/お肉一枚売りの焼肉店 焼肉とどろき 浅草橋店にて肉寿司霜降り、特製ユッケ(炙り)、黒毛和牛A5リブマキステーキ/
どのくらい振りかの、浅草橋。
都内のラーメン店の全てに行き尽くす勢いで食べ回っていた頃は、全ての駅で乗降しまいそうでした。
「でした」なのですよ、過去は振り返るものであり、懐かしがるもの。
私は常に前を向く、私の未来は前にしかない。
お誘い頂き、今夜はお肉一枚売りの焼肉店 焼肉とどろき 浅草橋店。
去年の暮れに渋谷神泉店、今月は池袋店のオープンを予定しています。
立地は浅草橋駅から徒歩数分、ちょっと入り組んだ小路の先。
「高品質な焼肉を、もっと気軽に好きなだけ。」
どかっと大盛りの見栄えは、見栄え優先主義とお腹いっぱいこそ正義派にお任せして。
美味しいお肉だけを少しだけ楽しみたい私、今夜はどんな焼肉に出会えるかな。
店内はカウンターに2人づつの3組で6席、店内奥にはテーブルが4卓。
こじんまりとした店内は、隅々まで店員さんの目が届く、心地よさもウリですね。
オーダーはQRコードから。
オーダーが通ったか心配になりつつ、予め品切れメニューが分かるし、食事中でも合計金額が分かるし。
それで生ビール590円で乾杯(乾杯写真はお客さんが写り込んだので割愛)。
今夜は浅草橋で2人お疲れ様会。
ビールサーバーの管理の良さが伝わってくる、泡のキレと、喉越しの良さ。
先付け代わりの、生キムチ盛980円
大根、胡瓜、白菜の3種類キムチの盛り合わせは、辛さはかなり抑えめ、味わい濃いめ。
お店の数だけキムチはありますが、シャキシャキした食感、ここまであっさりした味わいキムチは初めて。
それなりに焼肉屋に伺ってキムチをいただいていますが、まだまだ味わったことのないキムチがありますね。
先ずは生肉からと、肉寿司霜降り590円
後半になると繊細な味わいが分からなくなるので、早めに肉寿司。
シャリを覆い隠すように牛肉を乗せ、縦縞の如くたれを掛けてあります。
山葵を乗せて、ひとくちでパクり。
それなりに肉寿司を頂いていますが、肉とごはんが好相性で、これぞ肉寿司ですな。
次は、特製ユッケ(炙り)60g1,580円
軽く炙ったユッケを、卵黄に合わせていただきます。
連れは生肉が得意ではないので、味見程度の後、残りは私がいただきました(嬉
卵黄の溶かし具合と、肉との合わせ具合は食べ手によって好みがあります。
私は溶かし具合はすき焼きに合わせる溶き卵程度、肉とは軽く合わせるくらい。
ユッケの味わいをどこまでの持ち上げる卵黄の美味しさ、食べないなんてもったいないな。
ビールを飲み終わったら、赤ワイン590円
グラスがなんとステムレス、いわゆるタンブラータイプのワイングラス。
焼肉台の横に置いても邪魔にならないタイプ、ワインも飲みやすいですし。
「ワイン発祥の地であるジョージアで飲み出された頃は、こうしたステム(脚)のないカップに近い容器で飲んでいたんですよ」
と語っても、次の肉に視線を奪われている連れ、、、まあいい。
どうしてもタンから焼いてしまう、名物厚切りタン1,780円
厚切りにも程がある、って分厚いタン。
店員さんが焼いてくださるので、美味しそうって眺めていれば焼き上がるスタイル。
途中でカットして、芯までしっかり良く焼き。
食べ方は「お好み」、レモンを絞って掛けることをオススメされましたが、そのままいただきます。
おー、まだまだ牛タンは美味しく焼けるんですね。
美味しい肉から食べる私は、黒毛和牛A5リブマキステーキ150g3,980円
