
いったん出社したんだけど、やむにやまれない事情で、自社へ。
この歳になっても色々な事があって、人生ってこんなに楽しいものなのかと。
とはいえいつまでも続くわけではないだろうから、今を楽しまないと。

遅めのお昼は、うしお@新宿高島屋美味コレクション2週目へ。
新宿高島屋の11F催事場にて、春秋と開催される美味コレクション。
テイクアウト中心の催事ですが、お寿司や丼物もあり、2022年のしんがりを務めるは、うしお@藤沢。
9/21-26 10:30-19:00、最終日は17:00まで。

11Fの催事場、フロアの最新宿駅寄りの仮設店舗。
壁側全体を仮設店舗としており、真ん中辺りが入口と会計。
入って左手が丼物のきむら丼、右手が本格鯛出汁ラーメンのうしお。

メニューは温かい「鯛出汁ラーメン」、冷たい「鯛出汁の冷やし昆布水つけ麺」の2種類。
どちらも1,320円。
細かい話しをすると、藤沢の店舗では1,200円と1,300円で販売されています。

店内は壁向きカウンター7席、4人掛けテーブルが3卓、計19席。
調理場は全く見えないので、平山さんが何を調理しているのか、そもそもいるのかも不明ですが。
会計や配膳は高島屋の店員さん、平均点以上の接客はできても、ラーメンに寄り添った接客を期待できない。
まー、仕方ない。

程なくして鯛出汁ラーメン1,320円。
催事初出店とは思えない出来映え、リハーサルされる時間的余裕は殆ど無かっただろうに。
余計はお世話ですが、何食分用意されたんだろうな。

ニラペーストもちゃんと別皿で用意されています。
店員さんから「ニラペーストは途中から入れて味変にお使い下さい」と説明されていました。

ラーメンのスープと言うより、和食のお出汁に感じる鯛出汁スープは藤沢の店舗と遜色のない味わい。
麺はやや柔らかめで、スープとよく合っていてとても美味しい。
油と脂は極力排除されているので、あっさりしてすっきりした食べ応え、素晴らしい。
トッピングの鯛の切り身が、とても美味しい。

ニラペーストは店舗で頂いている味わいより、やや辛味強め。
狙ってのことか、季節による食材の差異か分からないけど、このくらい強い方が分かりやすい。

私としては、とても嬉しい出来栄え。
ただ、催事場に来たついでにラーメンを食べた人や、藤沢までは行かないけど新宿なら、
と食べた人に上手く訴求できただろうか。
とはいえ催事初出店の初日、スルッと食べてご馳走様でした。

お誘いいただき、今夜はのどぐろ酒場 浜吉丸 蒲田店へ。
立地は蒲田駅東口から徒歩1分、バスターミナルのアーケードを伝っていけば、雨でも傘は要りません。
少し早くお店に着いたので、店先で待っていると、続々とお客さんが入店されています。
ふー、予約しておいてもらって良かったです。

案内されたのは2階の個室。
ゆったりしたスペース、ソファのクッションも柔らかめ。
個室といっても隣部屋からの喧騒は伝わってくる造りで、これはこれで嬉しい。

今夜は蒲田で二人お疲れ様会。
日本酒がずらりと揃っているけど、まずは生エビスビール580円で乾杯。
突き出しは鶏皮ポン酢、ビールによく合ってとても美味しい。

さて、料理を注文しようと店員さんを呼ぶと、魚のカマを箱詰めにして持ってきて下さいます。
刺身にした魚のカマを塩焼きや煮付けにして、お客さんにサービスしているそうです。
カマが揃い次第の裏メニュー、今夜はツイてますな。

色々な料理をちょこちょこ味わいたい人向けの、珍味3種盛り合わせ700円
何が盛り付けられているかは来てからのお楽しみで、今夜は梅水晶、カラスミ、つぶ貝ワサビ。
貝のワサビ和えをいただくのは初めてで、塩加減も程々でとても美味しい。

居酒屋ベンチマークとしての、ポテトサラダ600円。
魚料理や飲み物が正統派だけあって、ポテサラも王道的な仕立て。
器は吸い付くように冷やされていて、ポテサラもアイスクリームの様。
それでいて凍っておらず、美味しくいただけます。

日本酒をお願いすると、まずお猪口を持ってきて下さいます。
色々なお店でお猪口が選べるサービスがありますが、私はこのサービスがとても好きです。
できるだけ杯の似た平たいお猪口を選びます。

岐阜の蔵元である渡辺酒造店が醸す「W(ダブリュー)」純米酒 無濾過原酒 愛山 R3BY。
いつもは自分で日本酒を選びますが、今夜は飲み友にお任せしました。
一口目に爽やかな口当たりのお酒を選ぶところは、いわゆる「門前の小僧 習わぬ経を読む」なのかな。

で、カマの身の部分、特上のどぐろ入りお造り盛り合わせ(一人前)1,900円、を二人前。
今日の魚は左上から時計回りにカガミダイ、クロムツ、スズキ、ノドグロ、マグロ、ホタテ
ツマやワカメなどで盛り立てずに、刺身だけを味わう盛り付け。
どの刺身も美味しかったなぁ。

愛知の蔵元である長珍酒造が醸す「長珍(ちょうちん)」純米吟醸酒 50 無濾過生 R3BY。
久し振りに長珍、新聞紙ではないけれど、一時は毎日のように飲んでたなぁ。

ここでソイの煮付け、先程のカマを煮付けて頂きました。
この煮付けが望外に美味しく、また食べるのにも時間が掛かるので、食べようと思っていた何品か(デサートとか)を食べ損いました。
こちらとしては安く上がって嬉しいけれど、お店側としてはどうなんだろうか。

島根の蔵元である王祿酒造が醸す「王祿 渓(おうろく けい)」純米吟醸酒 本生 R3BY。
メニューに載せていない隠し酒、ですかな。
なんと口切り、蔵元で直接飲んでいるかの様なシュワシュワ感がたまりません。

のどぐろ居酒屋でのどぐろの刺身を食べたら塩焼きもね、と、のどぐろ塩焼き(小)2,800円。
若い頃、魚の食べ方は刺身が一番と固く信じていたけど、今は塩焼きが最高。
のどぐろの塩焼きの美味しさったら、もう一度人生をやり直したくなるほど美味しい。

奈良の蔵元である千代酒造が醸す「櫛羅(くじら)」純米吟醸酒 無濾過生原酒 中取り 山田錦 2020BY。
自分だったら1杯目に選んでいた未飲の蔵元、でも飲めたから嬉しい。

最後に天ぷらを食べようと、天ぷら盛り合わせ1,200円。
本来のコースならご飯ものや甘味を食べるところですが、天ぷらで十分。
海老や茄子、サツマイモ、かぼちゃと天つゆで楽しみます。
美味しいのどぐろ料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。