
自身の好み、自身のポリシーに沿って食べ歩きすると、どうしても視野が狭くなる。
マニア的な深掘りやストイックな拘りに囚われず、「美味しかったから食べてみて」にひょいと乗っかる私。
平たく言えば、こだわらないのがこだわり、ってことか。

夜は、Rahmen Eddie@新宿区新宿一丁目(公式インスタグラム)へ。
2023/1/23オープン、東京や千葉にイタリアン等を展開する(株)ココロオドルの、ラーメン業態初出店。
立地は丸ノ内線新宿御苑駅2番出口改札から、徒歩2分36秒(実測)。
らーめん桜花(2015/9/7-)、松壱家新宿一丁目店(2020/9/30-2022/9/27)の跡地。

店内はこれからのラーメン店を模索するような設え、
タッチパネル式券売機に違和感がありません。

メニューはSio Ramen シオラーメン1,000円、Yuzu Sio Ramen ユズシオラーメン1,200円、Special Sio Ramen トクセンシオラーメン1,400円、Cheese Minched Meat Mazesoba チーズソボロマゼソバ1,200円。
ご飯物はEgg RiceBall タマゴオニギリ270円、GreenOnion Char siu RiceBall ネギチャーシューオニギリ270円。
飲み物はAsahi super Dryアサヒスーパードライ500円、Lemn Chuhaiレモンサワー500円など。

券売機にて麺を太麺、中麺、細麺から選べます。
「太麺、細麺」と選択肢が二つだと「選ばされた」と感じますが、選択肢が三つあると「選んだ」気になります。
なんだけど、麺の改良中で、中麺のみの提供。

先ずは塩からスタート、今後は限定メニューを検討しているとのこと。
商品名は「Ramen」ですが店名は「Rahman」、インバウンド対応として「読みやすさ」を意識しているとのこと。
「Salt Ramen」ではなく「Sio Ramen」表記も同様。

店内は厨房に面した変形L字カウンター10席と4席。
荷物は椅子の下のボックスへ、足元を照らす照明にどれだけ助けられるか。
卓上には電動ミルのブラックペッパー。

程なくして、シオラーメン1,000円、タマゴオニギリ270円。
スープは昆布出汁に鳥挽肉、塩たれに岩塩、綺麗に透き通っただけではない、唯一無二の美味しさ。

今風のラーメンスープに比べるとガツンとした旨味が足りなかったり、油が少なく物足りなさを感じます。
そうじゃなくて、普段着より少しだけハレを装う味わいが狙いなのだと感じます。

菅野製麺所の細麺は麺量は150gと標準的、スープと好相性でスルスルと頂けます。
チャーシューは豚肩ロースレアチャーシューと、親鶏チャーシューの2種類。
穂先メンマが一本、白髪ネギにスプラウト(カイワレ大根)。
麺相がとても素晴らしいけれども、これが最終形では無く、これから楽しみ。

親鶏のチャーシューはラーメンのチャーシューとしては非常に珍しく、アクセントとなる食感が美味しい。
昨今のラーメンはチャーシューが2種類が当たり前になり、3種類用意されることも珍しくありません。
※こちらでのトクセンにはもう1種類のチャーシューがトッピングされます。
そんな方向性を私は望んでいないけれど、これからラーメンを食べる人にとっての望みなのでしょう。

オニギリは卵黄が半身を覗かせていて、食べると中にも入っていて、2個使っているかのよう。
玉子はアマダ東京のブランドたまご、程良いネットリ感、後味の切れが素晴らしい。
おにぎりに合わせるために探したのでは、と心意気が伝わってきます。

半分はそのまま食べ、残りはスープに浸してみます。
お茶漬けとはちょっと違うけど、塩味のスープとよく合って、とても美味しい。
ネギチャーシューだと更に相性が良さそうなので、いつか試してみたい。

店内に入ったときはノーゲスでしたが、一人、二人とお客さんが入ってきます。
この辺りには数え切れないほど飲食店があるのに、すっかり認知されている様子。

続けて、チーズソボロマゼソバ1,200円。
鶏そぼろ、チーズ、アーリーレッド、白髪ネギ、スプライトが茹で上げた麺をすっかり覆っています。

まぜそばとして混ざりにくいチャーシューやメンマ、焼海苔などが外されているのが、好印象。
綺麗な麺相ですし、唯一無二の盛り付けに感じます。

全体を良くかき混ぜてると、ほぼほぼたれが沈めてなくて、麺の茹で湯と卵黄で混ぜるんですね。
食べてみると釜玉にも似た味わいが結構旨い、そぼろとチーズの割合が絶妙に感じます。
油そばとかまぜそばとか結構食べてきたけど、こういうまぜそばを食べてみたかったんだよ。

ただ、温麺ならばスープの温度低下で味が変化する楽しみがありますが、まぜそばはだだ冷めるだけ。
そんなことは織り込み済みですとばかりに、ペッパーミルをが用意されています。
ペッパーを振ると、パスタの経験値が低い私には、(パンチャッタ無しの)カルボラーナを食べているかのよう。

たれを残さずに調整して食べ切ればライスは不要ですが、せっかくならライスを食べたいので。
麺を食べ切って店員さんに声を掛けると、追いメシを出して下さいます。
そこはかとなく、今夜はご飯を食べ過ぎているような気がするなぁ。

ラーメン丼にライスを入れ、軽く混ぜてからレンゲで頂きます。
アーリーレッドがパンチェッタに見えなくもないけど、食べた感じは完全にタマネギですし。
ここで僅かでも良いから酸味があると嬉しいけど、無い物ねだりはいつものこと。

ふと気が付けば、まわりは女性客ばかり。
スルッと食べてご馳走様でした。
