
薄曇りの土曜日。
このご時世で、飲食店の新規オープンが一斉にずれ込んでいます。
私は新規オープン店を中心に食べ歩いているので、色々とスケジュールが重なっちゃっていて。
ま、仕方なし。

お昼は、金目鯛らぁ麺 鳳仙花 綱島店@綱島(横浜市港北区綱島西)(公式ツイッター)へ。
数量限定の限定メニューは売り切れが怖いので、1時間前には伺うことにしているのに。
諸々で自宅を出るのが遅れ、着いたのは開店10分後。
ふー、何とか間に合ったみたいだ。

今回の限定メニューは3/20、21の二日間、各30食販売。
『金目鯛と蛤の出汁を合わせた塩スープをベースに鮭いくらウニなどの海鮮をトッピングしたまぜそばです!
最後、〆に追い飯を入れて最後まで海の味をご賞味下さい。』
限定メニュー販売のため、(左側の写真で紹介している)濃厚白湯は販売休止です。

券売機を見ると、限定メニュー専用のボタンは用意されていません。
店員さんに確認し、季節限定麺のボタンをポチッと。
追い飯も同様に専用のボタンが用意されていないので、大盛りのボタンをポチ。

退店までノーゲスだった店内、このご時世なので仕方なし。
初めてこの店に伺った時と同じ、カウンター左端の席に案内されます。
厨房を囲むカウンター席は全て背中側の壁が透明ガラスなので、時間帯によってはラーメンが綺麗に撮れません。
長くブログをやっているけど、ちっとも写真が上達しないなぁ、そもそも無理なのか。

程なくして、海鮮潮まぜそば900円。
持論ですが、油そばは麺にたれを絡めるラーメン、まぜそばはたれと少量のスープを麺に混ぜるラーメン。
専用に炊き出したスープに麺を盛り付け、麺の上には鮭の切り身、ウニ、イクラ、カイワレ。
イカのとびっ子和えと九条ねぎが添えられています。

海鮮と言っても一級の海鮮、ラーメンとしての前にトッピングそのものが美味しい。
まま、その美味しさを塩気を効かせたスープが活かしているのですけどね。
三河屋製麺の中細麺がスープとトッピングの味を更に引き立てていて、毎月やって欲しいほど。
このトッピングも美味しいけど、他の組み合わせも楽しみたいという、単なるワガママだけど。

〆の追い飯セット100円。
追い飯と言いながらご飯だけかと思ったら、岩のりが乗せてあります。

残しておいたスープをそっと注いで、即席お茶漬け。
少しだけいくらやとびっこも残っていたので、そこはかとなく海の宝石箱のように。

スルッと食べてご馳走様でした。
後客がなかったので、しばし店員さんとお話をさせて頂きました。

少し遅めのお昼は、淡麗拉麺 己巳(つちのとみ)@桜木町(横浜市中区野毛町)(公式ツイッター)へ。
12時近くですので先客5人、おお、並んでいますねぇ。
その後も後客途切れず、退店までずっと外待ちがありました。

3/8から始まった、平日限定メニューの海老味噌らーめん狙い。
1日15食だけの販売ですので、ほぼ昼営業で売り切れていて、まー、縁がないなとスルー気味でした。
最初の土日は「今回だけ」と15食づつの販売、その次の週の土日、つまり今日と明日は20食づつの販売。
色々と思うところがありつつも、まあ、食べられれば良し。

客回転を上げるには、席が空く前に店内に案内し、食券を買っている間にデシャップすれば良さそうですが。
調理場が狭く、早く席に座れても早く食べられないので、席の準備が出来てから店内に案内されます。
タッチパネル式券売機を見ると数量限定メニューは三つあり、残り杯数が表示されています。
中々伺えないので二杯食べるかと思いつつも、炙り鴨らーめんとまぜそばは食べたことがあるし。

空いた席に案内されると、先ずは紙エプロンの使用有無を訊かれます。
ラーメンが出されてから「紙エプロンは使いますか」と訊かれるより、ずっと良いです。
最近になって、各席に胡椒と酢が置かれるようになり、お冷やのポットも変わっています。
もちろん、消毒液も全席に用意されています。

少し待って、海老香る濃厚ピリ辛味噌らーめん1,050円。
透きとおった鶏清湯スープに山吹茶の味噌たれを合わせ、深みのあるとても美味しいスープ。
薄く張った油膜が温度低下を防ぎ、最後の1滴まで熱々で頂けます。
惜しむらくは季節がもう春ってことかな、冬の寒い時期に食べてみたかったのは食べ手のワガママだな。

カネジン食品の中太麺がとてもスープに合っていて、料理人のセンスを感じますね。
トッピングは豚バラチャーシュー、九条ネギ、スライス紫タマネギ、穂先メンマ、干し海老挽肉。
干し海老挽肉は、(公式ツイッターの写真と比べると)提供開始時とは形状が変わっています(崩し→つくね)。
味噌らーめんでも穂先メンマ、好みと言えば好みですが、スープに完全に埋もれてしまってます。

