
LCCあるある。
「機材整備に伴う機材繰り」により、便変更を余儀なくされました。
全ての便が機材整備されるわけじゃ無いので、自身の日頃の行いの悪さを呪う。

自身を呪っても呪わなくてもお腹は空きます。
京急が人身事故でダイヤが乱れ、空港までの道中で一杯が叶わず。
何とかチェックインを済ませ、保安検査をやり過ごしたところで、朝食。

ANA FESTA 52番ゲートフードショップにてかけうどん700円、トリ天390円。
思いの外、美味しかったなぁ。

定刻より遅れて飛び立ちましたが、定刻通りに到着。
「気温はマイナス4度、お気を付けて行ってらっしゃい」とのアナウンスに押されて、機外へ。
とは言え、電車に乗るまでは空調が効いているだろうから、寒さを感じるのは、まだ先の話。

飛行機が遅れたわけじゃ無いので、仕事の予定は変更されず。
札幌辺りで2、3杯の夢は脆くも崩れ去り、空港で一杯食べられるだけでも良しとしないと。
国内線旅客ターミナルビル 3Fにある北海道ラーメン道場、何年振りだっけな。

北海道ラーメン道場には、
札幌飛燕、弟子屈ラーメン、らーめん空(そら)、札幌味噌拉麺専門店けやき、えびそば一幻、
旭川ラーメン梅光軒、麺屋 開高、麺処 白樺山荘、函館麺厨房 あじさい、札幌ラーメン雪あかりの10軒。
食べたことのある店が何軒かあるけど、5年も10年も食べていなければ、未食扱いですな。
どの店も8割以上の入りで、まま、入口に1番近い店で。

遅めのお昼はらーめん空 新千歳空港店@新千歳空港(北海道千歳市美々)へ。
2015/1/17オープン、本店は札幌市中央区。
店員さんに人数を告げると、席に案内されます。

食券制では無く、口頭注文後会計。
メニューは味噌らーめん940円、辛味噌らーめん1,140円、醤油らーめん910円、塩らーめん910円。
ご飯物はチャーシュー丼430円、照りマヨチャーシュー丼450円。

新千歳空港限定メニューは、
北海道贅沢グルメらーめん1,590円、焼きとうきびらーめん1,370円、ぜんぶ乗せ味噌1,460円。
せっかくなので、空港限定メニュー(の中で一番安いやつ)に釣られてみます。

店内は、壁向きカウンターが3席と6席、14席の相対カウンターが2島。
卓上に調味料は置かれておらず、使いたい場合は店員さんにお願いするスタイル。
なんだけど、何があるか分からないので、お願いしにくい(当社比)。

程なくして、焼きとうきびらーめん1,370円。
サンプル写真ではバターは立っていますが、、って細かいこと言うから嫌われるんだな。
スープは豚ガラ、鶏ガラを炊き出し、(焼き味噌では無い)炒めた味噌の香ばしさを引き立たせる味わい。
特別な食後感は残しませんが(残る人もいるだろけど)、また食べたいなと思わせる美味しさ。

縮れ中太麺は森住製麺。
先に麺があって、麺に合わせてスープを調整しているんじゃないかと思うほど、相性が素晴らしい。
トッピングはおろし生姜を乗せたチャーシュー、メンマ、焼き海苔一枚、半身の味玉、バター、薬味ねぎ。

焼きとうきび、サンプル写真では全体が炙られていますが、、って細かいこと言うから嫌われるんだな。
北海道だからと言ってとうきびが特別に安かったり、特別に美味しかったりしないけど。
北海道の空気感、水で味わうと、特別に美味しく感じますね。
スルッと食べてご馳走様でした。

快速エアポートに乗り一路札幌へ。
車内は満席で、1時間ずっと座れないお客さんもかなりいます。
札幌に着いて、さっさと仕事を済ませます。

リモートで対応したり、現地のエンジニアに依頼すればいいのに、俺に行けと厳命が下り。
なんだかなー、、仕事は無事に終わってすすきのへ。
地下鉄で二駅ですが、せっかくの札幌ですので、地上を歩いて向かいます。

夜は、割烹 おい河(公式ホームページ)にて割烹料理のあるべき姿を教わる。
2022/10/1オープン、まだまだ名は知られていない様です。
自身の琴線にそこはかとなく触れ、北海道出張のタイミングで予約が取れました。

及川店主さんの経歴はネットに溢れているので、そちらをご確認下さい。
店舗は焼き鳥屋の居抜き、所々に過不足はありますが、独立の第一歩として申し分ありません。

和食、特に懐石料理や会席料理に接すると、料理から季節が感じられる、との表現を見掛けます。
真冬に筍や菜の花を味わうことが、夏が旬の雲丹を冬にありがたることが、季節を感じられるとは、私には分かりません。
どちらかと言うと、季節を感じさせない非日常感を楽しみたくて伺う私。
魔法のような現代の冷凍技術や調理技術の最高峰を、おい河劇場のかぶりつきで感じたいからです。

