
お昼は、FREMONT CURRY&DELIへ。
以前に店先を通ったときに、「いらっしゃいませ、奥、空いてますよ」とインド訛り(?)の日本語で声を掛けられ。
機会があったら立ち寄ってみようとその時は思い、今日はその機会。

店内に入り、空いている席に案内され、メニューを広げます。
セットはカレー1種類の900円、2種類の1,000円、レディースセットの900円、ダルバーセットは1,500円。
カレーは本日のカレー、バターチキン、チキン、マトン、チキンキーマ、いろいろ野菜、四種の豆、ほうれん草パニール、ほうれん草チキン、ほうれん草マトン、シーフード、グリーンカレーから選べます。
辛さは甘口から激辛まで五段階、ドリンクはラッシーやチヤ、コーヒーから選れべます。

店内はテーブル席のみで、6人は座れそうなテーブルが3卓、4人は座れそうなテーブルが3卓。
先客は6人、後客は4人、店先にはテイクアウト客が数人。

程なくして、カレーセット900円、カレーは本日のカレー、辛さは辛口、ドリンクはラッシー。
本日のカレーは店内に掲示され、今日はナスチキンカレー。
トレーからはみ出すほど大きなナン、カレーとサラダとデザート、ドリンクは先に運ばれています。

熱々のナンを手でそのままちぎるのは熱いけど、熱いのは最初の1回くらいで、2回目からはちょっと熱いくらい。
これまではちぎったナンにカレーを乗せて食べていましたが、今日は途中からカレーに沈める感じで。
辛口ってほど辛くはないけど、様々なスパイシーをブレンドされたカレーの味わいが心好い。
サラダのドレッシングは気持ち濃いめ、カレーに味わいを会わせてあります。

食べ終わったら、デザート。
ほんの小さいお皿に少しだけですが、あるとないとでは大違い。
美味しくいただき、ご馳走様でした。

夜は、お誘い頂き、野毛の入口のビルの四階、牛串 魚串 野毛ザウルス(公式ホームページ)へ。
数え切れないほどの飲食店街が軒を連ねる野毛、1軒でじっくり派の私には敷居を高く感じていました。
そんな中でも、野毛の入口近くのビルにあって、ゆっくり料理を楽しめる店があるよー、って。
持つべき物は良い店を知っている友達。

エレベーターで4階で降りると、右手が四人程度の個室が数部屋、左手がテーブルが並んだ大部屋。
大部屋はカウンター10席程度、2人掛けのテーブルが8卓程度、奥のソファー席が用意されています。
カウンター席が「座りやすいように」背もたれが少し斜めに引かれていて、ただならぬ雰囲気。

テーブル席に案内され、しばしメニューを眺めます。
前菜、鮮魚、飯もん、逸品、揚物と、品揃え良く、それでいて無駄に多くないラインナップ。
値頃が安すぎず高すぎずで、一品、また一品と頼んでしまいそう。
誰か有名な飲食店プロデューサーが関わっているのか。

お店のウリである串、牛巻、豚巻、魚の3種類。
串の名前は、肉の部位ではなく合わせる野菜などの名称を付けていて、それでいて被っていないという。
「組み合わせるとどんな味なのか」と5、6種類と頼みやすいラインナップ。
これ以外の季節料理は、手書きで用意されています。

飲物は飲み放題が用意されていますが、ハイボールから始まって、ビール、サワー、焼酎と揃っています。
料理メニューがシンプルかつ見やすい(頼みやすい)構成なのとは真逆のレイアウト。
まあ、飲物は目で見て注文するのではないので、同列に考えるのはちょっと違うけど。

飲物メニューの裏側はワインリストになっていて、それはつまり、串料理にワインを合わせるのがお店のウリ。
大人数であればボトルで注文しやすいけど、二人とか一人客用にグラス提供も用意されています。
ワインの産地を国旗で現していて、フランスとアメリカ(カルフォルニア)、ですね。
料理メニューに並んで多からず少なからずに厳選しており、泡、白、赤の紹介順は独特だなと店員さんに訊けば、ワインソムリエがリスト作りに関わっているという。

ということで、今夜は野毛で2人お疲れ様会。
1杯目は、サントリー生ビール(ザ・モルツ)530円、飲み放題ではなく個別で注文することにしました。
付け合わせはポテトサラダ、二口三口で食べてしまう量であっても、丁寧に盛り付けてあります。
少し塩味が足りないかなぁと感じるほどのあっさり仕立て、ここ頃合いは誰でも出来るようには思えない。

一品目は、すぐに出してもらえそうな、たこわさ480円。
友達とは「前回はいつどこで会ったっけ」な話で始まり、お互いがアラ高なので、その辺りの話も。
同年代ばかりではなく、若い年代や異性と語ったり飲んだりして英気を養った方がいいんだけど。
友達がいなくて、人望もないので、中々ね。

