
一軒目のラーメン屋さんの営業時間に間に合うように、小田原駅始発の新幹線ひかりで京都へ向かう予定でしたが、そのひかりの発車時間に起きるという大失態。
とりあえず身支度しながら善後策を練らなければなりません。
急いで最寄り駅に向かい、電車に乗って経路検索、始発から遅れること45分のひかりに乗車。
最後までこの「45分遅れ」を取り返すことはできなかったけど、最悪の事態だけは避けられました。

終着駅は京都駅ではないので、何度かの乗り換え時間を考慮し、ひかりでそのまま京都へ行かなくても名古屋でのぞみに乗り換える時間が15分の余裕があります。
となれば(ならなくても)新幹線下りホーム4号車付近にある、きしめんNAGOYA住よし JR名古屋駅16・17番ホーム店、いったい何回目の訪問になるのでしょうか。
券売機で食券を買いますが、、、かき揚げきしめん520円、、、私が初めて食べた時は、、、昔話はよそう。
麺の茹で時間が好みから5から10秒長くて、ちょっと残念、とはいえ、キッチンタイマーとか使わない職人芸ですからね。
麺茹で担当者で麺の茹で加減が変わるんだろうけど、料理人指名とか出来ないでしょうし。

のぞみで京都へ、のぞみを撮るのは久し振りなので上手く撮れません。
のぞみに乗ったら壁コンセントでアイフォーンを充電しながら経路検索、新幹線のホームから在来線のホームって意外と遠いので乗り換え時間をよく考えないと。
って、奈良線は一番近いじゃんか。

京都駅を降りてダッシュで奈良線に向かうも、先発の発車まで15分もある。
ひょっとしてJRの区内割引を捨てたらもっと早く行けるんじゃないかと再び調べて、早い経路を見つけて一気に近鉄京都線へ。
人生2回目の近鉄京都線、前回は天理から京都へ来たので、京都から下るには初めてです。

新田辺に着いたのは9時55分、バスの発車まで15分あるけど観光すらできませんけど、観光しに来たわけではありませんし。
バスの路線を調べ、バス亭を確認し、バスを待ち、出発します。

一番乗り場から10時15分発南京都病院経由緑苑坂行き、乗車客は自分を含めて5人。
どういったお客さんがこのバスに乗るのか分からないけど、このバスがなければお店まで歩いていかなければならないので。

明星が原バス停に着いたのは定刻より5分遅れ、ラーメン屋さんの開店時間50分前です。
一緒にもう一人のお客さんが降りて、おお、こんな場所で降りてラーメン屋でも行くのかな、と思ったらそうでした。

俺のラーメンあっぱれ屋@京都府城陽市奈島下小路、食べログの京都のベストラーメンでここ何年か一位を続けています。
お店の入り口は通り反対側で、元は何屋だったか全く分からないけど、ぐるりと周りを駐車場が取り囲んでいて、20台か30台、停められます。
99%の人が車で来店されるのでしょう、開店50分前で外待ち12人、私の知る限り今日は木曜日ですので待ち客の殆どが大学生です。

用意された長椅子に座り、特に何もすることがない時代は単行本を持ち込んだりしましたが、今はスマフォがあるので、時間つぶしには事欠きません。
現実的にはスマフォで遊んでいないで、友達や恋人との会話を楽しむべきなのだろうけれど、一人なのでね。

突然、待ち行列が進んだと思ったら、開店時間前に店内へお客さんを入れるんですね。
暑い夏の日や寒い冬の日、雨の日などは店内で待てるととても嬉しいですね。
店内には10人程までは座れる長椅子が用意されていて、私は座れず、私の後ろの20人以上は店内に入っています。
既にカウンター18席にはお冷やを差したコップが置かれています。
女将さんが順番に注文を取りに来て、先にメニューが回ってきて何を食べるか決めて、自分の番になって二杯食べても問題ないか確認してからオーダー。
つけ麺は3玉450gまで同額ですが、小150gを選ぶとチャーシュー、メンマ、茹で玉子のいずれかが追加できますのでメンマをお願いしました。
開店時間5分前に「準備ができました」と声を掛けられ、奥から順番に座り、次々と配膳。
私までの12人は全て限定メニュー、私の次のお客さんはレギュラーメニューでしたが、再び限定メニュー。

