
今日は通勤電車に乗って直ぐに座れ、ぐっすりと分割睡眠。
現在の職場までは2回ほど乗り換えるのですが、終点で乗り換えるわけではないので、たまーに寝過ごす。
まあ、寝過ごす前提で早く家を出ているので、遅刻にはならないのですが。

お昼は、ゆで太郎 もつ次郎 門前仲町店(ホームページ)へ。
ゆで太郎は信越食品が立ち上げた路麺チェーン店、現在はゆで太郎システムと共に営業されています。
そう言えば今期の季節のかきあげを頂いていなかったな、とおっとりかたなで伺いました。

店内に入ろうとすると券売機に先客あり。
こちらの店舗はもつ次郎併設店ですので、二台ある券売機のウチ、ゆで太郎の食券は一台でしか購入できません。
先客が食券を買ったら、店内に入って食券を買って、受付に出して、と。

番号を呼ばれて引き取った、季節のかき揚げそば(冷)530円、焼きのり100円、クーポンコロッケ。
調味料置き場で紅生姜と揚げ玉を焼海苔のお皿に入れ、席に着きます。
さっさと記念撮影して、さっさと盛り付けて。

ぐっと箸を入れて、すっと手繰って頂いてみると、ぴっしとエッジの立ったお蕎麦の美味しいこと。
もり汁も程良く冷えていて、とっても心好い。
少しお蕎麦を食べたら、季節のかきあげを割って食べてみると程良く甘さを感じます。
この甘さはごぼうからか、コーンからか、それとも店員さんのゆで太郎愛か。

さてさて、無料クーポンで頂いたコロッケ。
今日は水曜日なので、水としてみました。
美味しくいただき、ご馳走様でした。

お誘いいただき、今夜は渋谷 鮨 清水へ。
立地は渋谷センター街のドンキ斜め裏手にある、1階がファミマのビル、4階。
渋谷にも少しずつ鮨屋が増えてきて、美味しいお寿司を楽しむ若い人が増えてきたのでしょう。

カウンター席に座る前から目に飛び込んでくる、バックカウンターのデジタルアート。
アートコレクティブであるチームラボのコラボ、時間が経つにつれてそうであることが自然に感じてきます。
まー、古い人間からすると、盆栽やら包丁を並べておいてくれよ、なんだけど。
新しいものに接すると、とにかく否定から入るのは、年寄りの悪い癖だな。

今夜は、本格江戸前寿司と季節の和食を楽しむコース9,980円に飲物代別でお願いしてあります。
先ずはアサヒプレミアム生ビール塾撰1,000円で、二人お疲れ様会。
今年の3月にオープンされ、既に認知されている様な混み具合、私達以外は30代と思われる客層。
四部屋ほど用意されている個室からも話し声が聞こえて来て、世の中はかなり戻った様です。

【座付き】
青梅、つぶ貝、海老、オイル蒸しの稚鮎、オレンジ煮の丸十、新生姜の佃煮、レンコン、茗荷など。
先付けでもなく、八寸でもない座付き。
ひとつひとつを丁寧に料理し、細かく味わいを調整するのことで、大きな振れ幅から小さな振れ幅に誘う立て付け。
稚鮎の苦味が新鮮で際だって後を引き、ああ、それで中央に置かれているのか。

山形の蔵元である楯の川酒造が醸す「楯野川 上流(たてのがわ じょうりゅう)純米大吟醸 R3BY。
楯の川酒造は、2010年より全量大吟醸(50%以上精米)、その中でも40%精米を「上流」と命名。
これまでは酒米に山田錦を使って黒ラベル、去年初めて美山錦を使って白ラベル。
今年の4月から発売されたばかりなんですけど、、値段、安過ぎませんか?

【一の鮨】
佐賀牛のリブロース。
お寿司を置くお皿が透明なガラス、高さと照明を調整して浮いているように見えます。
浮いているだけで「うわっ」と手が出て、美味しさが数割増し。

一貫目から重量級に思わせて、絶妙な火入れと後を引かない脂身の美味しさよ。
魚介類をネタにするお寿司のコースの場合、肉寿司はその間には挟みにくいので、最初か最後になりがちですね。

【吸い物代わり】
具は鱧(はも)と蓴菜(じゅんさい)。
どちらも旬の真っ只中で、一番美味しい時期の掛け合わせ。
私は蓴菜を酢の物として食べる事が多く、お椀物は初めてでしたが、こんなに美味しいんですね。

【二の鮨 季節の三種】
伊豆の鯵。
全体的に切り身が大きめなのは、渋谷と言う立地を考えてのことなのか。
赤酢のシャリによく馴染んだ鯵の、なんと心好いかと。

境港の本鮪。
大トロに近い中トロの脂身がするりと逃げる様に溶けていく、とても心好い。
私は大トロより赤みの方が好きですが、コースであれば一貫は中トロ、大トロを食べておきたい。