予約したのは、季節のおすすめコース13,200円、飲み物代は別。
来意を告げると、用意された席は店主さん立場の目の前。
調理が見られることよりも、話が出来ることが幸運。
美味しい料理も楽しみですが、楽しいお喋りこそが1番のご馳走様。

口開けは、サッポロ クラシック。
今夜は1人なので自分に対して乾杯、1人であっても全然寂しくないし、むしろ楽しみでしかない。

助子の含め煮、京蕗の青煮、粟麩のオランダ煮。
「助子(すけこ)」とは、スケソウダラ(和名はスケトウダラ)の生卵、今の時期が最盛期。
ちなみに、塩漬けにすると「タラコ」、さらにトウガラシなどと漬け込んだのが「辛子明太子」。

助子のプチプチ感、京蕗のサクサク感、仲を取り持つ粟麩のしっとり感。
ひとつひとつを味わっていても、さっきとさきが繋がる一体感が素晴らしい。

深原茶碗蒸し蟹餡掛け
「身体を芯から温めて下さい」の二品目は椀物か茶碗蒸しが多く、こちらでは深原(ふかひれ)の茶碗蒸し。
深原は茶碗蒸し自体に混ぜてはなく、蟹餡掛けと混ぜて茶碗蒸しに乗せてあります。

混ぜながら食べる趣向で、先の煮物と同様、口内調理と呼ばれる楽しみ方。
身体だけでなく心も存分に温まりました。

宮城の蔵元である仙台伊澤家 勝山酒造が醸す「勝山 献(かつやま けん)」純米大吟醸酒 R4BY。
こちらはオフメニュー、オフは2蔵、オンは9蔵と11蔵の日本酒が揃っています。
その中で北海道の蔵元は2蔵、つまり観光客向けではなく、地元のグルメ向けの品揃え。
この辺りの配分というか揃えはとても難しく、保管にも限りがありますので、と店主さんはおっしゃってました。

余市産の平目昆布〆、長崎産の本鮪、山葵の葉。
ヒラメは旬のやや終わりかけ、本鮪はどうだろうか。
よく「脂が乗って美味しい」と評されるが、飲食店で頂く刺身の殆どは脂が乗っていて、脂が乗っていないのを食べたことがありません。
もちろん今夜の刺身も脂が乗っていて、とっても美味しい。

鰆柚庵焼き、甘酢煮の蕪、零余子。
カウンター中央に用意されている焼き場で焼いてくださった鰆(さわら)、焼き魚としてこれ以上は望めない。
零余子(むかご)は軽く火入れされ、ホクホクとした食感にほんのりとした甘みを漂わせます。
それらと対照的に冷たさでバランスを取る蕪の漬物、温かさと冷たさの中心に導かれるような美味しさ。

北海道の蔵元である上川大雪酒造が醸す「上川大雪(かみかわだいせつ)」純米吟醸酒 吟風 R4BY。
もう一つの北海道蔵元は二世古酒造、今夜のところは上川大雪で。
吟風とは北海道産の三大酒造好適米(他は彗星ときたしずく)。
東京では飲んだことがありましたが、北海道の空気と気温で飲むと格別な味わい。

白味噌グラタン風
訊けば前職とは無関係で、オリジナル料理とのこと。
グラタンだけどチーズではなく白味噌、黄色い焦げ目を雲丹で表現。
グラタンの中には白子が沈めてあり、「季節によって牡蠣やキノコも試してみたい」とのこと。

容器が熱せられていて、ぐつぐつと最後のひと匙まで楽しめるグラタン。
季節や見た目も大事だけど、一番大切なのはお客さんが美味しいと感じてくれること。
ああ、何ヶ月後にこの席で酒を飲んでいる自分が目に浮かぶよ。

和牛のしゃぶしゃぶ。
ガスコンロや紙鍋と固体燃料の組み合わせではなく、テーブルに置かれた時にはぐつぐつと煮立っている鍋。
お出汁には下仁田ネギ、菜の花、葛切りが入っています。
えっと、マロニーちゃんではなく葛切りですから。
牛肉は「かみふらの和牛」、上富良野町の北海道明正牧場で肥育した黒毛和種の牛肉です。
全国の和牛が手に入る現代であっても、牧場指定で肉を仕入れる姿勢に共感する。
溶けた脂の旨みがお出汁と野菜にこれ以上なく合い、どちらがどちらを引き立てる味わい。

長野の蔵元である大信州酒造が醸す「香月(こうげつ)」純米吟醸酒 中汲み R4BY。
13蔵のうち飲んだことのない蔵が3蔵あったので、その中の1つ。
まだまだ飲んだことのない日本酒があって、一生掛けても飲みきれないけれど、一生賭けて飲み続ける。

