2021年11月29日

早めの二人忘年会

/白河そばにてきざみ(油揚)そば/八重洲 鮨 海味にて二人忘年会/

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 一本早い便に乗れた朝は、白河そばへ。
 前回食べてみて美味しかったので、今朝も立ち寄ってみました。
 もちろん、日によって混み具合は異なり、今朝はガラガラ。

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 二回目の今朝は、きざみ(油揚)そば570円
 お蕎麦に細切りした油揚げが並べてあるだけでこの値段は納得できないので、細切り昆布と紅生姜を乗せて。
 塩だしのお蕎麦なので蕎麦よりも出汁を楽しむべき、心好いお出汁の味わいに朝から幸せ。

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 お蕎麦は塩出汁によく合っていて、とても心好い。
 乗せ物に標準でワカメが乗っているので、さらに昆布はどうかと思ったら、これがよく合う。
 紅生姜は個人的に好みだけど、塩出汁にはちょっとなぁ。
 美味しくいただき、ご馳走様でした。

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 夜は、八重洲 鮨 海味へ。
 お店の頭出しはネットで調べてもらうとして、少し早めの二人忘年会に、鮨屋とかどうですかと話がまとまり。
 一人では絶対に伺わないけど、二人だったら、きっと、入れる。

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 店内はくの字カウンター12席、入口近くと奥に個室が4部屋ほど。
 席に座って「今夜はよろしくお願いします」と大将に挨拶しつつ、おしぼりで手を温め。
 飲物メニューを眺めながら、一番搾りで乾杯。
 予約でお願いしたのは、おまかせコース 海味 全23品23,000円(税込)に飲物代、別途サービス料10%。

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 今夜の座付きは、モズクにズワイガニ。
 さらしの調理場から提供され、程々の酸味で味付けされたモズクに、圧倒的な旨味の蟹の身を合わせて。
 ビールで始めて良かったのかと後悔するほどの逸品、ですが、まだ一品目。

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 自家製のキャビア、贅沢に1人1ケース。
 卵形の茶碗には酢飯がかし込められ、貝さじを使って自身でキャビアを乗せていただきます。
 国内産のキャビアは料理に合わせることが全体なので、小粒で塩味抑えめ。
 のっけからキャビア、心好い食事を加速します。

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 日本酒は(この手の高級店にしては)そんなに揃っていなくて、好みの順番に飲む感じ。
 三重の蔵元である清水清三郎商店が醸す「作 槐山一滴水(ざく かいざんいってきすい)」純米大吟醸 R3BY。
 縁が広がっているガラスのお猪口にすり切り一杯注いで下さいます。

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 今夜はたまたま人の手当てが間に合っておらず、少し料理に間があります。
 次々と出される料理も大好きですが、お喋り多めで料理がゆっくりめも大好きです。

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 握漬け。
 今夜の鮪は青森県八戸産、山葵は最小限に、下ごしらえした貝割れと辛子で調子づけ。
 お鮨と呼べる最低限のシャリに大きめのヅケ、鮨をいただいているのでは無く、切身を楽しんでいるかのよう。

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 本日の逸品。
 メヒカリの南蛮漬け、パプリカと自然薯を添えて。
 蓋を開ける楽しみって、何物にも代えがたいですね。
 メヒカリの心好い味わい、良いですなぁ。

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 宮崎産のマルハタ。
 うっすらとした桃色がなんとも艶やか、ちょこんと塩が旨味を立ち上げます。
 マルハタを食べるの始めて、やたらクエに味わいが近いと思ったら、種も近い。

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 今夜の隠し酒。
 岐阜の蔵元である林本店が醸す「百十郎 白炎(ひゃくじゅうろう びゃくえん)」純米吟醸酒 無濾過生原酒 R3BY。
 隈取(くまどり)を見ていると吸い込まれそうになる妖艶さ、他のラベルとちょっと違う印象。

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 アイナメ。
 やや多めの醤油が切り身の味を引き立てて、心好さに包まれます。

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 鹿児島産の釣り鯵。
 ちょこんと乗せたネギ、透き通るような身にグラデーションが掛かって。
 皮の残し方が絶妙で、言葉にならないほど。

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 大トロ。
 乗せられているのは醤油のエスプーマ、何度か出会ったことがありますが、中でも絶品。
 醤油のエスプーマを訊けば、銀座のママさんが醤油で汚れるのを嫌うので、泡状にして乗せたとのこと。
 脂が多いので醤油が乗りにくい、というのも理由の一つとか。

