
梅雨入りすると快晴が続くのは毎年のことで、今年も可視性が続く中を、とんかつ勝泉へ。
いわゆる街のとんかつ屋、店先に待ち行列が並ぶ「美味しいとんかつ」ではなく、自分の好みに合った「旨いとんかつ」を食べたい人のために、老舗は存在する。
もちろん、好みは自分で無ければ分からないですし、合う合わないは個人の嗜好に依りますので、食べて見かければ分かりません。

ガラッと引き戸を開けて店内へ、手前にテーブルが4卓、奥の右手が厨房、左手に8席のカウンター、どこが空いているのか瞬間的には分からないほど混み合っています。
店員さんは厨房に男性が二人、ホールに女性が二人、よく喋り、よく動く店員さん達です。
メニューはロースかつ定食スタートで、上ヒレまで300円の幅に収まっています。豚肉以外には海老、鶏とまぐろがあり、夜営業用に一品料理も揃っています。

店内は掃除が行き届いてはいますが、積年の汚れは所々に見受けられます。
その汚れを長い営業の歴史と感じるか、不衛生なものと感じるかは、見る人の心に依るでしょう。汚れは汚れ、などの短絡的な感じ方をする人もいるかも知れません。
お昼時の繁忙期でも、注文が入ってから一枚づつ揚げるとんかつ。油の弾ける音を聞きながら出来上がりを待つだけで、随分と気持ちがゆったりします。

先にご飯と豚汁、続けてロースかつ定食900円。
ご飯と一緒に食べるのにちょうどいい大きさ(薄さ)に切り分けられ、卓上のソースと辛子を少し掛けて頂きます。
豚は群馬県赤城山の銘柄豚が使われていて、甘過ぎず、柔らか過ぎず、衣の食感も感じられる美味しいとんかつ。

とんかつは塩で食えとか、山葵が最高、という話を聞いたことがありますが、それは、その調味料で食べることを前提にとんかつを仕上げているから美味しいのであって、どんなとんかつでも塩だから美味しいわけでは無いと思います。
もちろん、ここのとんかつは卓上のソースで食べるのが一番美味しい食べ方です、もちろん、塩もワサビも用意されていません。
キャベツは刻んで冷水に浸してあってシャキシャキした食感、もう少し量があると嬉しいので、いつの日か「キャベツ、多めにして下さい」を言ってみたい。
ご馳走様でした。

リベンジは早めに、と、京急線に飛び乗ります。
黄金町に行くには、急行とか快速とかの速そうな電車に乗って横浜か新神奈川で各駅に乗り換えればいいんだな。
こうして整理して分かりやすくすると見えてくるもがある。

一回通れば道は忘れない、横浜橋商店街を半分以上進んだところのらーめん家せんだい阪東橋店@阪東橋(横浜市南区真金町)へ。
2014/5/15再オープン、それまでには紆余曲折があったようですが、実態を知らないのでネット情報の安易なコピペは止めておきます。
店名がネットでは「せんだい横浜橋店」となっていますが、店頭の記載に合わせます。
ワンオペで11時から21時まで通し営業、家系ラーメン屋でしたら12時間営業して欲しいところですが、それは食べ手の我が儘ですから。

金曜日は休みですか、と尋ねると、休む事が多いけど定休日にはしていない、とのこと。
メニューはラーメンのみ、タレとして醤油、塩、味噌、辛味噌、つけ麺も同額になります。
標準的なトッピング、サイドメニューはライスとチャーシュー丼、黒ウーロン茶とビールも用意されています。

店内はカウンター6席、卓上にはブラックペッパー、酢、練り唐辛子、おろしニンニク。
厨房では二つの寸胴がグラグラと楽しそうに踊っていて、店主さんはスープから骨片を拾っていて、食券をカウンター台に置いても、骨片の処理を続けています。
処理が終わったら、おもむろに蓋をしてスープを寸胴ごと煮立て始め、同じタイミングでお湯で丼を温め始めました。

旨いラーメン作るから、ちょっと待て。ええ、待ちますよ。
10分程待ってらーめん680円、カウンター台に置かれた丼が熱くて持てない、持てないけど持って下ろして。
骨の髄がいい感じで溶け出した豚骨スープ、細かい泡と共に味わえば、目を開けていられない美味しさ。

これぞ家系ラーメンのスープ(個人差があります)、食べたことは無いけれど、かつてのせんだいの豚骨スープはこんな味わいだったのでしょうか。
丸山製麺所の短尺角太麺。好みを聞かれなかったので全て普通だとは思いますが、デフォで硬め、スープとの馴染みは少し足りない感じ。
噛み応えのある肩ロースチャーシュー、香りも味も感じられる茹でほうれん草、板海苔三枚。

味変用のおろしニンニクは黄色味が掛かっていて(いつもの、ってやつだ)、練り唐辛子は豚骨スープに全く入っていかない。
スルッと食べてご馳走様でした。
帰り際に少しお話を聞かせていただき、お店を後にしました。

横浜橋商店街は夜しか知らないんだけど、殆どのお店にシャッターが降りています。
まあ、商店街だから飲食店が少なくて、その数件の飲食店は営業されているのですが、なにせ人通りが少ない。
時代としての役目を終えたのかなぁ、そんなことは無いと思うけど。

この辺りのラーメン屋へ片っ端から訪問するよシリーズ(仮)、4軒目は麺屋M@阪東橋(横浜市中区曙町)。
2015/11/22オープン、修業先は存じませんが、知り合いの知り合いらしい、程度。
訪問したら絶対に聞こうと思っていたら「Mの意味(由来)」を聞き忘れてしまいました。

メニューは煮干そば、海薫るそば、煮干混ぜそばの二種類。
どちらにしようかと券売機に向かうと、限定メニューが貼り出されています。
開店して1年半以上経ち、スタンダードメニューは紹介され尽くされていますから、無理に食べなくてもいいかなと。

カウンター8席、卓上には白胡椒、一味唐辛子。
食券をカウンター台に置くと、冷たいのか温かいのか聞かれたので冷たいので、時間が掛かりますと断りが入ります。
店内は満席で、厨房では二人の店員さんがバタバタ、一分一秒でも早く提供しようと慌てていますが、この時間から急ぐお客さんはいないと思うので、ゆっくり調理されてよろしくてよ。

程なくして本日の限定メニューである煮干生姜水 煮干付麺850円。
麺は、初めはそのままで、次につけ汁に漬けて、続けて白胡麻と柚子胡椒で味変して、最後は麺を浸していたスープでつけ汁を割ってと、説明がありました。
多めの縮れ麺には刻みネギ、刻み海苔が掛かっていて、半分ほどが冷たい煮干生姜水に浸かっています。
スープを少し通す感じで麺を手繰ると、生姜の香りをまとった美味しい麺、とても優しい手揉み麺です。

味玉、薬味ネギ、糸唐辛子、板海苔まであしらわれた熱々のつけ汁にはサイコロチャーシューが沈めてあり、ヒンヤリした麺を浸けて食べるとこれまた美味しいです。
麺を食べていると、生姜水の香りが徐々に移り、つけ汁の温度も下がっていき、色々な味を楽しめます。
麺を食べ終わったら、麺丼に残っていた生姜水を割りスープとしてスープ割り、色々と考えてあります。

割ったスープをいったん味わったら、柚子胡椒と白胡麻で味変します。
スルッと食べてご馳走様でした。
帰り際に店主さんと少しお話しさせていただき、お店を後にしました。