
滅多にしないのですが、二度寝をして起きたのが10時過ぎ。
すっかり陽が高くなって部屋の中にいても真夏日の予感、それでは出かけますか。

先ずは蒙古タンメン中本町田@町田市、店内に入る前にガラス壁のポップを確認することが習慣になっていて、その時に大抵、女性店員さんと目が合ってしまいます。
今月の限定メニューは2013年7月に開店一周年記念メニューとして登場した五目麻辣麺、その後、年に一回程度のペースで販売されています。

店内に入ると、店員さんから「いらっしゃいませぇ」と挨拶が飛び交うのですが、聞いたことはあるけど町田店では聞き慣れない声が聞こえてきます。
店内奥の厨房を見ると、御徒町店の副店長さんが新しい町田店の店長さんとして赴任されています。

しばらくの間は引き継ぎなんでしょうか、と券売機で食券を買って空いているカウンター席に座ります。
店内は半分くらいの入りで、女性店員さんとあれやこれやの話しがとても楽しいですね。

程なくして五目麻辣麺880円の麺少なめ、チャーハン500円のご飯半分、北極玉子120円、いずれも倉井店長さん作です。
五目麻辣麺は渋谷店限定メニューの麻辣麺の豪華版で、豆腐と袋茸等が追加されています。
もちろん都度調理ですので調理人よって仕上がりに特徴があるのですが、店長さん調理しか食べたことがありませんので、特徴の違いは分かりません。
メニューの説明ポップには辛さの説明がありませんが、ラー油がかなり効いていますのでかなり辛く、合わせて山椒の辛さも強く感じます。

チャーハンは基本がご飯二膳分なので、私のような年寄り向けに値段は変わりませんが「半分」と「少し(3/4)」に対応していて、今日は半チャーハンでお願いしました。
中華料理屋のチャーハンだとぱらっぱらなご飯(米粒)がマストですが、ラーメン屋ですのでしっとりタイプ、チャーシューの切れ端で塩味を付けているので、全体的にかなりあっさり味でとても美味しいです。
理由は分かりませんが去年は真夏に販売を休止されたので、実質レギュラーメニューであるにも関わらず限定メニューの扱いです。
さらっと食べてしまってご馳走様でした。

店を出て、店の前の道をどこまでもどこまでも南東に歩きます。
目指すお店が通り南側ということもあり、日陰に助けられながら一度も曲がらずに35分ほど歩きました。

「山奥のラーメン屋(店主さん談)」から独立して地獄ラーメン天国屋として2007/12オープン、2013/11/23に超純水採麺天国屋@町田市にリニューアルオープンされました。
今日は町田駅から歩きましたが、最寄駅は横浜線成瀬駅で徒歩10分程度です。
日本全国を見渡しても珍しい部類に入る、パチンコ屋に併設された(フードコート的ではない)ラーメン専門店です。
店内は16席のカウンターのみ、依然として券売機の不調は続いていて紙幣を認識しないので、店員さんが硬貨に交換してくださいます。

メニューは純水鶏採麺、純水採麺、ジャンク系ラーメンの三種類で、各々醤油や塩、冷しやつけ麺など多岐に渡ります。
レギュラーメニューであっても他店では食べられないラインナップですが、さらに限定メニューはアイディアからして思いつかないほどのラーメンが提供されることがあります。
食券を店主さんに渡すと「ふらわさん(実際は本名)、いらっしゃいませ」とご挨拶いただき、「中々来られなくてすみません」と頭を下げました。
休日のお昼時ということもあってか店内は半分以上の入りで、店主さんと、どこかで見かけたことのある男性店員さんと、見かけたことのない女性店員さんの三人で切り盛りされています。

調理の合間に店主さんが男性店員さんに視線を向けて「独立希望ということで、知り合いから預かっているんです」と紹介されました。
そうなんだ、と、私も視線を向けると「渦雷の初日にいらっしゃいましたよね?」と声を掛けられ、椅子から転げ落ちるほど驚きました。
渦雷の初日って去年の11月、つまり約半年前、ほんの数分、それも喋ったわけではなく同じ店内にいたと言うだけで、顔を覚えられるものなんですね。

