
遅めのお昼は、世田谷中華そば祖師谷七丁目食堂@祖師ヶ谷大蔵(世田谷区祖師谷)(公式ツイッター)へ。
限定メニューばかりだとアレなので、限定告知が無い日(店主がいない日)狙いで、伺いました。
平日の13時過ぎに到着すると6人待ち、限定メニューが無くても外待ちがあるんだ。
しばらく店先で並んでいると、暖簾の隙間から「あれっ、ふらわさんじゃないの?」と聞き慣れた声が。

店内に入り、券売機で食券を買います。
メニューは醤油味の「世田谷中華そば600円」、塩味の「祖師谷塩そば700円」、限定らーめん。
ご飯物は魯肉飯300円、柴崎亭の焼豚丼350円。
飲み物はビール500円。

お客さんの帰る順番を見て、ああ、あそこの席かなと構えていると、「ふらわさん、こちらへ」と案内されます。
席に着くと、直ぐにお冷やが運ばれてきます。
卓上には味変絡みの調味料は用意されておらず、潔いかと思えば、本店にはブラックペッパーが置かれているし。
夜営業のとんかつ屋の話をしていたら、ラーメンが出来上がってきました。

程なくして、鴨雲呑中華そば黒900円。
特製とは名乗っていませんが、麺が見えないほどのトッピング、チャーシューが大きいし、ワンタンは多いし。
スープは(柴崎亭がカツオだしに対して)いりこだし、出汁加減、スープ温度、すっきり感、どれも大好き。
美味しいスープは沢山あるけど、好きなスープはとても少ない。

ラーメンは麺から食べることにしていますが、ここまで雲呑が多いとそうもいかない。
皮で食べさせる雲呑では無く、餡で食べさせる雲呑は鴨肉100%。
鴨肉を雲呑として食べるのは初めてですが、とても美味しい雲呑。
しかも2個、3個じゃなくて5個、黒胡椒が振り掛けられ、ラーメンの最後まで楽しめます。

細麺は安心安定の田村製麺、スープによく合っていますねぇ。
トッピングを奢らなければ、たったの600円でこの麺とスープが味わえます。
チャーシューは提供直前に炭火で炙ってあって二枚も、太めのメンマ、茹でほうれん草。
茹でほうれん草も結構美味しくて、可能ならば増やしたいほど。

食べ終わっても外待ちがある状況で、つまりそれは、いつ来ても並ぶってことだな。
スルッと食べてご馳走様でした。

夜は鳥道酒場(とりみちさかば)、店先の看板には「上野六丁目店」とあります。
まだまだ夜の帳ですが、店先のテラス席にもお客さんがはみ出ていて、正面から店構えを撮るのは自粛しました。
楽しく飲んでいるときに見ず知らずの人にカメラ向けられて、気分がいい人はいないでしょう。

店員さんに予約の旨を告げると、二階席を案内されます。
二階に上がると、空いている席が見つけられないほど混み合っています。
店員さんを見つけて、改めて予約の旨を告げ、空いている席に案内されました。
先ずはビール、生ビール中390円でガチンとジョッキをぶつけて乾杯。

ビールを頼んでおいてから、メニューを確認します。
二つ折りのメニューなので、二つ折りにして紹介するべきところ、最初と最後を一緒に紹介してしまうことをご了承ください。
トップはレモンサワーフェア、続けて梅サワーフェア、サワー。
レモンサワー300円、続いて生レモンサワー400円。
日本酒は豪快、一ノ蔵、八海山と有名どころが並んでいます。

ハイボールは角ハイボール390円から、お疲れ様ハイボール350円、濃い目ハイボール590円、山崎ハイボール680円など。
ホッピー、バイスサワーも抜かりなく、ワイン、カクテル、マッコリ、焼酎、ジャパニーズジンまで揃っています。
焼酎はグラス売りだけでは無く、ボトル売りも用意されています。

料理は焼き鳥から紹介されていますが、「焼き鳥」ではなく「串焼き」と表記されています。
全品100円なんですね、盛り合わせにするとお得になります。
餃子は鶏餃子、豚餃子と2種類、チーズタッカルビ。
ご飯物のお茶漬けはよく見かけますが、焼きそば、キムチ炒飯もあります。
デザートは抹茶アイスとバニラアイスのみ。

