2023年11月15日

鮨と天麩羅の店、再訪

/新宿 鮨 よこ田にて鮨と天冨良【特上】会席/

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 色々な飲食店で食べ歩いていると、何度も伺いたいと思っていても、思っているだけになりがち(私だけ?
 伺いたいという思いの強さに加えて、伺える機会に恵まれることも大切なのではないだろうか。

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 夜は、新宿 鮨 よこ田へ。
 去年の8月に伺った時にとても印象が良く、いつか再訪したいと機を狙っていて。
 季節が秋から冬に向かう頃に予約を入れて、晴れて再訪となります。

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 お願いしたコースは、今回も鮨と天冨良【特上】会席17,800円
 飲み物代は、別料金になります。
 一年ぶりの再訪、前回も良かったけど、今回は前回以上に良かった。

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 席に着いて満席のカウンター、それではビールで乾杯。
 今夜は新宿で2人お疲れ様会。
 一息入れて辺りを見渡すと、カウンター席だけではなく個室も満席の様子。

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 【八寸】
 炙り〆サバのジュレ掛け、クリームチーズの酒粕漬け、金時草とちりめんじゃこ、白バイ貝、真蛸の柔らか煮。
 一品々々を丁寧に仕込まれ、そこかしこから季節を感じられます。

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 【小丼】
 握りに使うシャリの味見としての、一品。
 なんだけど、大振りの鮑とたっぷりの肝で、楽しみます。

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 山形の蔵元である和田酒造が醸す「あら玉 超辛口」純米原酒 R5BY。
 ビールに続けて日本酒、以降、日本酒だけをいただきます。
 前回と同じ様に「メニュー外に何かありますか」と訊くつもりが、「隠し酒、ご用意しています」と先んじられ。
 一年前の客を覚えているのは、当たり前のことなんだな。

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 【一の鮨】
 こちらでは、握り、天麩羅、握りと提供され、所々に一品料理が挟まれます。
 カウンター台にプレートが置かれ、ガリが盛られたら、握りはもうすぐ。

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 のどぐろ
 濃厚な味わいののどぐろ、シャリとの相性がとても良くて、最初の握りに相応しい一貫。

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 本マグロ
 トロリとトロける手前の中トロ、口に含んだ刹那、どこかにいってしまいます。
 中トロなのに大トロ並みのトロけ具合、美味しいですな。

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 赤貝
 食材の中で1番好きな赤貝、旬に頂ける幸せ。
 先ずは奥深い橙色を楽しみ、次に引き込まれる香りを楽しみ、最後に舌で爽やかさと共に美味しさを楽しむ。

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 伊勢海老
 造りや焼きで楽しむことの多い伊勢海老、今夜は握りで。
 のどぐろに負けない濃厚な味わい、たまらないな。

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 鯵
 最後はさっぱりと青魚、(当たり前だけど)ちゃんと流れを考えてあります。
 青ネギを乗せるのをあちこちで見かけるけど、流行っているのだろうか、

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 静岡の蔵元である土井酒造場が醸す「開運 涼々(かいうん りょうりょう)」純米酒 R5BY。
 続けて隠し酒、日本酒好きなら誰もが知っている開運。
 特別感が無くて、どちらかと言うと特別感を抑え込んでいる味わい。
 日本酒、かくあるべき。

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 【椀物】
 お出汁の美味しさが椀物と美味しさを形作ってはいるけれど。
 軽く焼きを入れたさわら、季節物のしめじ。
 冷たい握りから、温かい天ぷらへと繋ぐ。

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 三重の蔵元である清水清三郎商店が醸す「作 インプレッション N」純米大吟醸酒 原酒 無濾過直汲 R5BY。
 「N」は中取り(雅乃智)、日本酒で一番美味しいとされています。
 前回飲んだ時にも感じましたが、そこはかとなく作推しのラインナップ。
 料理の前に出る日本酒も、しっかりと飲んでおきたい。

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 【天富良】
 車海老
 海老と言えば天ぷら、天ぷらといえば海老。
 甘い身が更に甘くなる蒸し料理としての天ぷら。
 そこはそれ、コース料理の流れを乱さない甘さが素晴らしい。