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 カワハギとカワハギの肝。
 こう言った組み合わせの鮨は一般的なのかも知れないけど、私は中々出会えない。
 心好いですなぁ、思い切って予約を取って良かった。

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 海ぶどう。
 居酒屋メニューだと粒の大きさやプチプチ感を競いますが、こちらでは粒は小さく、プチプチ感は弱め。
 だけれど、それが良い。

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 続けて、佐賀の蔵元である富久千代酒造が醸す「鍋島(なべしま)」特別純米酒 R3BY。
 料理には合わないかなぁと注文しましたが、そんなこともなく。
 鍋島は鍋島、独自路線でこのまま心好くあって欲しい。

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 箸休めはスミイカと水蛸の盛り合わせ。
 辺りに調味料が見当たらないのでそのまま頂く、辺りに調味料が合っても使わない方が心好い。
 付け合わせは三陸ワカメ、1枚たりとも気を抜かない。

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 焼き物としてさざえ。
 殻の中にはさざえ一匹分以上の身が入っていて、食べても食べても心好い。
 最後に肝が沈んでいて、肝はもちろん、お出汁も心好く頂きます。

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 岐阜の蔵元である天領酒造が醸す「天領 飛切り(てんりょう とびきり)」特別純米酒 岐阜県飛騨産ひだほまれ R3BY。
 お猪口は全ての日本酒で替えるわけでは無さそうですが、すり切り一杯の加減が素晴らしい。
 燗映えしそうな一杯ですが、今夜のところは全て冷やで頂きます。

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 いくらとうに。
 酢飯の上に乗せられたいくらは新物、うには馬糞ウニ。
 どかーっと出されるイクラやウニも大好きですが、こうして一口だけ味わうのも大好き。

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 のどぐろ。
 皮を軽く炙って香ばしさを立ち上げ、身の心好さをさらに持ち上げて。
 シャリの量を食べる速度やお酒の量で加減しているようで、少しずつ多くなってきてそれはそれで嬉しい。

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 新潟の蔵元である朝日酒造が醸す「久保田 萬寿(くぼた まんじゅ)」純米代吟醸酒 五百万石 R3BY。
 萬壽を飲むのは久し振りで、こんなに心好かったっけと改めるほど。
 かつてここまで地酒がブームでは無い頃は、売っているのを見つけると飲んでいたんだけどな。

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 蒸し物として煮蛤。
 大きければ料理に仕立てるところですが、小さめだったのでお鮨にしました、と。
 いやいやお鮨で十分ですよ、というか、ここからは少しずつ温かい料理にしていくんだ。

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 奄美大島の車海老。
 お鮨なんだけど半切りされ、頭に近い部分は味噌が握り混まれています。
 しっかりと焼かれていながらも、しっとりとした身が心好い。

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 茶碗蒸しは白子と湯葉。
 全体的に真っ白な色合いで、とても綺麗。
 白子の茶碗蒸しは食べたことがあるけど、湯葉は初めて、こんなに味が合うんだ。

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 青森県の蔵元である西田酒造が醸す「田酒(でんしゅ)」特別純米酒 青森県産華吹雪 R3BY。
 今夜の最後は田酒を飲もうと組み立てていて、ちゃんと出来て良かった。
 しかも特純だし、心好いし。

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 巻物として鉄火と干瓢と胡瓜と。
 どの握りも一口サイズで、沢山の種類が楽しめるのが嬉しいけど、巻物も小ぶりで嬉しい。
 それでもこれだけの数を食べたら、かなりお腹にたまります。

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 お椀。
 シメジの味噌汁、でしょうか。
 お鮨が進み、お酒も進み、お喋りも止まらないので、心好かったことしか覚えていません。

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 ふぐ。
 普通はお椀の後に握りはでませんが、ちょっと気が向いて握ってみたそうです。
 ちょっとって、ふぐをしっかり仕込まれていますよね。
 握りは皮で、巻きは煮こごりで頂き、自分史上最高に心好い逸品。

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 甘味。
 シャインマスカットとメロン、甘味まで一口サイズ。

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 最後にお茶を頂いて、大将としばし四方山話を。
 そんな話を始めてのお客さんにするのはどうかと思うけど、初めてのお客さんにしか出来ない話もある。
 美味しいお鮨、美味しい料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。

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posted by ふらわ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
「心好い」ってどう読むのですか?
Posted by ひかり at 2021年12月03日 14:45
ひかりさん、コメントありがとうございます。

 ひかりさんが読みたいように読んで下さって構いません。
Posted by ふらわ at 2021年12月05日 14:21
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