GW二日目は雨予報。
朝から降っているわけではないので、出先で降らなければいいわけで。
遅めのお昼は、油そば日本油党 渋谷総本部@渋谷(渋谷区宇田川町)(公式ホームページ)へ。
2023/3/23オープン、立地は渋谷駅から徒歩数分。
はやし田、鈴蘭、時は麺なりなどを展開するイングスの新しいブランド。
店名から油そば専門店と思われます。
営業時間は11:00-29:00、金土と祝前日は朝7:00までの通し営業。
G系のイメージカラーがイエローならば、油そばはレッドなのでしょうか。
連休2日目、店先には数人の待ち客。
最後尾に続くと、しばらくして店員さんが出てきて、「先に食券をお買い求めください」と案内してくださいます。
麺物は油そば850円、ブラックジャンク油そば900円、釜玉油そば780円、たらこバター油そば1,000円。
どちらも並200g、大盛300gが同額なので、迷わず大盛りを。
トッピングはマヨネーズ、からしマヨネーズ、フライドオニオンが50円、九条ネギ、温玉、メンマ、パルメザンチーズ、チュダーチーズが100円、辛ネギ、納豆(全卵入り)、青唐オイルが150円、チャーシュー250円。
飯物はライス100円、肉アブライス、TKG、ネギチャーシュー丼が300円。
飲物は生ビール450円、レモンサワー400円、コーラ200円。
TKGの英語表記が「Rice with raw Egg」とされていて、何ともシュール。
買った食券を店員さんに渡し、一旦外へ。
しばらく待っていると、「お冷やを汲んで、こちらへどうぞ」と案内されます。
お冷だけでなく、ジャスミン茶とからウーロン茶が用意されているので、デブは迷わず黒ウーロン茶で。
店内は厨房を囲むL字カウンター6席と10席。
テーブルの下のには荷物置き台はありませんが、荷物籠が用意されています。
足元を照らすLEDライト、忘れ物防止に役立っていますね。
卓上にはお酢、ラー油、ミックスペッパー、一味、淡路島産タマネギ、にんにく。
厨房には男性店員さん2人、ホールには女性店員さん1人。
在店中はずっと満席外待ちありの盛況ぶり。
油そばが出来上がってくる前に、油そばの食べ方を熟読します。
油そばは、「先ずラー油と酢を回し掛ける」クラシカルスタイルと、「先ずかき混ぜて、後からラー油と酢を掛ける」モダンスタイルがあります。
こちらモダンスタイル、麺と麺がくっつかないウチに素早くかき混ぜます。
程なくして、釜玉油そば(大盛り)780円。
続けて、「お後に山葵をどうぞ」と渡されます。
トッピングは刻み海苔、九条ネギ、花カツオ、卵黄。
先ずは全体をゆっくりとかき混ぜます。
菅野製麺所の角太麺が濃い橙色に色づき、まるでパスタのよう、味わいは中華麺ですけど。
釜玉ってことで麺が熱々で、湯切りのお湯が麺の乾きを抑え、麺の絡みを補っています。
このままでは味付けはたれと卵黄なので、美味しいけれど味は単調。
素の味を楽しんだら、ラー油をたっぷり、酢をさらにたっぷり掛けて、さらにさら混ぜてからいただきます。
釜玉油そばってほとんど食べたことがありませんが、こんなに美味しかったっけ、的な心好さ。
半分程度食べたら、刻みタマネギとおろしにんにくをたっぷり入れて、軽くかき混ぜて。
この、途中から加わるシャキシャキとした食感が、堪らなく好きです。
シャキシャキした食感を楽しんだら、山葵を乗せます。
山葵は辛さより香り重視、山葵の切り身も混ぜてあって、これはこれで美味しい。
たれが残ればライス追加もありましたが、ほとんど残らず。
スルッと食べて、ご馳走様でした。
夜は博多 鶴ふく 西麻布店へ。
GWに都内へ「観光」に来る友人から「どこか連れて行ってよ」と誘われ、慌てて予約を取って。
通りに面した壁が全面透明ガラスで、掃除が大変そうと余計な心配しつつ、店内へ。
店内は厨房を囲むコの字カウンター10席、窓際に6人掛けテーブル、半個室が2部屋。
2人でこっそり忍んだり、四、五人でワイワイと楽しんだり、様々なシーンで楽しめそうです。
料理はアラカルトのみで、コース料理は用意されていません。
なんだけど、一品々々注文すると会話が途切れるので、料理5,000円くらい、飲物代別でお願いしました。
それでは、瓶ビール【赤星】750円で乾杯。
今夜は西麻布で二人お疲れ様会、グラスの「甘い人生」「くうねるあそぶ」が西麻布らしいのか。
お通しは無くて、一品目はたたき胡瓜390円。
出汁に浸した胡瓜の薄切り、訊けば約一本分だそうです。
シャキシャキした食感とさっぱりした味付けの胡瓜、ゴマの風味も利いていて、とっても心好い。
