
お昼は、ゆで太郎東陽5丁目店(ホームページ)へ。
ゆで太郎は信越食品が立ち上げた路麺チェーン店、現在はゆで太郎システムと共に営業されています。
今夜は焼肉なので、お昼は軽くお蕎麦とする所存でございまする。

鰻は徐々に終売に向かい、通常の季節の野菜が販売されています。
今月からは「ほぼ海老だけ」、かきあげそばは650円、かきあげ丼は750円。
いずれもお蕎麦は温かいのか冷たいのか、選べます。

程なくして番号を呼ばれ、季節のおそば(冷)650円、クーポン大盛り。
今の季節のかき揚げは、「ほぼ海老だけのかき揚げそば」。
ぶっかけなので、麺を大盛りにしてももり汁が足りなくなる心配がありません。
無料サービスの紅生姜、揚げ玉、忘れずに。

キリッとエッジの立ったお蕎麦は、もう少し冷たいもり汁を所望されているようです。
かき揚げは「ほぼ海老」と言うだけあって、殆どが海老、海老って美味しいね。
時々かいわれ、紅生姜も良いアクセント、揚げ玉はもり汁を吸わせて。
美味しくいただき、ご馳走様でした。

今夜は赤坂見附のおやじの見附で焼肉。
加藤店主さんは、焼き肉店「おやじのおとうと」で修業後、暖簾分け(独立)。
赤坂見附付近に勤めている友人から誘われ、どれどれと食べログを読むと、全ての肉を店員さんが焼いてくださるという。
そんな高級焼肉店、久し振りです。

店内はこじんまりとして、テーブル5卓。
お客さんは予約しての来店だろうから、ファサードや席数は関係ないのかな、と思っていたんですけど。
焼き肉を食べていると、フリーのお客さんもちらほら。
赤坂って凄いね。

焼肉や料理のメニューもあるので、アラカルト注文しようと眺めていたら、基本お任せスタイルとのこと。
飲み物は個別オーダーになるので、日本酒のラインラップを確認して、と。
今夜は、作 純米大吟醸酒 白鶴錦 R3BY、鍋島 純米吟醸 R3BY、田酒 特別純米酒 R3BY。
順番に飲みますかね。

先ず、お通し代わりに野菜盛り合わせが出されます。
キャベツ、キュウリ、ミニトマトを味噌マヨネーズで頂きます。
今夜は赤坂見附で、二人お疲れ様会。
私は生ビール770円、うっすいグラスにキッチリ冷えたビール、旨し。

先付けは、長芋のキムチ。
サクッとした噛みごたえ、キムチらしくない甘さを感じる味わい。
この美味しいキムチ、焼肉屋ではなかなか味わえません。

続けて、生キムチ。
生キムチとはコッチョリのことで、熟成させずに唐辛子やニンニクで和えたキムチ。
歯応えがとても楽しく、焼肉の前に食べても美味しいし、焼肉の箸休めとしても美味しい。

ここで、火が起こされた炭火の七輪、設置。
四角い素焼き風の七輪ではなく、まあるくどっしりした七輪。
ここのところ炭火焼きはご無沙汰していたので、これは楽しみ。

一品目はシビレ、子牛の胸腺。
自身で焼く場合、つまり普通の焼肉屋ならば、先ずタレが運ばれてくると思うんだけど。
事前に塩たれを馴染ませてあり、焼きをキッチリ管理するので、後からの調味料は不要とのこと。

誰が焼き方を務めるとか、自分の分は自分でとか、俺が全部焼くとか、一切なし。
四方山話に花を咲かせていると、「はい、焼き上がりました。味は付いているので、そのままどうぞ」と勧められます。
シビレなんて単なる場繋ぎと流していた今までの自分を恥じたい。
ちゃんと焼けば、こんなにも美味しいのか。

次は縦切りタン、最近よく見かけますね。
調味料ではなく胡麻が振られ、おろし玉ねぎが付けられて、お好みですどうぞと案内されます。

まだ殆ど汚れていないけれど、臭いが移るからと毎回(お肉毎に)金網を変えて焼き上げてくださいます。
タンが美味しいのは知っていましたし、縦切りの素晴らしさも経験済みですが。
焼いていただいた美味しさは初めて知りました。

