2023年03月30日

地下の銀座

/銀座 泉にてワンランク上のコース/

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 木々が春の準備をする様に、我が家も春の準備に大忙し。
 付き合いだとか、頼まれたのただとか、言い訳はいくらでもできるけど。
 飲んでばかりもいられない。

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 夜は、銀座 泉へ。
 店舗は銀座の並木通り、通りにはテレビでしか見たことのない高級車が停まっている通りに面した地下。
 通り掛かった店構えに惹かれて、ふらりと入るお客さんもいないだろう。

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 店内はカウンター10席にテーブル10席、いくつかの個室、
 何組かのお客さんが来店されていて、こちらの仕事帰りは銀座にとってまだまだ早朝。
 ホステスが上客と同伴出勤前の食事との話しを見聞きしますが、出勤前に2時間のコースを楽しみますかね。
 ま、仕事そっちのけで飲み食いするホステスもあるかも知れないな。

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 料理は9,000円から19,500円まで、4コースが用意されています。
 4コースあったら、お試しコースは除外し、残りの3コースの真ん中、つまり上から2番目を選ぶことが多いけど。
 今夜はお喋り中心にしたいので、料理少なめの14品13,000円コースを予約したのとのこと。
 それでは、サッポロヱビス1,200円で乾杯。
 今夜は銀座で二人お疲れ様会、ビールはやっぱりヱビスに限るな。

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 【先付】筍とイカの木の芽和え、湯葉刺し八方あん
 湯葉刺しはそのままを提供するのではなく、八方あんを絡めて食感と味わいを工夫されています。
 筍とイカは丁寧に下拵えしてあり、木の芽の風味に包まれ、続く料理に期待を抱かせます。

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 【前菜】ホタルイカこうじ漬け、姫サザエ生姜煮、花山椒お浸し、ふき梅煮、筍牛巻き
 梅の蕾の枝を添えた、いわゆる八寸の体。
 初春限定の姫サザエに驚きを、筍牛巻きに悦びを感じ、話の花が咲き乱れます。

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 ビールを飲み終わったので、日本酒をお願いすると、先に水差しが運ばれてきます。
 何杯も和らぎ水を飲む私にとって、とても嬉しい心遣い。

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 石川の蔵元である吉田酒造店が醸す「手取川(てどりがわ)niji」純米酒 R4BY。
 かつてなら「裏メニュー」と呼び、今は「お任せメニュー」と呼ばれる、メニュー未掲載の銘柄。
 受け皿無しでも一滴もこぼさずに注ぎ入れ、飲む方が緊張するほど、旨い。

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 【造り】刺身4点盛り(カツオ、カレイ、マグロ、アイナメ、アジ)
 美味しい部位のみを切り出すので、量的なことから今夜は5点。
 いくら量的と言われても、多い分には良いけど少ないとアレですよね。

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 カツオは醤油とニンニク、店によっては生姜で楽しんでいました。
 こちらでは胡麻油でどうぞと勧められ、どれと試してみると、これが結構イケる。
 これはこうでなくてはならない、って、どれだけの意味があるんだろうか。

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 東京の蔵元である豊島屋酒造が醸す「尾守(おくのかみ)」純米無調整 R4BY。
 続けて東京のお酒、東村山市の蔵元。
 無調整のを初めて頂きましたが、思いの外、いけますね。

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 【焼き物】桜マス幽庵焼き
 幽庵焼きは。幽庵地という漬けだれの仕上がりが、自身の好みに合うかどうかが大切。
 醤油と酒、味醂の調味液に柚子や酢橘などの酸味を加えた幽庵地、こちらの配合は好みにぴったり。
 いや、魚に合わせて配合を調整されているのだろうな。

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 【煮物】タンシチュー
 濃い土鍋風の食器で楽しむことがタンシチュー、今夜は白磁のハット型と、かなり斬新。
 銀座では当たり前なのか、この店だけなのか、シチューが良く映えます。

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 タンが柔らかいのは当たり前、複雑に絡み合ってひとつの味わいとなったシチューの美味しさがたまりません。
 とは言えこちらは和食屋、和風の味わいに思わず次の日本酒を。

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 山形の蔵元である千代寿虎屋が醸す「千代寿(ちよことぶき)」特別純米酒 生原酒 R4BY。
 まだまだ飲んだことのない(見たことも聞いたこともない)日本酒が沢山あります。

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 【酢の物】鯛と菜の花の昆布〆、土佐酢ジュレ
 ジュレを乗せたら、鯛の昆布〆も酢の物になる。
 三角形の器って見た目は食べにくいかと思ったけど、食べてみると口の中へ滑っていく感じが素敵。

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 【揚げ物】相並と海老芋の唐揚げ
 コースの天麩羅って野菜以外は海老くらいかと思っていたら、アイナメの唐揚げって。

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 おろしを溶かした天つゆにどっぷり浸けて、料理の仕上げに相応しい味わい。
 海老芋はその形を活かした煮物が多いけど、こちらでは唐揚げ。
 アイナメと同じ様に天つゆにどっぷり浸けて、ああ美味しい。

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 【食事】アサリご飯
 艶々に炊き上がった銀シャリにしぐれ煮(浅利の佃煮)を乗せてあります。
 てっきり炊き込みご飯だと思っていたから、やっぱり銀座は違うんだな。
 味噌汁は素朴な味わいで、具が程々なのがちょうど良い。

 【甘味】ヨーグルトムース、メロン
 食後にメロン、メロンって旬はいつでしたっけ、と店員さんに話し掛けると、「今はお金さえあれば」と苦笑い。
 本当の季節はどこにあるのだろうか。
 美味しい料理に美味しい日本酒をご馳走様でした。
posted by ふらわ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記