
週に寝坊ができるのは二日だけ、目覚まし掛けずにゆっくりと起きると、いつもの時間。
早起きは三文の得ってことた。

お昼は、大和家@藤沢市藤沢へ。
飲み友に一緒に行きましょうと誘ってもらって、一週間前に二人の心の中だけで予約。
開店前に店先で待ち合わせて、しばらくご歓談していると、暖簾が出ていないお店に「自宅に帰るように」入っていくお客さんがいて。
良いですなぁー、町中華はこうでないと。

店内はいわゆる昭和の佇まい。
平成元年は1989年ですから、33年以上営業されていないと、エセ昭和になります。
こちらは50年以上営業されたガチ昭和、、とは言え、一度移転されているそうです。

壁に貼られたメニューは絵画ですから、卓上のメニューを読む必要があります。
がしかし、メニューなんて見ないで、ラーメン、ギョーザ、ワンタン、チャーハン、って言えばいいだけ。

ランチタイムは混み合うので、とんかつ、エビウマニ、酢豚、カニ玉は13時以降の販売。
飲類の生酒600円、酒(2級)350円がもの凄く気になる。

卓上には辣油、酢、醤油、胡椒。
店内は厨房を囲むL字カウンター4席と2席、4人掛けテーブルが3卓、奥に小上がりがあります。

ワンタン500円。
中華麺とワンタン皮、餃子の皮は自家製、創業当時は自家製が当たり前だったのだろうけど。
ワンタンは皮を楽しむのと、餡を楽しむのとに分かれますが、こちらは皮を楽しむ正統派。

これまで私は、皮を楽しむワンタンの最高峰は酒田の満月だと思っていました。
その酒田に行く前に、大和家でワンタンを食べていたら、、、
これから酒田(または三鷹)に行こうと思っているアナタ、先ずは大和家でワンタンを食べるべき。
酒田に行かなくて済みます(笑)

餃子450円。
キツネが真似るほど黄金色に焼かれた、いわゆる棒餃子。
コスパとか吹き飛ぶ、この大きさとこの値段。

パリッと皮が割れると、パッと甘味が広がる。
この、ほんの30秒にも満たない幸せは、店主さんが50年掛けて繋げてきた時間。
日本中の餃子好きに食べにきてもらいたけど、お店が混むので、来ないでね(笑)

タンメン600円。
ハクサイやモヤシなど麺より多い野菜が煮込まれていると思ったら、麺はもっと多い。
自身の心情がそのまま山と川になる枯山水にも似た一杯、食べ手の感性が試されますなぁ。

わー、野菜がたっぷり、あっさりした鶏ガラ出汁のスープが美味しいー、の先の先。
この風景が見たくて、私は20年ほど掛けて12,000杯のラーメンを食べてきたんだな。
ラーメンは豚ガラ、鶏ガラ、人柄。
まんまじゃねーか。

チャーハン600円。
二人で食べることを見越してなのか、見越さなくてもそうなのか、多めに見える飯量。
添えられた柴漬けの薄紫がなんとも言えない風合いじゃんね。

食感はパラパラとしっとりのバランス型、美味しいなぁ。
今日は友人とシェアしたので遠慮して二口だけだったけど。
いつかは一皿食べた先の景色を見てみたい。

食後にゆっくりできるほどお店は空いていないので、そそくさとお会計。
「ご馳走様でした。大将、頑張ってください」に続けて、「ご馳走様でした。あんまり頑張らないでくださいね」と告げる私。
仕事だけが人生ではありません、休みを取りつつ、営業を続けてください。
大森に和みて春の家路かな、スルッと食べてご馳走様でした。

最近知り合った飲み友と飲んでいる時に、もんじゃ焼きを食べに行こうと言う話になり。
自分達では焼き方が分からないので、店員さんが焼いてくれる店にしようと言う話になり。
気が変わらない内に、スマホで予約。

今夜はもんじゃ焼き、月島もんじゃ こぼれや 本店(公式ホームページ)へ。
通りには予約のお客さん、飛び込みのお客さん、様々なお客さんがひっきりなし行き交っています。

4人席に案内され、メニューを眺めるも、さっぱり。
焼き方が分からないだけでなく、料理の特徴や食べ方も分からないので、店員さんと相談して決めることにしました。
料理の量も分からないと店員さんに伝えると、2人専用コースを食べてみて、追加するのがよろしいかと。

とのことで、2名様専用特別コースの【絆コース】4,389円(二人前)、にしました。
代表的なもんじゃを2種類、お好み焼きが1枚、最後に甘味が付きます。
もんじゃの前に鉄板焼き、食べ終わってお腹に余裕があれば焼きそば、が定番とのこと。

ちなみに、こちらのお店でのもんじゃは、13種類。
まあ、食材毎に細かく調整することもできるだろうけど、この13種類がこの店の考え方。

まず生ビールで乾杯。
今夜は月島で2人お疲れ様会、いやぁー、ビールは肌寒くなって飲んでも美味しい。

一品目は悩みに悩んで決めた、広島県産 牡蠣1,089円。
殻は食べないけど、殻に乗せられた牡蠣が4つ、運ばれてきます。
店員さんから「バター醤油がオススメです」と案内され、案内されるままに。

鉄板は綺麗にしたばっかりなので、素人の我々が焼いても綺麗に焼けます。
焼き立ての牡蠣はこんなにも美味しい。

1枚目のもんじゃ、昔ながら。
お椀に入ったもんじゃの素を少し早めに運んできてくださり、気分を高めてくださいます。
食材を空気に馴染ませる意味もあるんだろうなぁ。

少しすると店員さんが、丁寧に焼き上げてくださいます。
手慣れた調理、焼き上げて全体に広げたら、端っこからヘラでいただきます。
随分前に食べた記憶だと、もっと味が薄かった気がするけど。
食材や出汁にこだわったもんじゃ、とても美味しい。

ソースせんべいに乗せて食べてみます。
濃い味付けのもんじゃと相まって、これはこれで美味しい。

ビールを飲み終わったので日本酒。
芳醇だったり、淡麗だったりするのも合わせやすいだろうけど。
こんやはひとつ、男山でいこうかと。

日本酒を注文する時にメニューを開いたので、目に付いた料理も合わせて注文。
胡瓜のたたき 南高梅和え539円。
温かい料理が中心ですので、アクセントに冷たい料理を食べてみることにします。
胡瓜の食感と、梅肉と酸味が、とても心地よい。

2枚目のもんじゃ、月島咖哩。
もんじゃ13種以外、「2名限定の絆コース」か「5名以上の月コース」でのみ提供される、隠しもんじゃ。
食べ応え十分に魚介がたっぷり入っていて、焼いている時にカレー風味と魚介の香りが、堪りません。

頂いてみると、構えていたほどカレー風味は強くなく、あくまでも素材と出汁が味わえるもんじゃ。
2枚目のもんじゃですが、味の方向性が1枚目と真逆で全く飽きることがありません。

次はお好み焼き。
お好み焼きは3種類あり、そのいずれでもないコース専用の、あさり葱チーズ天 。
丁寧に混ぜ合わせ、暫く片面から温めます。
途中でひっくり返し、両面から焼き上げたら、マヨネーズを掛けて出来上がり。

ヘラで約四等分、してと。
山芋多めの生地は驚くほどふっくらした仕上がり、美味しいですなー
食べ終わったことを見計らって、追加はございますか?と店員さんに訊かれ、丁重にお断りします。

甘味として、こぼれやのわらび餅。
お茶を飲みながら甘味をいただく。
美味しいもんじゃ焼きに美味しいお酒を、ご馳走様でした。