五島列島の伊佐木。
産地(水揚げ港)の違いは私には分からないけど、宙に浮いたイサキはとってもこころ好い。
いずれも旨味が最大になる加減で寝かせてあり、値段に釣り合わない美味しさ。

三重の蔵元である清水清三郎商店が醸す「作(ざく)インプレッションN」直汲み無濾過生原酒 R3BY。
常に斬新なデザインのインプレッション、今回も今まで以上に斬新。
ちなみにNは純米大吟醸、他にMは純米吟醸、GとHが純米。
楯野川も美味かったけど、作も美味いなあ。

【蒸し物】
鰻とお麩の茶碗蒸し。
お店の数だけある茶碗蒸し、今宵は鰻入り。
鰻の味が邪魔しない様に全体的に薄味、お麩の食感も楽しい。

【小丼】
ヤマメの卵、キャビア、イクラ。
本来、魚卵のことを「イクラ」と呼ぶので、全てイクラなんだけど、ヤマメのイクラは初めて頂きました。
海魚に比べて川魚の卵は皮が固いと聞いていましたが、確かに固いんだ。
それぞれの味を食べ比べられる、贅沢な小丼。

【三の鮨 大将おまかせ旬の握り五種】
淡路島の墨烏賊。
廻らないお寿司屋さんでお寿司を楽しむ様になり、烏賊は醤油ではなく塩とカボスで楽しむ様になりました。
隠し包丁の切れ目に塩が馴染み、イカの美味さが引き立ちます。

三陸の赤貝。
一番好きな寿司ネタ、他のネタと釣り合いがとれる様に、かなりの大ぶり。
一口で頂く、一瞬で笑みが溢れる。
何回食べても赤貝は美味しい。

山口の車海老
お皿からはみ出すほどの長さ、強めに握っているのか、半分ほどはそのまま浮かんでいて。
これだけ大きくて一口で頂く贅沢さ、ああ、美味しい。

馬糞雲丹。
「長いこと商売をやってますが、ここまで高いのは初めて」と高騰した雲丹、それでもコースからは外せない。
食べる方は一口で「とろける様に美味しい」なんですけど。
焼海苔の香りがなんとも言えずに馴染んで、美味しさをさらに美味しくします。

対馬の穴子。
江戸前寿司ですが、江戸前の穴子ではなく、九州から仕入れた穴子。
たれを掛けているからか、小皿に乗せられています。

愛媛の蔵元である石鎚酒造が醸す「夏吟(なつぎん)」吟醸酒 R3BY。
早くも夏酒がこの日は三種類用意されていて、今宵は石鎚を頂きました。
15度なのでギリギリ夏酒かな、逆に本格的な暑さの前にちょうど良い美味しさ。


燻製の漬け鮪。
そのまま食べても美味しいヅケを、スモークでほんのり香り付け。
お寿司ではなく刺身として楽しみます。

東京の蔵元である田村酒造場が醸す「本まぐろHONMAGURO」純米吟醸 R3BY。
日本酒リストを眺め、唯一、飲んだ事がなければ見たことも聞いたことも無い銘柄。
まぐろに合わせた味作りとの事で、急いで発注、急いで納入、間に合って良かった。
確かにまぐろに合うわ、日本酒もまぐろも美味しい。

【焼き物、彩り野菜と牛炙り 】
茄子と胡瓜の漬物。
箸休めとしてなのかな、二時間くらいのコースなので休めるほどでもありません。
少し長めの漬け具合、薄味ながら漬物が有ればコースがぐっと引き締まります。

玉。
しっとりした舌触り、程良く出汁を利かせた味わいは秀逸。

【巻物】
牛肉と芽葱。
まな板に印でもあるのかと疑うほどピッタリ三等分された巻物、素晴らしい。
肉寿司店でも珍しい巻肉寿司、構えている以上にシャリに合います。

【汁物】
赤出汁。
いつまでも食べていたい楽しさを、はいここまで、とお椀が知らせます。

【甘味】
抹茶アイス、イチゴ、生クリーム。
お寿司屋とは思えないほど大きなガラス製のお皿に盛り付けられ、お点前が添えられています。
ありふれた組み合わせに思えて、お寿司を食べ終わった後の心待ちにちょうど良い。

さてお会計の段になろうとしたら、「こちらいかがですか」と勧められたリキュール。
奈良の蔵元である梅乃宿酒造が醸す「あらごしみっく酒」。
もも、マンゴー、バナナにみかんとりんご、さらにゆずとレモンの特製スピリッツを加えたリキュール。
みかんのつぶつぶ(さのう)とりんごのすりおろしの食感がたまらない、厚かましくもお代わりする二人。
美味しいお寿司、美味しい日本酒をご馳走様でした。