ビールが飲み終わったので日本酒をお願いします。
日本酒は大きめのワイングラスで提供され、ゆっくりと香を楽しめます。
作、鍋島、田酒の順にいただきましょう。

タン繋がりとして、厚切りタン。
縦切りタンの前の時代を牽引した、厚切りタン。
切り方が変わっても、レモン汁は添えられています。

新品の鉄網で、店員さんがこまめにひっくり返しながら焼き上げてくださいます。
全体的に均一に火が入り、全体的に旨味が滲み出てくるタン。
厚切りを芯まで火を通すと表面が焦げてしまうのは素人が焼くからと知った夜。

次は牛ホホとハツ。
ハツは食べ慣れていますが、牛ホホは初めて。
塩胡椒されて、胡麻も振られ、粉雪が掛かっているように見えます。

牛ホホはよく動く部位なのだろうか、思っていた以上に柔らかい食感と中々の味わい。
ハツは、コリコリとした食感を残しつつ、塩味の美味しさに溺れそう。

チグチと塩ナンコツ。
チグチは豚の喉元、ノドガシラとも呼ばれていて、豚一頭に付き60g程度しかとれないそうです。
塩ナンコツは豚の喉仏、気管でもありますね。

隣同士とも言える部位にたっぷりと塩胡椒、反り返らない様にこまめに裏返して焼いてくださいます。
初めていただくチグチは意外とジューシー、大好きなナンコツはコリコリ感が堪りません。

レバー。
ここから味噌味になります。

レアは怖いけどウェルダンでは味気ない。
その辺りの呼吸を分かってくださるスタッフは、「ギリギリでお焼きしました」と相槌を打ちます。
新しい網で焼いているので、レバー独特の鉄の香りも感じられ、「お代わり、できるのかな」とまでさえも。

ミノ。
四つある牛の胃袋の中で、食堂に一番近い第一胃。
格子状の隠し包丁は見慣れているとはいえ、先塗りの味噌と高さを合わせてあります。

淡白な味わいだからこそ味噌味にするのでしょうけど、味噌の味付けが絶妙。
自身で焼くと間違いなく焦がしてしまう味噌、焦げ味が美味しいんだよと言っていた自分が恥ずかしい。

ここで日本酒を3種類飲みきってしまったので、白州のハイボール。
白州はメニューにあっても実際は売り切れ、って店が多いんだけど。
こちらはゼウスを使ったハイボール、氷が要らないくらい冷えていて、思いっきり旨い。

ギアラ、って説明された気がする(間違っていたらごめんなさい)。
四つある牛の胃袋の中で、食堂から一番遠い第四胃、赤センマイとも呼ばれます。

脂身がたっぷりで、脂を焼いて脂を喰らう印象がありますが、まさにその通り。
ここまで焼いた肉の味が金網に染みていないので、純粋な脂身を楽しめて、正に甘味。

上カルビ、カイノミ。
ここからが正肉、タンとカルビから始める焼き肉屋も多いと思うけど、ラスイチでカルビ。

上質な赤肉は幾らでも入るので、まだまだいけるけど、お財布が追いつかない。
ホルモンは何だかんだ言っても食感を楽しむ肉ですが、正肉は味わいを楽しむ。
そろそろ白米のお時間となりそう。

ザブトンと白米と卵黄、2人分。
いつもだったら慎重にザブトンを焼いて、緊張して卵黄を乗せるので、酔いも醒めようものですが。
今日は「美味しそうだなぁ」って言っていれば良し。

まるで計ったかのように金網の半径いっぱいの長さ。
焼きすぎないように何度も裏返して、裏返して。

焼き上がったらオンザライスまで焼き手のサービス、ありがとうございます。
ああ、一度焼いてもらう楽しみと味わいを知ってしまうと、そうで無い時のリバウンドが怖いな。
そんなことより、どんなことより、このザブトンの美味しさと言ったら。

〆は盛岡冷麺750円。
思い出してみると、ほぼ全ての料理に白胡麻が振ってあるんだな。
美味しい焼き肉、美味しい日本酒をご馳走様でした。

ちょうど表参道駅に着いたら、ロマンスカーがあと10分のタイミング。
スマホでパパッと予約して、乗り込んでしまう。