運良く座った席が調理場の目の前で、店主さんが盛り付けと麺茹でを、女将さんが麺茹でと配膳を担当していて、調理の進行によっては麺茹でを店主さんが手伝ったりして、頭一つに手が四本、足が四本のような一心同体さ。
効率を高められることは一秒単位で時間を削り、時間を掛けるべき作業は一歩も動かず丁寧に。
素晴らしい調理に、目を奪われてしまいました。
先ずは限定20食のスーパーつけめん小(一玉150g)950円、先ずはつけ汁、続けて麺皿が提供されます。

麺皿の底はかなり傾いていて、サンプル料理をディスプレイするかのよう。
三玉までは同額なので、一玉の小を頼んだのは私くらいで、男子学生は殆どが特盛り三玉、ペロッと平らげていました。
つけ汁は塩ダレベースに豚骨白湯スープ、三つ葉@奈良の様にハンドミキサーで攪拌しています(って、三つ葉が修業元での調理を踏襲しているんですけど)。
自家製麺は、平打ち太麺でかなり縮れていてつけ汁に良く絡み、これがまた、実に美味しくて三玉食べたくなります。
トッピングはレアチャーシュー、材木メンマ、味玉、カイワレと一つ一つを丁寧に仕上げてあります。

ささっと食べ終わったらスープ割り、割りスープは鏡のように磨かれたポットに入れて提供されます。
つけ汁の元の味を崩さないような出汁スープ、とても美味しく頂いてご馳走様と丼を寄せようとすると、ラーメンが運ばれてきました。

続けてこくまろ塩ラーメン750円、この店は三種類のラーメンを提供していて、もう一つは濁とろ塩ラーメンです。
スープはつけ麺のつけ汁を割スープで割った感じで、口の中がそのままの味を受け入れます。
さっき飲み終わってもっと飲みたいと思っていたのでちょうど良いとも言います。

麺は少し細い感じで、ひょっとしたら全く同じ麺の使っているけど茹で方で茹で上がりが違うのかも知れません。
それでもよくスープに合ってとても美味しいです。
トッピングはつけ麺と同じ、レアチャーシュー、材木メンマ、味玉、青ネギ、必要にして十分です。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。

店外に出ると15人くらい並んでいて、駐車場はかなり埋まっていて、みんなラーメンが好きなんだなぁと思いながら歩き出します。
バス亭でバスを待っている人は一緒にラーメンを食べに来たお客さん、横目に見つつ緩やかな坂を下ります。
この街道を歩いている人は一人もいなくて、物凄く遠いように思えますが、最寄り駅から車で10分ですからね。

途中で一休みしながら歩くこと50分、山城多賀に到着。
べつに時間は気にしていませんでしたが、ちょうど電車が来たので、乗って。

最寄り駅は京阪の深草駅ですが、JRならば稲荷駅、稲荷と言えば稲荷神社の総本山ですが、鳥居を一つもくぐることなくお店へ急ぎます。
とはいえ、キツネだけは見たりして。

途中でコーヒーを飲みたかったのですが、コーヒーショップはおろかコンビニも見つかりません。
何とかガソリンスタンドに併設されたドトールで一息入れて、さて、ラーメン屋へ。

らーめん大京都深草店(DAI)@京都府京都市伏見区深草野田町、アイドルタイムのど真ん中に訪問、これにてらーめん大23店舗中21店舗訪問済み。
今年の1月にらーめん大の店主さんに「次に会うまでに全店訪問」と一人約束していて、どうやら間に合いそうです。
レギュラーメニューを食べ比べるのがラヲタってものですが、こうどこの店で食べても同じ味ではねぇ、と、なんかこの店独自のメニューはないかなと店先に近づくと、独自メニューの方が多いじゃないか。

基本の醤油と塩、他は京都深草店限定で、肉そば、鬼辛子みそ、黄醇咖喱(カレーラーメン)、黒旨濃厚、塩彩らーめん、がラインナップ。
券売機の前に立っても悩みますが、悩んでいても決まらないのでえいっとボタンを押して。
誰もいない店内を見渡して、空いていたカウンター席に座りつつプラ券を高いカウンター台に置きます。
らーめん大の典型的な3席と8席のL字カウンター席、席に座ってカスターセットをチェックすると、らーめん大直系と思われる揃えです。
店内に奥に丸山製麺とちばき醤油の板も発見しました。

