
昨日と同じくらいの時間に起き、写真編集にいそしむ。
趣味なんだから好きでやっていること、楽しくてあっという間に時間が過ぎていく。
一通り片付いたところで、出掛けます。

今日はもんじゃでランチ、月島へ。
何度目かの月島、もんじゃ焼きの店舗が100軒近く軒を連ねます。
もんじゃ焼きを食べたければ月島に行けば良いけど、どの店を選ぶかが最大の課題。
人それぞれ好みがあるので、評価が高いとか他人が美味しいと言っていたから、をまんま信用できない。

じゃあどこでも同じか、どこでもいいかと言うと、そう言うわけにはいかない。
自分の好みや考え方と似ている人のオススメを頼りしてしまう私。

お昼は、路地裏もんじゃもん吉本店へ。
もんじゃストリートに面した近い立地に2号店がありますが、やはりここは本店から。
入口で予約名を告げると、用意しますからちょっと待って下さいと。

ちょっと待って案内された席は、店内奥のテーブル席。
もんじゃストリートの喧騒から離れた、個室ではないけれど、個室に近いゆったりとしたテーブル。
誰かの予約と間違えたんじゃないかと思うほど。

部屋の壁に貼り出された短冊、色紙、雰囲気がありますねぇ。
おしぼりで手を拭きながら、何を食べるか作戦を練ります。

もんじゃ焼きは江戸時代の「文字(もんじ)焼き」がルーツとされています。
農林水産省のページでは明治20年代の「文字(もじ)焼き」がもんじゃ焼きに転じたと紹介されています。
明治になって大阪や広島に伝わって「お好み焼き」として枝分かれし、
その後、東京に戻って「もんじゃ焼き」といて確立していった、とのこと。

月島もんじゃ振興会協同組合(公式ホームページ)がもんじゃ焼きを盛り上げてくれています。
歴史ある東京の郷土料理ですが、ほぼほぼ中央区月島でしか楽しめないのがなんとも。

壁には人気ランキングというかお店側が売りたいランキングが貼り出されています。
鉄板焼き、もんじゃ、焼きそばの順に食べ、合間々々に飲む、って感じかな。

メニューを眺めて堪能してから、今日は生ビール660円で乾杯。
今日は月島で2人お疲れ様会、ビールは昼間飲む飲み物と心から実感。

先ずは一品料理のカキバター1,650円から。
お喋りに興じているウチに配膳され、「それではお焼きします」と焼き出されてしまい。
提供時の写真を撮り忘れる失態、お疲れ様です。
火の通りが異なるからか、牡蠣とモヤシは別に焼き上げるんですね。

仕上げに牡蠣を蒸し焼きしている間、「モヤシはもう頂けます」と案内され、それでは頂きます。
牡蠣の味わいとバターの風味をたっぷりとまとって、モヤシはここまで美味しくなりますよ、と。

続けて牡蠣が焼き上がります。
刺身にできそうなほど大ぶりの牡蠣、「早く食べて、食べて」と言わんばかりのジュウジュウ。

頂いてみると、外はしっかり焼かれていますが中はふんわりと、まさに蒸し焼きの味わい。
海のミルクと呼ばれて久しい牡蠣、一品目に選んで大正解の美味しさ。

ちょっと一息入れる用、箸休め的に注文した、冷やしトマト550円。
シンプルながらとても食べやすくて美味しいカットしたトマト、今時はこのくらいの値段感なのですね。

やっと一口で食べられる大きさ、食卓塩をたっぷりと掛けて頂きます。
冷やし過ぎていなくて美味しいですねぇ、トマト自体が美味しいからだな。

さて、もんじゃを食べますかと、もん吉スペシャルもんじゃ1,650円を。
こんもりと盛り上がっているので片方からだけ見た(撮った)のでは全景が分かりにくい。
『桜えび、切いか、ぶた、生いか、たこ、生えび、コーン、そば、帆立』とのこと。

調理方法は店舗によって、いや、焼き手によって微妙に異なると思います。
今日の焼き手は笑顔を絶やさずにお喋りをしながら手を止めない、店一番と思われる腕前。
焼き上がる音と香りを含めてのもんじゃ焼き、さて、頂きましょう。

もんじゃ焼きでよく使われるコテ、というか、もんじゃ焼きでしか使ったことのないコテ。
この一口感ももんじゃ焼きを美味しくいただける要素のひとつだと思います。
一口ずつ含まれる食材が変わる美味しさ、次から次へとコテが出ます。

焦げこそがもんじゃ焼きの最大の美味しさに感じます。
それなりに調味料が使われているけれど、様々な食材が混じり合った美味しさが堪りません。

ここで日本酒、兵庫の蔵元である櫻正宗が醸す「稲豊(いねゆたか)」、550円。
1合でこの値段は激安なんだけど、そもそも稲豊はパック詰めされる激安の日本酒。
なぜわざわざ兵庫のお酒を扱っているかは想像するしかないけど、「下り酒」って可能性もあります。
飲んでみると驚くほどもんじゃ焼きに合う味わいで美味しい、お代わりしたいほど。

もんじゃ焼きの次はお好み焼き、スペシャルチーズ玉天1,650円。
こちらも片方だけでは全景が分からないので両方から撮って、と。
『ねぎ、紅ショウガ、豚、タコ、生エビ、コーン、卵、チーズ』とのこと。

最後にマヨネーズ、花かつお、青のりまで掛けてもらって出来上がり。
「四等分にしますか、それとも六等分ですか」と訊かれ、迷わず六等分でお願いします。
目の前で焼き上げてくださる鉄板焼き、見ているだけでも楽しい。

外はしっかり、中はふんわり、チーズの香りがたっぷりの美味しいお好み焼き。
最初は焼き立てのほくほく感、二つ目は全体が馴染んだ味わい、最後は焼きが進んた硬さが楽しい。
最初から最後までずっと美味しい。

冷やを飲んだので冷酒1,100円も飲みます。
冷やと同じ櫻正宗の生貯蔵酒、本醸造、1合ではなく300ml。
日本酒をそこそこ飲んでいるつもりでいましたが、本醸造の生貯蔵は初めましてになります。
飲めば飲むほど知らないことだらけ、新しい発見がある日本酒、これからも飲み続けたいです。

庶民的な料理と言うこともあって、調理されていない時間帯はのんびりと過ごせます。
さてさて、もう一品食べましょうかね。

最後にお願いしたのは、シーフード焼きそば1,485円。
タコとかイカとかエビとか食べ過ぎな気がしないでもありませんが、まあ、たまには良いじゃない。

最後の味付けにソースか醤油が選べるので、今日は醤油味でお願いします。
思っていたほど量が多くなくて、ほっとする2人。

一人前というか、取り皿に取り分けて頂きます。
いつもだったらさらに醤油を掛けるところ、今日はそのままで。

製麺所不明ながらモチモチで美味しい丸中太麺。
醤油味はかなりあっさりした味わいで、シーフードの味わいにもよく合って美味しい。

最後はハイボール660円で締めます。
ニッカのジョッキだからニッカウヰスキーのハイボールなんだと思います。
まだまだ外は明るいけど、昼間のハイボールは格別。

それなりの量を食べているけど、脂が少ないからか、腹もたれしない満腹感。
美味しいもんじゃ焼き、美味しいお好み焼き、美味しく日本酒をご馳走様でした。