土鍋御飯
お米のブランドは新潟のコシヒカリ、それだけでも美味しいのに。
帆立ご飯と呼べるほど、帆立と針生姜を炊き込まれています。
箸が止まらない美味しさで、「お代わりをどうぞ」と勧められるままにお代わり。

二合炊きなので、一人客でも二合炊くそうです。
食べ切れなかったご飯は、お弁当として詰めてくださいます。
「殆どのお客さんはお持ち帰りになりますよね」と笑うと、2人で食べ切ったお客さんもいますよ、と。

群馬の蔵元である土田酒造が醸す「カン・ツチダ」純米酒 R4BY。
ここで燗付け、ガラスの片口も素晴らしいけど、お揃いのお調子とお猪口も素晴らしい。
きっちり熱燗の温度感、お酒の味が一番引き立つ温度。

ココナッツミルクアイス、あまおう。
甘味はアイスとイチゴ、イチゴはイチゴの女王であるあまおう。
極寒の北海道でもアイスは美味しくいただけます。

抹茶と安納芋
割烹料理の最後に頂く抹茶、茶菓子ではなく焼き芋ってのが素晴らしい。
抹茶は店主さんが立てて下さいますので、結構なお点前で、の流れになります。

お会計をお願いすると、お茶を出して下さいます。
店主さんから名刺を頂いたので、私の名刺を渡して、再開を口に出さずに誓う。
美味しい料理、美味しい日本酒、楽しい会話をご馳走様でした。

かつて大阪は西中島南方に、今でも私の中で一位の焼き鳥居酒屋があった。
大阪出張時代、毎週のように通っていて、お店の定休日にお店の人と飲みに行ったりした。
出張が無い月は、仕事が終わって新幹線で駆けつけ、一泊して朝一の新幹線で戻ったこともあった。
もうそんな事をする店には出会いないと思っていた。
長生きはしてみるものだな。

真っ直ぐにホテルへ戻るだけですが。
せっかくの札幌、地上を歩いて向かったら、プチ迷子。
身体が冷え切ってしまって、地下街へ逃げつつ、一人二次会へ。

遅めの夜に、彩屋 札幌駅前店(公式ホームページ)。
立地はアスティ45 B1F、札幌駅から地下道で行けるので、雨とか雪は関係ありません。
この時間でも来客が絶えない人気店とは、今知りました。

わいわいがやがやと盛り上がりたいお客さんもいれば、一人の時間をゆっくり過ごしたい私もいる。
こちらは全席個室、いい時代になりましたなぁ。

二次会であっても、一杯目はサッポロ SORACHI1984。
ビールのことは詳しくないけど、ソラチエースの爽やかさは忘れない。
殆どの料理は2人前、値段も2人前。

豆腐と自家製黒ゴマダレのラーメンサラダ1,099円。
北海道が発祥と言われているラーメンサラダは、都内や神奈川の居酒屋でもたまに見かけますが。
やはり本場で食べてみたいじゃないですか。
平皿に麺は麺、サラダはサラダと盛り付けてあり、豆腐が添えられています。

縮れ中細麺を自家製黒胡麻たらに絡めていただく、いわゆるまぜそばスタイル。
サラダは多め、チャーシューやメンマは無く、豆腐がトッピングなのかな。

大判和牛ブリスケ寿司 山わさびしょうゆ漬け添え2,099円。
二次会なので、お寿司から。
店員さんがガスバーナーで炙ってくださいます。

そのまま食べても美味しいですけど。
醤油漬けした山わさびを乗せて食べると、さらに美味しい。

ラムロースジンギスカン チーズフォンデュ2,899円
あまり映え狙いの料理は食べませんが、たまには食べてみたくなる。
ラムロースと野菜、キノコが初めからお出汁に入れられたすき焼き。
そのすき焼きの周りを、チーズフォンデュのチーズが囲んでいて、すき焼きを煮立てると合わせて熱せられます。
煮立ったところで、まずはラムロースからいただきます。
そのままでも味は付いていますが、やはりカエシを付けて食べたい私。
煮加減がちょうど良く、とても美味しいすき焼き。
続けてチーズフォンデュを楽しみます。
しっかりと火を通したラムロースに、チーズを付けていただきます。
チーズは2種類、どちらも美味しい。
ビールの次はレモンサワー。
サワーと言えば若い頃からレモンサワー、一番間違いのないヤツだと思っている。
こちらのレモンサワーも美味しかったなぁ。

イチボのビステッカ2,599円。
〆はビーフステーキ(イタリア語で「ビステッカ」)。
牛肉でトップクラスで美味しい部位のイチボ、ミディアムレアの入れが素晴らしい。
いやはやお腹いっぱい、美味しくいただき、ご馳走様でした。

あくまでも物語ですからね。
指令を出したのはラーメンの神様ですか?
近いっ
体育会の大学生でも厳しいですよ
いやいや大したことないし
大抵のブロガーは1店舗1記事なので分かりにくいでしょうけど、誰でもやっているんじゃないでしょうか。