程なくして塩彩らーめん500円、特に何も聞かれてもお願いしてもいませんけれど、サンプル写真より高い野菜の盛りは立派です。
とは言え、白髪ネギ、ニンジン、貝割れ大根などなので、食べにくいだけでお腹が膨れることはありません。
麺はこの系統にしては珍しい極細麺、スープが思いの外あっさりしているので、意外と合っています。

豚骨出汁主体のあっさりしたスープにはゆずも効いているし、背脂も甘く、チャーシューも美味しいです。
卓上の調味料を使うことなく、スルッと食べてしまってご馳走様でした。

食べ終わっても後客無しでしたので、店員さんと少しお話を。
関西圏に出店するって話し、などなど、残りの限定メニューを食べに来ないとな。

深草駅から京阪線に、京都に来たら京阪線に乗らないとと。
京阪乗る人 おけいはん、って俺が乗ってもおけいはんには成れないよな。

終点の出町柳駅で乗り換えて、、、の前に歩いたらどのくらいかな、と調べると30分くらいか。
それなら歩こうかな、って歩き出すと雨が降ってきて、こんなコトなら電車で行くんだったよ。
デイリーヤマザキ東大路北泉店の交差点に着き、祈るように右手を見ると、看板に明かりが灯っているじゃないか。

らーめんや亜喜英(あきひで)@京都府京都市左京区一乗寺(ホームページ)、今日は営業されているのですね。
前回一乗寺修行の際、明かりは点いているけど入り口は閉まったまま、そのまま一時間待ちましたが状況は変わらず、次回京都訪問時には必ず、と。
その後、ネット情報を漁ると「臨時営業の店」と知り、もしこの世の中にラーメンの神様がいて、私のことを見守って下さっているなら、10回振られる位で入店を許されると考えていて。
今日は当然「閉まったままのドアを撮る」つもりでしたが、なんともラッキー、近所の大学生らが大勢集っています。
ラーメン屋にしては珍しく、番号札を取り、ボードに人数を書くシステム。
夜営業は通常1時間待ちのようで、一人で来て人数を書いて番号札を取って行くお客さんもちらほら。
お店の数だけ待ち方の数があるなぁ、他の店がこうだったから、は通用しないですね。

一時間ほどして番号を呼ばれ店内へ、カウンター6席と3席のこぢんまりとした暖かみのある店内です。
空気を読んで一番奥の席へ、待っている時にとても回転が悪かったので、どんなメニューなのかと仕切りを見上げると。
ラーメンのみ、大盛は無くて替え玉対応、ビールはあるけど飲んでいる人は見当たらない。
サイドはライスだけで、なんでこんなにも回転が悪いのか分からないような、分かるような(謎)

ブログや店内告知を読む限りでは強面な店長さんをイメージしていましたが、実際にお見かけすると京都の商売人らしく東京では中々お目にかかれない腰の低さ。
奥さんかアルバイトか分からないけど、ホールを担当されている女性店員さんも同じように腰が低く、何度も何度も「長い間お待たせしてしまってすみません」と腰を折っていました。
メニューが一つしか無くてもリピーターが多いのはうなずけます。

少し待ってラーメン680円、ほっとすると暖かい麺相です。
天下一品の超こってりに酷似した粘度の高いスープ、鶏ガラ主体の濃厚スープだから(天下一品と違っては豚骨出汁も混ぜてある)似た食感になるんですね。
このスープの出来が悪いと営業されないこともあるのかな、分からないけど。
麺屋棣鄂製の中太ストレート麺がスープに良く絡み、とても美味しく、この味にはまってしまったら他店のラーメンでは満足できないだろうなあ。

チャーシューは炙った柔らかいタイプ、ざくざくっと刻んだ長ネギ(九条ネギではないような)、辛子メンマとあくまでもスープ主体の構成です。
スープは替え玉対応用にやや多めで、味変用に紅生姜や辛子高菜は用意されていないので、途中で一味を振って味変してご馳走様でした。
店主さんにご挨拶させて頂き、お店を出たらら、もうまた食べたくなった、いや、また会いたくなったけど、今度は臨休(笑)だろうなあ。

帰りは前回と同じバスで河原町へ。
前回は近くのバス亭から乗りましたが、試しにGoogleで検索してみると少し歩いたバス亭からすぐにバスが出ると。
小走りで向かって、何とか間に合って。