
土日の休みがとても貴重な今の私。
ラーメン三杯に飲み会、みたいな対応が出来たのは今は昔。
ラーメン二杯かラーメン一杯と飲み会、でも危ないお年頃。

お昼は、中華蕎麦 キミカゲソウ@大船(鎌倉市大船1-22-25)(公式ツイッター)へ。
ふじ松大船店(2020/2/3-2021/5/10)、麺屋888(2021/5/13-2022/5/29)からの2022/6/1リニューアル。
経営母体は株式会社INGS、一般的にははやし田系と呼ばれることが多いですね。

キミカゲソウ(君影草)とは、鈴蘭の別名。
系列店として鈴蘭が濃厚煮干し、はやし田が鴨と大山どり、鳳仙花が金目鯛と展開されています。
鈴蘭と兄弟店としていることもあり、いわゆる原点回帰。
麺屋888で提供されていた鮭鶏清湯、相盛つけ麺は、麦ゑ紋@新宿三丁目で先に提供中です。

メニューは、中華そば800円、まぜそば800円。
つけ麺はノーマル850円、辛つけ麺900円、海老つけ麺900円、咖喱つけ麺900円。
鈴蘭のメニューが踏襲され、まぜそばと咖喱つけ麺の2つだけ独自メニュー。
ご飯物は炙りチャーシュー丼350円、TKG300円。

店内は前店踏襲、U字カウンターが4席、3席、3席の10席、4人掛けテーブルが2卓、計18席。
卓上には胡椒。
オープンしたてということもあるのか、常時外待ちがあるほど混み合っています。
平たく考えると売り上げに問題があってのリニューアルですから、平たく考えると店長交代。
同じ営業方針の店長さんでは交代した意味が無いので、今度の店長さんはちょっと合わないかな。
私に合わなくても、合うお客さんは大勢いるのだから、そうやって世の中は回っていく、と。

いつもながらの説明書き、いつもながらフォントサイズが小さいので、写真を撮って後で読んでいます。
「濃厚煮干スープ」の説明を読むと「濃厚煮干しスープと豚骨スープをブレンドしています」とあり、以降は「濃厚魚介豚骨スープ」と書かれています。
中華そばとつけ麺は同じ濃厚魚介豚骨スープを使っているのかと思いきや、その説明はつけ麺のつけ汁の説明で、中華そばは濃厚魚介豚骨スープと煮干しや鯖節の一番出汁とブレンドしているとのこと。
麺はつけ麺と中華そばでそれぞれ説明されているので、つけ麺用、中華そば用中太縮れ麺、中華そば用低加水細麺の3種類でしょうか。

程なくして、咖喱つけ麺900円。
鈴蘭の丼とは、ネットの写真を見ると異なるようです。
麺丼はすのこで底上げされ、焼海苔1枚、チャーシューがレア豚肩ロースと豚バラ燻製焼きの2枚。
麺相が鈴蘭とかなり異なるので、メニュー名だけ合わせたってコトかな。

麺を手繰ってつけ汁に浸して頂いてみると、押し返すほどの弾力を感じる平打太麺が、とても心好い。
菅野製麺所のこの麺も鈴蘭では見掛けないタイプで、こちらの店舗用に独自に用意されたような印象です。
つけ汁からは濃厚魚介豚骨をそのまま感じ、魚粉が強くてカレー感はイマイチ。
カレー感がイマイチだからこそ元スープとのバランスが良く、とても心好いです。

麺を食べ終わったらスープ割り、店員さんに声を掛けてつけ汁の容器を渡します。
割スープは保温ポットから注がれ、どのつけ麺のつけ汁にも合う様に調整された味わいに感じます。
されにカレー感が薄くなりましたが、これはこれで心好い。

お冷やをうっかり残してしまいましたが、まま、それはそれで意思の表れ。
スルッと食べてご馳走様でした。

遅めのお昼は、横浜家系ラーメン 麺や一興(いっきょう)@藤沢本町(藤沢市本町3-10-16)へ。
2022/6/16オープン、立地は湘南高校の直ぐ近く。
経営母体は、白旗神社近くの「創作ダイニングかしわ」とのこと。
どちらで修業されたのか訊くと、「店名は言えませんが、川崎のラーメン店で」とのこと。

店内に入ると飲食店経験者と思われる店員さんから「いらっしゃいませー」と歓迎の挨拶を受けます。
券売機は店内中央に設置、さて何にしようかな。
メニューは豚骨醤油ラーメン790円、豚骨塩ラーメン790円、特製淡麗煮干ラーメン790円、特製濃厚煮干ラーメン890円、魚介豚骨つけめん950円。
いったんは豚骨ラーメンのみ提供、煮干しラーメンは6/27より提供予定とのこと。
ご飯物は日替わり丼300円、今日はネギチャー丼とのこと。

席配置は、入って直ぐ正面の厨房に面したカウンター6席、左手奥にテーブル席が8席、計14席。
卓上には辣油、酢、醤油、ニンニク、生姜、練り唐辛子、コショー。
ニンニクと生姜の容器は蓋を開けられる構造ですが、蓋を回し取ってから中のスプーンでよそります。

程なくして豚骨醤油ラーメン790円、麺柔らかめは訊かれなかったので伝えていません。
麺相からは横浜家系ラーメンを彷彿させますが、焼海苔が1枚足りない(メンマは乗せている家系ラーメン店があります)。
店内炊きしたスープは豚骨清湯に近く、背ガラや背脂が使われていない様に感じられました。
マイルドとかソフトとか表現される人がいるかも知れないけど、私としてはベリーリッチな心好さ。

平打太麺は菅野製麺所、スープとの相性は鋭意調整中で、しばらくしたらもう一度味わいたい印象です。
トッピングは豚肩ロースチャーシュー、焼海苔二枚、茹でほうれん草、メンマが2本。
横浜家系ラーメンを標榜されるなら、焼海苔は三枚であって欲しいし、鶏油はもうすこし利かせて欲しい。
欲しいだけだから、このままでいいというお客さんも多そうです。

麺が半分位になって、卓上の刻み生姜で大雑把に味変。
スープはどっちかというとあっさり方向なので、濃いめの味変は厳しいんですよね。
大ぶりに刻まれた生姜は味変と言うより生姜単体で味わうことになり、それはそれで嬉しい。

豚骨白湯スープでなければ家系ラーメンとは認めない、のであればこのラーメンは非家系ラーメン。
私は白湯では無く清湯でも家系ラーメンと言えると考えているので、このラーメンは家系ラーメン。
スルッと食べて、ご馳走様でした。

いつもは通らない道を通って帰ってきたら、薬師寺に紫陽花が満開でした。
昔からでは無く、ここ何年かで植えた感じで、ままだ植えている途中に感じます。