2017年03月27日

ヒレかつ定食

/椿/神田明神下とんかつ赤城にてヒレかつ定食/スノーフレーク/

 小雨の中、引戸をがらりと開ける。
 美味しいとんかつを食べ終わって幸せそうな顔をした、そうだな、ほぼ歳の変わらない初老の男性客らが数人、ちょうど帰るところだ。
 神田明神下とんかつ赤城、この店に来るのは今日が恐らく最後だろう。
 もちろん、本当に最後かどうかは死ぬまで分からないのだが。
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 空いていたテーブル席に座り、「本当にいいんだな」と自身に言い聞かせながら、下腹に力を入れて「ヒレを」と声を出す。
 緊張して「フィレオ」と言ったかも知れない。
 女将さんが厨房の旦那さんに向かって、「ヒレ、ひとつ」と声を掛ける声が聞こえ、「いや、やっぱり、ロースで」の声をぐっと堪える。
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 下腹に力を入れてから10分後にご飯、味噌汁、お新香がお箸と共に運ばれてきた。
 日本食はお箸で食べる前提で料理され、盛り付けられていると思うし、定食ならば割り箸で食べることが前提である。
 ここで本当の意味でエコでも何でもないエコ箸を出されたら、箸を割る楽しみや、上手く割れないかも知れないと言うか不安も、上手く割れた嬉しさも、ひとつも味わえない。
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 つまり、違う料理だな。
 ぱちんと箸を割り、上手く割れたことを喜びながら先ずは味噌汁を味わう。
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 ヒレかつ定食1,850円、貝割れ大根があしらわれた千切りキャベツに立て掛けるように、ヒレかつが五つ。
 シーザー、フレンチ、1000アイランドと3本用意されたドレッシング、先ずひとつ目はトマトケチャップで食べる。

 火傷寸前の熱さ、肉質はとんかつ屋のヒレ肉としては最高級、これ以上の肉質はならば、ステーキにするべきである。
 ぎゅっと筋肉質の味わい、旨いなぁ。ゆっくりゆっくり咀嚼し、ゆっくりゆっくりと味わう。
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 二つ目は卓上に用意されたソースで。
 小雨のせいで気温は低め、ソースのとろみがゆっくりと衣に染み込む。練り辛子をつけて食べると、これまた目を閉じてしまうほどの旨さ。
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 ご飯が多い、こんな多めのご飯を食べて喜ぶ歳ではないが、出されると食べ切らないといけない、と言う心理が働く。
 お新香は塩分たっぷりの自家製。この塩分が全体の甘さやゆったり感を引き締めます。
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 「雨の中を来てくださって」と言葉を添えながらリンゴを出してくださいました。
 ヒレかつは旨かったし、キャベツも美味しかった。
 お店の雰囲気もとても心地良かった。ご馳走様でした。
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posted by ふらわ at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記