串はどれもこれもみんな食べたかったので、牛、豚、魚をそれぞれ2種類ずつお任せでお願いしました。
一串目は、魚部門のねぎまぐろ260円。
本まぐろと葱の大きさを揃え、強めに火を入れて香ばしく楽しめます。
「ねぎま(ねぎ間)」と呼ばれる焼き鳥は、元は「ねぎマグロ」であり、鮪の保存技術の低かった頃の食べ方。
鮪の保存技術が進み、生で食べられるようになるにつれ、ねぎマグロはねぎ間に取って代わりました。
という話を若く見える店員さんが説明するので「若いのによく知っていますね」と驚くと、「勉強しています」と。

二串目は、豚肉部門のアスパラ240円。
細長いアスパラに豚バラ肉を綺麗に巻き付け、火入れを全体としないことで、様々な食感が楽しめます。
アスパラ自身の下ごしらえに手を抜かず、サクサクと歯でかみ切れるのが素晴らしい。

続けて豚肉部門のレタス220円。
しゃくしゃくとした食感と、ほんのりとした苦味を残したレタスを豚肉の旨味が包んだ串。
先に答えを言ってしまうと、全ての串で全てお皿を替えています。
串に対してお皿が決まっているのか、その日の気分やなどで替えるのか、もう一度来てみたら分かること。

今度は魚部門、つぶ貝260円。
焼き鳥屋でも焼肉屋でも食べられない、貝の串焼き、これまた綺麗なお皿で運ばれてきます。
思った以上の歯応えで、長く噛むのも料理にアクセントが付いて楽しいです。

で、2杯目もビールを頼む友達に続いて、私はレモンサワー480円。
以前は甘ったるいレモンサワーが多くて、それはそれで楽しんでいました。
最近は甘さ控えめ、しっかり辛口のレモンサワーが多くて、辛党の私には大助かり。

そして牛部門、すき焼きちょうちん330円。
えー、牛肉でちょうちん、しかもすき焼き風、って世界でこの店だけ?それともどこかのパクリ?
ちょうちんの卵黄部分は、卵黄を濃いめの漬け込んでしっかりと味付け(サンプル写真では生卵黄)。
卵巣の部分は、すき焼きの具を牛肉で包んであり、「今飲まれている飲物に合わせて調整」した味付け。
これは心好い、アイディアだけではなく、美味しく食べて頂くことに「ちゃんと」心を寄せている。
お店自体が今年の三月にオープンしているので、ひょっとして世界初の料理に立ち会っているか。

最後は、高菜明太マヨ270円。
牛肉に高菜を合わせて焼き、最後にマヨネーズをあしらう一串。
創作串なのか邪道串なのか分からないけど、結果、美味しければそれで良し。
また違う串だ、何種類の串を使い分けているのだろうか。

手書きメニューから一品頼むかと、国産黒毛和牛 牛すじ煮込み590円。
牛すじ煮込みって味付け程度に牛すじが入っていることが多い印象ですが、こちらのは牛すじの方が多い。
それでいて、コンニャクやニンジンも程良く会わせてあり、味がひとつに偏っていません。

ここで、赤ワインを。
Indigo Eyes Cabernet Sauvignon(インディゴ・アイズ・カベルネ・ソーヴィニョン) アメリカ(カリフォルニア) 赤 2018。
正直、この値段(グラスで650円、ボトルで4,000円)で、この味の赤ワインが飲めるとは。
野毛ってどの店もこんな美味しいワインをこんなに手軽に飲んでいるのか。
今夜の時点では料理に合わせると言うより、ワインを楽しむレベルでしたが、これからが楽しみ。

燻製盛り合わせ5種盛り1,200円。
いろいろな食材を燻製にして盛り合わせてあり、枝豆、牡蠣、チーズ、旨タン、鮭とば、レモン。
あっ、レモンは燻製にしてませんね。
どれも心好かったけど、豊洲で直々に仕入れたという鮭とばが秀逸、ワインの美味しさに引けを取りません。

こちらも手書きメニューからの、れんこんはさみ揚げ570円。
割烹料理店ならば綺麗に切り揃えるところ、敢えて不揃いにして食感の違いが楽しめる揚げ物。
手軽に楽しめる飲食店なのに、一品々々に心憎いほどの気配り。

壁に貼り出されていた、サントリージャパンプレミアム甲州 ヌーボー 2021 白。
『2021年に収穫した日本固有品種「甲州」を100%使用した新酒の白ワイン。
フルーティーで華やかな香りと爽やかな酸味。』
ボージョレーヌーボーならぬ、コウシューヌーボー、フレッシュ感に心躍らされる楽しい白ワイン。

話がちっとも終わらないので(終わらせる気もないけど)、ワインを飲み終わっての、ハイボール450円。
このハイボールが何気に心好くて、さらに話が盛り上がり、さらに話が終わらないという。

〆に、こぼれ寿司1,480円。
酢飯の上に和牛をはべらせ、ウニやいくら、醤油漬けのキンカンが乗せられた豪華な一皿。
乱雑に見えてしっかりと計算されているだろう盛り付け、いろいろな美味しさがいろいろと楽しめます。
美味しくいただき、ご馳走様でした。