豚味噌ピーマン390円
生のピーマン、子供の頃はその苦味が苦手だったのに、大人になると苦味は旨味。
肉みそを乗せていただくと、カリッとした食感と味噌の旨味でスタートアップにぴったり。
高菜明太だし巻き950円
あっさりめの出汁で味付けされた玉子焼き、高菜は「辛子」が付いていないので辛くなく、明太子も辛くない。
博多料理がどんな料理なのか分からないけれど、明太の味わいは遠く博多を思い起こさせられます。
ごぼうの唐揚げ550円
ほぼほぼ素揚げの牛蒡、マヨネーズを付けてカリッといただきます。
何気ない、どこの居酒屋でも食べられそうでいて、ここまで美味しい牛蒡はなかなか楽しめません。
焼き餃子7個490円
おつまみ感覚でつまむ博多餃子の一口餃子、注文してから皮を包むので時間が掛かります。
そこはそれ、事前に分かっているわけだから、早めにお願いしておけば、そんなに時間は掛かりません。
二人で伺っていて奇数だとアレじゃん、なんだけど、譲り合うのも楽しみのひとつ。
そのまま食べても十分美味しいだろうけど、醤油を付けて美味しくいただきます。
ギョービーと言う言葉があるくらい、ここまではビール、ビールが終わったら日本酒。
石川の蔵元である農口尚彦研究所が醸す「農口尚彦研究所(のぐちなおひこけんきゅうじょ)」純米酒 無濾過生原酒 五百万石 R3BY。
九州、博多料理と言うことですけど、ラインナップには九州が蔵元の日本酒は見当たりません。
ま、それはそれとして、日本酒の美味しさに変わりはありません。
手羽先唐揚げ1本230円
関東でも手羽先の唐揚げは普通に頂けますけど、私としては関西以西の印象。
味付けが甘だれ、塩胡椒、山椒の三通りが用意されているので、甘だれと塩胡椒をお願いしました。
居酒屋での手羽先は鶏肉の部分に歯応えがあり、濃いめの味付けで楽しむことが多いのですが。
ふんわりと唐揚げされた鶏肉と、程良い味付けでとても心好い。
産直野菜小750円
生野菜を食べやすい形でカットし、バーニャカウダ、豚味噌、明太子マヨネーズで楽しみます。
お喋りしながら楽しむのに最適解の野菜スティック、色々な味わいが楽しめて嬉しい。
敢えて映えを狙っていないのが、返って好感が持てます。
三重の蔵元である清水清三郎商店が醸す「作 恵乃智(ざく めぐみのとも)」純米吟醸酒 R4BY。
いつでも飲めるといって飲んでいない作、ちゃんと飲まないとね。
しっかり冷やされていて、グイグイと飲んでしまいます。
たことアボカドの梅和え650円
「美味しい美味しい」と殆ど食べられてしまったので、味見くらいしか出来ませんでした。
いやまあ、タコとアボカドの相性の良さは知っていますけどね。
馬肉盛合せ2,650円
今日は日曜日なので市場が休み、ごまさばが仕入れられなかったとのことで、馬肉を。
霜降り、赤身ヒレ、桜ユッケの盛り合せかな。
馬肉は熊本なんだけど、博多でもとっても美味しくいただけます。
九州の甘い醤油も用意されていて、まさに博多の味わいを楽しめます。
広島の蔵元である今田酒造本店が醸す「富久長 海風土(ふくちょう しーふーど)」純米酒 R4BY。
もう一杯飲んでおこうかと、シーフードを。
もつ鍋(醤油)小1,450円
味付けに醤油か味噌から選べるので、醤油でお願いしました。
提供される時点で軽く茹で上げてあって、テーブルのガスコンロで仕上げる感じ。
ぷるんぷるんの甘いもつ、醤油の旨味が相まって、とっても心好い。
野菜ちゃんぽん900円
もつや野菜、豆腐を食べ終わって、お腹に余裕があったのでちゃんぽん。
お鍋を引き取って下さり、一通り仕上げてから、テーブルのガスコンロは保温する感じ。
麺料理で〆るのは最高ですな。
醤油ベースの残り出汁が太麺によく合って、とっても心好い。
旬の果実の大福 550円
最後は甘味、2種類あったので、両方お願いします。
料理長が奥の厨房に入って、作ってくださった大福。
旬の果実はラズベリー、酸味がしっかりしてて、甘味にぴったり。
大福の甘さは控えめでとても美味しく、居酒屋の甘味レベルには思えません。
季節果実の最中 450円
最中ってどんな感じかと思ったら、焼き目を付けたマシュマロを合わせてあります。
甘味とかスイートか、甘いしか分からない私ですが、友人はとても感動していました。
お茶は八女茶(やめちゃ)、福岡が名産の日本茶ブランドですね。
甘味の甘さを引き続く甘さのお茶、美味しいですね。
美味しい料理、美味しいお鍋、美味しい日本酒をご馳走様でした。