壁にしつらえた本棚にはマンガが並べられていて、そのマンガを読みながらラーメンを食べているお客さんもいて何か違和感があるなと思ったのですが、テーブルに分厚いビニールが敷かれていることに配膳されて気が付きました。

 着席して10分ほどで塩らーめん680円、チャーシューメンかと思うほどの麺相です。
 いわゆる地鶏出汁のスープを使ったラーメンで、地鶏と言えば名古屋コーチンや秋田比内地鶏が多いけど、この店の讃岐地鶏は初めて聞きました。
 スープはあっさりしていて、私のような食べ歩きを始めたばかりの舌では地鶏の種類は分からず、なんとか鶏出汁だということがやっと分かるくらい。

 中細麺はてっきりストレート麺かと思いきや縮れていてスープを良く吸い上げはしますが、なんか違和感が。
 そのスープの味わいに覆い被さるような大ぶりのチャーシュー、豚と鶏の相性は良く分かっていませんが、どうなんでしょうか。
 メンマに青ネギ、小さめの板海苔、 ご馳走様でした。
 ラーメンの好みは人それぞれ、美味しいとは思いますが満席外待ちするほどのラーメンとは思えませんでした。

 その後、隣というかラーメン屋が隣なんだけど、プレ葉ウォーク浜北で休憩。
 端から端まで歩いたら5分は掛かりそうな大きなショッピングモール、駐車できる台数は500台を超えるんじゃないのかな(実際には屋内駐車場もあって3000台)。

 コーヒーが飲みたかったのでサンマルクカフェ、せこくポイントを貯めているわけですが。
 朝早かったから疲れちゃっていて、アイスコーヒー1杯で1時間半も居座ってしまいました。

 時間になったので遠鉄で新浜松駅へ、少し早めに着いて辺りを散策。
 かつて開店と同時に駆けつけたべんがら横丁、当時の隆盛は見る影も無く、半分ほどの施設が「仕込中」と表記されています。
 しかしして竈だけは当時からずっと営業されていて、感慨深いです。

 時間になったので、ほろ酔い村 映里砂にて浜松のラーメン好きらと飲み会。
 静岡は東西に長い県で、その広さから食文化も東部(伊豆)、中部(静岡市)、西部(浜松市)と大別されるようです。
 会の幹事と人集めをお願いしたのは、普通だったら会うことも話すこともこうして一緒に飲むことも考えられないほど、この地では名と顔が通った人。
 その人と仲良しの人と古くからの知り合いだったので、「ラーメン好き」ということで何年か前に紹介してもらって。
 人の縁は人でしか繋げない。

 飲み物は各自お好みでしたので、乾杯用の生ビール、続けてハイボール、を数杯、この地で飲みつぶれるわけにはいかないので、きっちりセーブして。
 料理はホルモン焼き、刺身盛り合わせ、ザンギ、揚げ豆腐、サービスのフルーツ、などなど。

 誰もが何気に普通に食べていましたが、ここ浜松では「普通」かも知れないけど、東京神奈川では値段はともかく料理そのものが食べられない品ばかり。
 逆に言えば、この地の人は東京神奈川で「こんなクオリティでこの値段!?」となるわけですが、まあ、料理の好みは人それぞれですから。
 一番驚いたのが刺身の身厚さ、厚く切り分けると魚の臭みや脂が嫌みに付いたり、醤油や山葵が弱く感じますが、全くの杞憂。
 向かい側の幹事さんがお喋りに夢中になっている間に、殆ど1人で食べてしまいました。

 まあ、当たり前だけど話しの殆どがラーメンの話し。
 ラーメンの話しには、ラーメンそのものの話しと、ラーメン屋の話がありますが、今夜のラーメン屋の店主さんの話。
 ラーメンの食べ歩きをしていれば、どうしてもラーメン屋の店主さんと仲良くなる機会があり(仲良くならないという方もありますが)、店主さんと話しをしてしまうと、「好き」が「愛」に変わるのも人として当たり前の流れ。

 彼らの愛し方は10年前、いや、5年前の東京神奈川でよく見かけましたが、今ではすっかり少なくなってしまいました。
 数が全てではないけど、年間190杯も同じ店のラーメンを食べられますか、という話し。
 営業終了後に伺って後片付けを手伝いますかという話し、おかしいよ、バカだよ、だけどのそのバカが眩しすぎるくらい羨ましいよ。

 尽きることのない話、尽きるはずのない話し、途中までは時計を気にしていましたが途中から見忘れてしまって。
 危なく終電(ではないけど、知らない土地の終着駅ではない駅で降りる場合の安全な便)になってしまい、時計を見なくてもスマフォやデジカメで写真を撮るときにタイムスタンプを確認することを習慣にしているのですが。
 ホテルに電話してキャンセルしてこの地に泊まるかと思ったほど。
 後ろ髪をむんずと掴まれる思いで退店、お土産まで頂いてしまってありがとうございました。

 すっかり酔いの回ったこの身体、ここで一眠りできたらどんなに幸せだろう。
 浜松から藤枝まで50分、寝過ごしたら静岡まで起きられない可能性しかない。
 そりゃ、路銀が十分にあればどうにでもなる日本、路銀が十分にないから緊張している。
 駅から歩いて40分もあるホテルに到着したのは23時前、明日の朝も早いから緊張して眠る。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記