サラダ、刺身、揚げ物、一品物、魚介、玉子焼き。
玉子焼きは5種類(出汁、岩のり、オクラ入り、明太子入り、チーズ入り)も揃っています。
全品1,000円以下で、平均価格帯は500円以下の印象です。
書き込みや貼り付けがなくて、とても綺麗なメニュー。

おすすめメニューは一枚、店内の短冊はチェックし切れていません。
私は大抵、食べたいメニューよりおすすめメニューから何品か選ぶことが多く、今日もそのノリで。
大衆居酒屋と思われる居酒屋で飲むのは久し振りなので、コスパは良く分かりません。

ということで、一品目はカツオのたたきぽん酢528円。
厚めに切られたカツオにさっぱりしたぽん酢掛けられ、白ねぎ、青ねぎ、赤唐辛子があしらわれています。
とても美味しいお刺身で、生ビールにピッタリ、いいですなぁ。

友人が頼んだ、もつ煮込み390円。
もつ煮って濃い味付けの印象でしたが、塩味ベースにすればあっさりしていてとても食べやすい。
もつは煮込みすぎておらず、歯応えがしっかり残っていて、とても美味しい。

串焼きは「お店おすすめ」の串焼き盛り合わせ490円、塩とたれが選べるので、たれで。
バラ、鶏レバー、ネギマ、鶏もも、砂肝、一串100円ですので、10円もお得です。
焼き鳥の味付けで塩とたれが選べる場合、私は「お店の味」を知りたくてたれを選ぶことが多い。
こちらのたれは(これまでの料理から推測できる)あっさり味で、食べ疲れしない美味しさ。

メニューで赤推しされていた、白レバー刺し490円。
「安心安定の低温調理」とあり、生食ではありません。
ネギ油とにんにくで迷いましたが、迷ったら両方。
ねっとりとした食感に奥深い美味しさ、そろそろ日本酒を飲まなければならない心持ち。

日本酒は大衆居酒屋向けの銘柄が揃っています。
一ノ蔵、八海山、美少年、真澄、久保田 千寿、獺祭50,花の舞 日本刀、久保田 萬寿。
片っ端から飲みたいけれど、今夜は久保田 萬寿1,500円を口切りに、一ノ蔵690円、真澄790円。
値段は一合、料理の値段から考えると少し割高に思えるけど、日本酒の応援は欠かせない。

メニューにあるなら頼むでしょ、の、刺身の三点盛り990円。
タコ、マグロ、サーモンの厚みのある刺身、葉っぱの型押しされた山葵を溶かして、山葵醤油で。
盛り付けが雑多な店内の雰囲気とは全く想像できず、しばらく見入ってしまいます。
この店の料理で最高価格の一品、レモンの使い方が謎ですが、日本酒に合う味わい。

馬刺しユッケ690円。
細めに刻んだ馬刺しを多めに盛り付け、あっさりめのたれ、万ネギ、卵黄、糸唐辛子を乗せています。
馬刺しの解凍がちょっとアレですけど、そこはそれ、醤油を掛けて味変、良い感じです。
ずっと日本酒を飲み続けているけど、飲み飽きない銘柄、ちゃんとセレクトしているんですね。

とはいえ、美味しい美味しいと飲んでいると後が大変なので、お冷やを頂きます。
店内は入店したときからずっと満席で、まあ、お店は地下から3階まであるので、どこかには座れるんだろうけど。
見渡した感じ、圧倒的に30歳前後、やや前気味の客層で、「若い人は飲まない」って本当なんだろうか。
細かく観察はしていないけど、一杯二杯だけ飲んで、声を荒げているだけなのだろうか。

続けて、お新香盛り合わせ390円、長芋のわさび漬け390円。
お新香はまあ一般的に感じましたが、長芋のわさび漬けはメチャうま。
サクサクとした食感にピリッとした山葵の辛さが走り、改めてお酒を飲んでしまいそう。
他で食べたこと無いなぁ、このお店オリジナルなのだろうか。

〆に明太子入り厚焼き玉子590円。
ご飯物を食べられるのは若いウチだけで、コースに入っていればともかく、選べるならご飯物以外で。
ニラ入りの厚焼き玉子で明太子を包んであって、これがまた美味しい。
美味しい料理、美味しいお酒をご馳走様でした。