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 万願寺とうがらし
 ほんのりとした甘さの万願寺とうがらし、天ぷらとして揚げるとしっかりした甘みを感じられます。
 調味料は使わずに、そのまま楽しみます。

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 太刀魚
 厚身の切り身からふんわりとした食感がが楽しめ、ほんのりとした美味しさが太刀魚らしさを楽しめます。
 刺身が美味しいけど、天ぷらも美味しいね。

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 しいたけ
 どんこ、かな。
 半分を塩で、残りをカレー塩で楽しみます。

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 帆立
 大抵の食材は天ぷらにすると美味しさが増しますが、帆立は特に増します。
 揚げ加減の味見はできないと思うけど、この絶妙な揚げ加減はどうやっているのだろう。

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 【強肴】
 濃いめのお出汁に漬けた、ニシンとナスの天ぷら。
 揚げたてを漬けているので、食べるごとに味わいが変わっていく楽しさよ。

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 【蒸し物】
 スッポンの茶碗蒸し、しばし言葉を忘れる。
 先の椀物が冷たい握りから、温かい天ぷらへの繋ぎだったように。
 この茶碗蒸しが温かい天ぷらから、冷たい握りへの橋渡し。

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 「お客様、飲み比べはいかがですか」と勧められ、断れるほど人間ができていない。
 三重の蔵元である清水清三郎商店が醸す「作 愛山」、「作 ひやおろし」
 どちらの造りも味わってみたいと思っていましたが、機会に恵まれず。
 しかしして、強く願えば夢が叶う、でしょうか。

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 【二の鮨】
 金目鯛
 第二幕はキンメから。
 軽く炙って香りを立たせ、魚本来の美味しさをそのままシャリに合わせています。

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 小肌
 頂ける期間が短い小肌、今年も頂けて嬉しい。
 刷毛で塗る醤油が多めですが、醤油の辛さや甘さが嫌味にならない味わい、

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 カワハギ
 定番の肝乗せ、もう肝なしにはカワハギは食べられませんって。

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 毛蟹
 蟹には味噌乗せ、軍艦巻きなのに一品料理の様な満足感。

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 【巻物】
 牛肉巻きに雲丹乗せ。
 巻いてある牛肉は佐賀牛、この軍艦巻きのためだけに牛肉を仕入れ、仕込んでいるんだ。

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 【止め椀】
 三杯目のお椀は、伊勢海老のお味噌汁。
 魚のあら汁も好きですが、海老の味噌汁も大好き。

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 「雲丹、食べませんか」と勧められ、値段も聞かずに「お願いします」の私。
 かつて、雲丹は軍艦巻きでしか食べたことが無かった、しかも回っている軍艦巻き。
 パリッと風味がしっかりした海苔で巻かれた雲丹の、なんと美味しいことよ。

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 続いて出して下さった、黒龍の貴醸酒。
 貴醸酒というのは、お酒を仕込む最終段階の加水を、水ではなく日本酒を加えて作ります。
 日本酒ではあるけれど、米、米麹、水、アルコール以外を添加してしているので、清酒ではありません。
 お酒にお酒を加えるのでかなり甘くなりますが、スッキリした甘さが黒龍らしさ。

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 【甘味】
 ジュレ状のラフランス。
 甘味を頂いて、あとは緑茶を飲んでお会計、と思っていたら。
 「お腹に余裕はありますか」と訊かれ、「今、余裕ができました」と答えます。

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 「赤貝が大好きと聞こえてきたので」と、赤貝を握って下さいます。
 コースで出された赤貝と、大きさや色艶が違う気がするし、なんといってもこちらの方が美味しい。

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 ひもきゅうり。
 見たことも聞いたことも無いので食べたことも無い、赤貝の貝ヒモとキュウリのかっぱ巻き。
 ほっぺたを落としてしまうほどの美味しさに、また来年食べに来たいなと、強く思う。

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 【お薄】
 最後は、お点前にてあがり。
 美味しいお鮨、美味しい日本酒をご馳走様でした。
posted by ふらわ at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記