程なくして鶏鮭塩麺730円、標準的な盛り付けを知らないのですが、盛り付けのバランスを考えると幾つかご厚意を頂いた様子、ありがとうございます。
純鶏スープにしては帆立や魚介が感じられ、そのどれもがこの一点でしか合わないピンポイントでバランスしています。
表現する言葉が思いつかない味わいのスープの前では「美味しい」という言葉さえひれ伏し、こんな味わいのスープがこの世の中に存在するんだ。
メニュー名から想像できるように鶏清湯と鮭節出汁のダブルスープなのですが、説明を受けてやっと理解できるほどの一体感です。
なんでこんな明日にでもビブルグルマンに選出されるようなラーメンを、こんな東京の端っこで普通に食べられるんだっけ。

三河屋製麺の極細麺は麺自体のクオリティはかなり高いのにスープとの相性がほんの僅かずれていて、聞けばゴニョゴニョ、なのでカクカクシカジカと。
トッピングは部位の異なる鶏チャーシューが二枚、穂先メンマが数本、花鰹、三つ葉、味玉、いずれもが麺とスープの味わいを高めています。
さらっと食べてしまってご馳走様でした、美味しいという言葉ではとても表現しきれていませんが、かといって美味しい以外に表現できる言葉もありません。

夜営業の開店時に駆け付けて驚かせてやろうと、開店30分前にらーめん雅楽GARAKU@あざみ野(横浜市青葉区)へ着いてみると既に二人並んでいるし。
夕日が眩しい場所だったので、少し離れた場所で様子を見ていたら次々とお客さんがきて、開店時には10人以上並んでいました。

店先にはGWに関わる今月の営業日が案内されていて、お休みは5/7、5/8、5/11、5/12、5/18、5/19、5/25となります。
待ち行列が途切れたところで店内に入ると、店主さんと女将さん、女将さんのご姉妹のヘルプさんの三人で切り盛りされています。
券売機で食券を買って店内を見渡すと、カウンター席真ん中しか空いていないので、そういうことならそのように、と座ってご挨拶します。

先ずは陽が沈む前にハートランドで今夜はあざみ野で一人お疲れ様会、アテは茹でだだちゃ豆で怖いくらいビールに合います。
一人でのんびりしながら、ちよいちょいおしゃべりして、ビールを飲み終わりそうなタイミングで、少し早いけどラーメンを食べて帰るかと腰を上げたら「Nさんがいらっしゃいましたね」と店主さんが。

あの後ろ姿は間違いない、厚かましくもお声がけさせていただいて、今夜はあざみ野で二人お疲れ様会、アテはローストポークに半身の味玉に白髪ねぎ。
彼女とは飲み会や少人数の飲みではご一緒したことがありますが、こうしてサシで飲むのは初めてで、とても緊張しました。

すっかり酔っぱらってしまう前にラーメンを、今月の限定メニューの鯵煮干し生姜中華そば850円。
※店主さんのご厚意により、標準的な盛り付けと異なる場合がありますので、ご承知おき下さい。
『今月の限定メニューは、あっさりしていて上品な鯵煮干しのスープとスッキリしてキレのある味わいの丸眞の “しょうがぶし” でとったスープを合わせたダブルスープで仕上げた中華そばです。珍しい“しょうがぶし” を使うことで、生の生姜と違った奥深い生姜風味の煮干し中華そばをお楽しみください!』
きっちりと塩気を前面に並べた、鯵煮干し出汁をベースにしょうがぶしを効かせたスープ、美味しいなぁ。
甘かったり、優しめの塩気のスープがはびこっているラーメン業界の流行はどこ吹く風、俺は俺が美味いと思うラーメンを作る、と。
そして、俺は俺が美味しいと思うラーメンを食べる、と。

麺は生揚げ醤油らーめんと同じ三河屋製麺の細麺、滑らかな麺肌がするりと喉を滑っていきます。
トッピングはローストポークと鶏チャーシューの二種類、柔らかくて食べやすい穂先メンマ、カイワレ大根に薬味の白ネギ。
麺を食べ終わったところで
さらっと食べてしまってご馳走様でした、また飲みに、いや食べに、来ます。