
朝から諸々の事務手続きを済ませる。
事務手続きを済ませたら急ぎ藤沢、の予定が斎場に行かねばの用事を割り込まれ。
斎場で一通りの用事を済ませ、やっと藤沢へ。

初めての、ODAKYU湘南GATE。
藤沢駅に隣接していて、その3階の半分がレストラン街になっています。
こちらには中々来る機会がありません。

遅めのお昼は、中華そば 瀧壺 藤沢店@藤沢(藤沢市南藤沢21-1)へ。
2021/12/20オープン、用賀店(本店?)に続く2号店、清勝丸 湘南GATE店(2019/3/22-2021/12/9)の跡地。
経営母体は、野方ホープを支店展開する株式会社創龍(公式ホームページ)。

オープンを告知するポップには「中華そば瀧壺」とありますが、感染症対策の取組証には「瀧壺 藤沢店」。
そんな細かいことは気にしない人が多いだろうけど、固有名詞は出来るだけ正確に表記したいですね。

券売機は従来のボタン式、用賀店では最新式のタッチパネル式でした。
メニューは同一で、鰹塩ラーメン、鴨南醤油ラーメンが(中)850円、(大)900円。
ランチ限定30人前は、ラーメンに鴨と鶏そぼろ丼がセットになって1,000円。
用賀店では醤油を頂いたので、今度は塩。

店内は厨房を囲むL字カウンター4席と4席、2人掛けテーブル5卓、計18席。
この手のフードコード店にしては、驚くほど席数が少ない。

卓上には一味、胡椒。
酢、おろしニンニク、柚子胡椒は店員さんに声を掛けるシステムですので、柚子胡椒だけお願いしました。

程なくして、鰹塩ラーメン(中)850円。
チェーン店と言っても2店舗しかないので、レシピやマニュアルはあっても、調理人に因る部分が大きい。
『鯛の頭、鯖節、宗田鰹節、本鰹節、真昆布で出汁を取り、洗練された上質の豚と鴨のスープを合わせた至高の一杯を』
醤油ラーメンより強めに魚介の旨味を感じ、とても心好い。

中細麺は自社製麺、僅かにダマ気味、大きな丼の中を泳がせながら味わいます。
チャーシューは豚肩ロース、炙り豚バラ巻きの二枚、どちらも厚みがあります。
味付けメンマがひとつかみ、白葱。

麺を半分ほど食べたところで、お楽しみの味変タイム。
柚子胡椒を多めに合わせてみると、スープの味をまるっきり変えてて、とても心好い。

施設全体にお客さんが多くなく、店内にもお客さんは殆どいませんでした。
スルッと食べてご馳走様でした。

夜は、念願叶って鮨近藤。
1人でも予約を取れるかも知れないけど、常連さんと行った方が100倍楽しめるし。
って事で、懇願に懇願を重ねて予約を取ってもらいました。
ああ、持つべきものはお寿司屋の予約が取れる友人。

口濡らしはクラフトビールの、江の島ビール。
こちらでは、好みと予算に応じた3つのコースを用意されています。
今夜はお任せコース、中々伺えない高級鮨屋ですから、ぜーんぶお任せで。

突き出しは、北海道の数の子、チーズ和え。
そのまま食べるも良し、乗せた山葵を馴染ませて食べるも良し。
店主さんは自身が納得する食材を使うとのことで、生まれ育った北海道の食材を多く使っています。

平目と真鯛、赤貝の刺し盛り。
刺身が三つなら、調味料もカボスと山葵、塩の三つ。
全ての組み合わせを試すことは出来ませんが、大好きな赤貝をカボスと塩で。
後を引く心好さなのにキレが良い、これが近藤の刺身なのか。

宮城の蔵元である男山本店が醸す「蒼天伝(そうてんでん)」特別純米酒 R3BY。
お寿司屋さんに伺ったら「メニューに載っていないお酒(隠し酒)は何がありますか?」と訊くのが礼儀だと心得ています(諸説あります)。
で、一本目がこちら。
先ずは刺身に合わせる日本酒、とても嬉しい。

カラスミ。
小皿からはみ出す大きさに歓喜、濃厚な味わいの奥深さに驚嘆。

毛蟹、ジュレ
ズワイガニも美味しいけど、ケガニも心好い。

福岡の蔵元である白糸酒造が醸す「田中六五(たなかろくじゅうご)」純米酒 生酒 R3BY。
と言うことで、今夜は隠し酒のお任せでお願いします。

蝦夷鮑
アワビはアワビでも、蝦夷鮑は特別に美味しい。
身の上に乗せてある肝の美味しいこと、美味しいこと。

高知の蔵元である司牡丹酒造か醸す「船中八策(せんちゅうはっさく)しぼりたて」純米酒 超辛口 生原酒 R3BY。
船中八策とは、船の中で考えた八つの策のこと。
考えたのは(高知だけに)坂本龍馬、何の策かは「明治新政府のあり方について」、ピンクなのはしぼりたて。

トラフグの白子。
店主さんはフグの調理師免許を持ってはいるが、コースには白子だけ取り入れたい。
ので、白子だけ仕入れているそうです。

青森の蔵元である八戸酒造が醸す「陸奥八仙 芳醇超辛(むつはっせん ほうじゅんちょうから)」 純米酒 生原酒 R3BY。
こちらもピチピチの生原酒、いつ飲んでも陸奥八仙は心好い。

馬糞雲丹の海苔巻き
ここから握り、一品目は海苔巻き。

目印のように少し高くしたテーブルに置いた、少し大きめのお皿に握りを出されます。
ガリは好きなだけ食べて良くて、足りなかったら足して下さるけど、あんまり食べないな。

赤身(ヅケ)
赤酢は所謂『江戸前寿司』のネタに合うように、調整されています。
こちらではネタに合う米酢を使っています。
ヅケは代表的な江戸前寿司ですけど、逆に米酢に合うようにネタを調整されています。

中トロ
なんだかんだ言っても、マグロの握りはとても心好い。

大磯産のどぐろ
経緯は分かりませんが、大磯でものどぐろが水揚げされるんですね。
一口で食べてしまうには勿体無いほどの心好さ。

北海道産そい
ソイの煮干しで出汁をとったラーメンなら食べたことはありますが。
北の鯛と呼ばれるだけあって、繊細な味わい。
寿司ネタも美味しいけど、刺身として食べてもみたい。

新潟の蔵元である石本酒造が醸す「越乃寒梅 灑(こしのかんばい さい)」純米吟醸 R3BY。
この銘柄は初めて味わいます。
色々と楽しませていただきましたが、どれも行き過ぎない食中酒、素晴らしい。

ヒラメこぶじめ
昆布の利かせた加減は、シャリの暖かさに好相性。

車海老
一口では食べられないほどの大きさ。

コハダ
すっと引いた包丁が、店主さんの生き様を現しているかの様。

帆立
シャリが見えないくらいの握り。

明太子
「辛子」の付かない明太子、焼海苔で包んでいただきます。
軍艦巻きも美味しいけど、手乗り手巻き寿司も美味しい。

穴子
江戸前ではないけど、今夜の締めは穴子。

味噌汁
アオサいっぱいの味噌汁、美味しいですなぁー

だし巻き玉子
しっとりと一口タイプ、程良く効いたお出汁が大変心好い。
美味しいお寿司、美味しいお料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。