最後に残ったスープは雑炊で、、って券売機が遠いから諦めて。
スルッと食べてご馳走様でした。

大船駅に着いて、待ち合わせ時間まで余裕があったので、コーヒーでも。
ラヴァンデリ アトレ大船店(ホームページ)、株式会社JR東日本フーズの運営です。
JR東日本フーズがジェイアール東日本フードビジネスであった時代に、恵比寿に一号店として2007/2/21オープン、その後2011/5/23に閉店。
2007年から2008年に掛けて10回以上、伺っていました。
こちら大船店は2号店として2007/4/9オープン、3号店の田園調布店は2016/5/27オープン、2020/6閉店。

メニューを見るとサンドイッチがメインであり、トーストもあって、一応ドリンクもあるよ、と。
ドリンクに琥珀ヱビスがあるんですね、うっかりしていました。

立地は改札内、つまりエキナカですが、「エキナカだから便利」と評しているネット情報が多い。
なぜエキナカだと便利なのかな、大船駅の改札外って不便なのかな。
大船駅周辺には大小様々な飲食店があるので、エキソトの方が便利に感じます。

店内は広くもなく狭くもなく、駅ナカにしてはゆったりめなのかな。
店内奥は喫煙室として分煙されていて、エキナカでたばこが吸える貴重な店舗です。
頂いたのは、アイスコーヒー100円。
恵比寿店で出会った人と一人一人と思い出しながら、美味しくいただきました。

年に一度は焼鳥こばし。
こんなご時世なので昼過ぎから焼いてもらいつつ、旨い日本酒を飲む。
相当な予約困難店と聞いているけど、店の予約は飲み友に頼りっぱなし。
いつも予約をありがとうございます。

先ずは乾杯のビール。
必ずビールから飲み始めるわけでは無いけど、殆どはビールから飲み始めます。
つきだしの大根おろしにはウズラが浮かべられ、串の合間々々に頂きます。

お新香。
ぬか漬けって案内された気もするけど、詳細を確認する前に、ポリポリ。
いい塩加減で、焼き鳥も進むし、日本酒も進みそう。

1串目は、もも、ふくらはぎ、むね。
焼き鳥はお好みでお願いすることもできますが、いつも通りお任せで。
一串で色々な味わいが楽しめる焼き鳥、たった五センチのストーリー。

1杯目は、岡山の蔵元である菊池酒造が醸す「燦然(さんぜん)」くだもの 純米酒 ももりんご R2BY。
ももりんごの味がするんじゃなくて、あくまでも香り、とても良い香り。
こういう嗜好の日本酒もあるんだ、日本酒の可能性は無限だな。

つくね。
軟骨を殆ど使っていない柔らかくて柔らかくて美味しいつくね。
火加減もとても良くて、ああ、美味しい。

丸はつ。
鶏の心臓なんだけど、ぎゅっとした肉厚のはつ、食べ応えがあって美味しい。

タラの芽。
初めて食べた焼いたタラの芽、程良く苦味が残っていて、日本酒のアテに最高ですな。

2杯目は、岡山の蔵元である辻本店が醸す「御前酒(ごぜんじゅ)」純米酒 等外雄町 R2BY。
御前酒を飲めるお店を他に知らないけど、日本酒の長い歴史を感じます。

ソリレス。
火入れは皮側を強めに、身側を弱めに、肉の旨味がジュッとあふれ出てきて、とっても美味しい。

血肝。
どうやったらこんなにふんわりと焼き上げられるんだろうか。

新潟の蔵元である天領盃酒造が醸す「雅楽代(うたしろ) 玉響(たまゆら)」純米酒 R2BY。
新潟というか佐渡島のお酒、初めて飲んだけど、美味しい。
この片口は飲み友のお気に入りで、今日も使ってもらえて嬉しい。

椎茸。
一口サイズの椎茸、一口でパクリと頂きます。
ああ、この茸のアミノ酸の何と美味しいことか。

さび。
ピンク色というか桃色が掛かる火入れのささみ、本わさびの辛味付けが絶妙。

滋賀の蔵元である安井酒造場が醸す「生酛太郎(きもとたろう)吟吹雪」純米吟醸 常温熟成 R2BY。
初めて頂く生酛太郎、名前以上に生酛らしい美味しさ。

ちょうちん。
しっかりたれ焼き、ぷちっとあふれ出す美味しさ、こちらもまた五センチのストーリー。

ぼんじり。
あんまり脂っこくなくて、ぼんじりじゃなくて皮なんじゃ無いかと思うほど。

ももしん。
随分飲んで、随分お喋りして、部位名がちょっと怪しい。

福島の蔵元である大木代吉本店が醸す「自然郷(しぜんごう)」特別純米酒 R2BY。

すな。
いわゆる砂肝、サクサクした食感が特徴で、このタイミングで食べるのは珍しい。

むね肉。
最後は塩焼きしてから黒胡椒を振ってくださり、とても新鮮な美味しさ。

鳥スープ。
お会計、って言ってから、「鳥スープ、飲むって言ってたでしょ」とたしなめられる。
まま、このスープを飲まないとこばしで焼き鳥を食べた気にならないよね。

エスプレッソ。
「賄いで飲んでいるんですけど、飲まれますか」と訊かれ、お願いしました。
コーヒーで締める焼き鳥って新鮮だな、今日も美味しい焼き鳥をご馳走様でした。