
プロテスタントとローマ・カトリックの違いも分からないのに、12月になると、突然、クリスマスとかイブとかざわざわし出す。
ま、違いが分からないのも、ざわざわするのも、私のことだけど。
そんなこんなで朝からびっちり仕事に精を出して、夜は横浜に向かいます。

お誘い頂き、夜な夜な@井土ヶ谷(横浜市南区井土ケ谷中町)(公式ツイッター)へ。
この居酒屋は、丿貫(へちかん)インスパイアのラーメンを提供される居酒屋という認識でしたが、概ね合っていますが、細部で異なるようです。

店先には、営業時間と夜営業のお願いが貼り出されています。
居酒屋はバーであっても、ラーメンだけでも大歓迎の店もあれば、何か一杯飲んでからのお店もあります。
ラーメンが提供されていても、私は基本的には飲んでからラーメンを食べるようにしていますが、稀に飲まずにラーメンを食べることもあります。

店内に入ると既に友達が来ていて、いつもは時間ギリギリに来る人が先に来ていて、ちょっとビックリ。
メニューは右から、日本酒以外の飲み物、今夜の料理、ランチのラーメン、日本酒と紹介されています。
日本酒のラインナップ、素晴らしい。

付き出しはだし巻き玉子。
付き出しは酷かったけど、料理やお酒が美味しかった経験の無い私は、美味しい付き出しに思わずにんまり。
だし巻き玉子は温かい方がもちろん美味しいけど、本当に美味しければ冷しても美味しい。

スタートアップの二本。
千葉の蔵元である鍋店が醸す「不動(ふどう)」大吟醸 生原酒 吊るししぼり無濾過 30BY。
千葉の蔵元である東灘醸造が醸す「鳴海(なるか)」特別純米 直詰め生【青】 R2BY。
昨日あれだけ飲んだので、今日は程々にしようと思いつつ、一口飲めばふりだしに戻る。

一品目は、神経〆イナダのなめろう650円。
申し訳ありません、神経〆って、高級鮨屋や高級割烹店でのみ扱える魚だと思っていました。
ネギが好きなので、ネギ多めのなめろうは大好き、しかもかなり旨い。

横須賀地魚刺盛3種1,480円に〆サバ追加。
〆鯖以外はギンガメアジ、スズキ、メジナ、いずれも神経〆されていて、二人だから4切れでケンカにならずに済みます。
ここまで鮮度が高い刺身は、漁港近くの飲食店でしか食べられなかったはず。
こんな場所にあるんだ、一人でも食べに来てみたいな。

長野の蔵元である北安醸造が醸す「居谷里(いやり)」山廃 しぼりたて R1BY。
今日のラインナップの中で飲んだことが無い蔵元が二つあって、その1つ。
山廃らしくない山廃の味わい、新鮮な刺身に合いますね。

アンチョビキャベツ620円。
初訪なので炒め物も食べてみたくて、お願いしました。
軽めの味付けと甘めのキャベツが好相性、鷹の爪の放つ辛さも味わいを深めます。

この辺りで亀齢の熱燗を飲んでいるけど、なぜか一升瓶の撮影忘れ。
白レバーとハツのバター焼き550円。
濃いめの味付けがレバーの濃厚な食感にピタリ、ハツも良い感じで寄り添っています。

〆のラーメン、今夜は丿貫監修の煮干鶏油そば800円と、自家製の椎茸支那そば850円の二種類。
ここで言う「丿貫監修」とは、丿貫の店主さんがお店に飲みに来ていて、居酒屋の店主さんが作ったラーメンを食べて、「これは美味しい」と太鼓判を押した、と言うことらしい。
煮干鶏油そばは昼間に食べることにして、今夜は椎茸そばにします。

少し時間がかって、椎茸支那そば850円。
トッピングは万ネギと糸唐辛子のみという、かけラーメンに近い麺相です。
スープは干し椎茸の出汁が全開、それでいて「ここ」のタイミングで味を止めているので、喉越しすっきり。
これはトッピングが要らないわけだ、飲みの〆という位置付けもあるし。

合わせる麺は、丿貫と同じ東京製麺の乱切り麺。
※丿貫の麺は、初め香川県高松市の佐藤製麺、その後は菅野製麺所に変わり、去年から東京製麺になったそうです。
芯が残るか残らないかギリギリの固さで仕上げてあり、この固さがスープによく合います。
いつもの私なら、途中で手を止めて、スープの淀み具合を確認しますが、今日は一気に食べます。

ラヲタ的にはこのままで十分楽しめましたが、友人はトッピングを追加。
鶏もも肉のコンフィ150円とうずらの味玉100円、それぞれ二人前。
美味しくいただき、ご馳走様でした。
お酒は美味しいし、料理も美味しいし、ラーメンも美味しい、こんな素晴らしいお店があるんだ。