リブマキとはリブロースの一部、リブ芯(シンシン)に巻きついているから。
融点低めの脂と細かいサシ、特上ロースと呼ばれることが多いのですが、、なんでこんなに大振りなんだろ。
厚切り牛タンと同じように店員さんが焼いてくださり、最後はカットまでして下さいます。
焼き台の対角線でも収まらない長さ、場所によって火入れが変わりそう。
半分ほど焼いたら
リンゴを漬けたウィスキーでフランペ、なんか凄い(笑)
その後、焼き台に整列して出来上がり。
トングで手元のたれまで運んで、頂きます。
肉自体の美味しさを最大限に引き上げる焼き加減、そしてたれ。
目でも舌でも楽しめる焼肉がたったの4,000円とは、日本ってどれだけ幸せな国なんだろう。
美味しいですなぁ。
もう焼肉は満足したんだけど、ホルモンも食べておこうと、ハツ厚切り250円、上レバ290円
正しくは「タン」もホルモンだけど。
そっか、一枚焼肉だから、ひとつ注文すると1個なんだ。
二人で食べて感想(説明)を言い合えないので、半切りして半分をこ。
連れの話しが面白くて、写真がどうしても上手く撮れない。
焼肉の美味しさはお店で味わってもらうとして、雰囲気が伝わればいいか。
赤を飲んだら白も、白ワイン590円
大抵はボトルを持ってきてもらって、銘柄や造りを紹介するんですけど、ね。
白ワインもステムレスのカップタイプ、素敵。
メニューを眺めていたら、なんだろうと思って注文した、タンの中落ち150円
店員さんに訊いたら「『タン下』のことです」とのこと、なるほど。
タン下とはタンの下の部分で、筋や血管が多いので、下処理に手間が掛かります。
他のタンの部位より固めとのこと、いいじゃんいいじゃん。
軟らかい焼肉(部位)はとても美味しいけど、じっくり噛む焼肉も好きな私。
そういうフェチなお客さん向けの部位も用意されているのは、とても嬉しい。
って、そんな部位を見つけられてラッキー。
「これ、食べてみたいんだけど」と壁の張り紙を指さす連れに導かれて、牛タンほろほろ煮980円
牛タンのカットに合わせた瓜型の食器、気が付きにくいけど、細かい気遣いが素晴らしい。
ほろほろと崩れるほどに煮込んだ牛タン、塩気が強めのスープが絶妙。
胡椒を強めに効かせていますが、それでもしっかり牛タンの心好さ、素晴らしい。
「もう一杯だけ」と、生レモンサワー550円、生茶ハイ490円
ここで説明するのもアレですけど、焼肉の煙を吸うダスターの笠が透明なガラス製なんです。
LEDライトで横から焼肉を照らすとき、笠が金属だと影になりがちなのなんですよね。
神は細部に宿る、なのかな。
焼肉でお腹いっぱいなのに、〆はちょこっと冷麺480円
ちょこっとは半玉、スープは何と参鶏湯、フルーツもキムチも乗せていない冷麺。
コリッとした冷麺が、参鶏湯にとても好相性で、だれが最初に合わせたんだろうか。
軽く黒胡椒、この一振りがとても心好い。
「ちょっと一口だけ食べたい」のリクエストに応えて、ライス小200円
「このキムチ乗せて乗せて」とせがまれ、乗せてからパチリ。
まったくもう、と連れの顔を見ると満願の笑み、なにも言う気が起きず。
いわゆる別腹のデザート、杏仁豆腐580円
冷麺の独創性にも驚きましたが、杏仁豆腐の創作性にも驚かされます。
甘味は得意ではないで、「食べます?」と譲ってしまうこともあります。
今夜の杏仁豆腐は一口残らず自分で頂きます。
トロける食感、甘味抑えめ。
美味しい焼き肉、美味しいワイン、美味しい冷麺をご馳走様でした。