
今日はバスツアーで県内の蔵見学。
酒蔵めぐりコース モニターツアー、4蔵見学して試飲して、昼食が付いて、9,900円。
めっちゃ魅力的なツアーなのに、いままで全く気が付かず、自身の情弱ぶりに呆れます。
ツアーですし、話しを聞いたり、試飲したりが中心で、圧倒的に写真が足りていません。

本厚木駅のバスターミナルから最初に向かったのは、黄金井酒造(公式ホームページ)。
蔵の横は何度も通ったことがありますが、中にはいるのは初めて。
本来なら蔵に入る前に蔵の外観を撮るところですが、それどころではない。
日本酒としては盛升、ビールとしてさがみビール、他に焼酎、クラフトジン、みりんなどを醸造されています。
黄金井さんから蔵の説明や、蔵見学の説明があります。
神奈川には現在13蔵あって(本当は14蔵)、黄金井酒造は創業200年を越えているとのこと。
200年ってスゴいなぁと思ったら、県内の蔵で200年を越えているのは他に2蔵あるとのこと。

蔵自体は何度も修繕されていて、所々に昔ながらの造りが見受けられます。
使えるところは使い、直すところは直すってことだな。

タンクってどのくらい使い続けられるのか分からないけど。
50年、60年は使えるってことだな。

貯蔵タンクを眺められる部屋で、ビデオ鑑賞。
蔵の生い立ちや酒造りの流れは何度でも復習する。

お楽しみの試飲タイム。
こちらでは3種類の日本酒と、梅酒が試飲できました。
午前中から飲む日本酒は格別な美味しさ、なんだけど、まだ、ひとつめですから。
飲みすぎないようにしないと。

続けてバスに揺られること30分弱、大矢孝酒造(公式ホームページ)へ。
イベントでは何度もお目に掛かっていて、お酒も良く飲んでいます。
山の奥の奥にあるのは知っていましたが、辺りは住宅街、隣が小学校とは。
2008年から全量純米酒蔵、生酛で醸される「昇龍蓬莱」と速醸で醸される「残草蓬莱」のラインナップ。
8代目社長の大矢さんから蔵の説明を聞きます。
蔵は文政13年(1830年)の創業、今年で193年になります。
久し振りにお目に掛かる大矢さん、お元気そうで何より。

日本酒の製造工程はどの蔵で大体同じでも、蔵見学の順番は「仕込む順番」とは限りません。
こちらでは入って直ぐの場所に大量の空瓶が置かれています。
一通り酒造りの話を聞いて、奥へ。

生酛造りって日本酒の全製造量の1%なのだそうです。
手間が掛かるなどの理由で減る一方とのこと、そんな貴重なお酒を飲ませて頂けることに感謝。

日本人のお米の消費量は減る一方、全体を平均すると一日一合も食べないそうです。
そんななかで日本酒は一合を造るのにお米が一合必要になるそうです。
お酒飲みは日本の農業に貢献しているという話しを聞いて、試飲へ。

試飲は4種類、蔵人が1本ずつ説明して下さいます。
どの銘柄も飲んだことがありますが、蔵元の空気の中で、瓶に詰めたてのお酒は特別。
いやぁ、飲み過ぎてしまいそう。

再びバスに揺られて、厚木に戻ってきての海湘丸本店(公式ホームページ)でお昼。
この店舗の近くは何度も通ったことがありますが、入るのは初めて。
バスツアーなので、奥の座敷が予約してあり、バスツアー専用のメニューとのこと。

ご飯に味噌汁、漬物、ポテトサラダ、鯖煮付け、刺身盛り合わせ、海老フライと蓮根フライとメンチカツ。
美味しそうな料理が少しずつ用意されていて、ご飯が足りないほど美味しい。
バスツアーでは日本酒しか出ないので、ビールを飲んでいるお客さんもいましたが、私はお茶だけ。
美味しくいただき、ご馳走様でした。

団体行動なのバスの写真がずっと撮れませんでしたが、なんとか。
蔵見学って個人や友人同士でも行けるけど、そうなると誰かハンドルキーパーが必要になります。
ま、試飲しなければ良いって話しでもありますが、それは無理かな。
こんなバスツアーが定期的にあって、何回か利用すると県内全蔵を訪問できたら嬉しいです。

バスの駐車場の関係で、三之宮比々多神社(公式ホームページ)へ参拝。
自宅の近くの神社ですが、参拝するのは初めて。

雛人形が飾ってあるとは知りませんでした。
トイレに行ったり、少し身体を休めたりしたら、3番目の蔵まで歩いていきます。

緩やかな坂を10分ほど下って、吉川醸造(公式ホームページ)へ。
自宅から2番目に近い蔵元、近くは通ったことがありましたが、入るのは初めて。
ちょっと入った小道沿いに入口があるんですね。
蔵の方(名前を失念)から蔵の説明を聞きます。
創業は大正元年(1912年)、今年で110年になります。
昨年、不動産やホテル事業、飲食業も展開するシマダグループの傘下に入りました。
代表銘柄は雨降(あふり)、菊勇などを醸しています。

入るといきなり和釜、おお、蔵元に来た感じがしますね。
全量をこの和釜で蒸すのは厳しいので、今では専用の蒸し器も併用されているとのこと。

私が伺った蔵元は10蔵程度ですが、そのどの蔵にも松尾様が祀られています。
祀る場所は蔵によって違っていて、見つけるのが楽しみだったりします。

階段を登った2階に当たる場所に、木桶が残されていました。
もう使っていないし、もう使えないけど捨てるに忍びず、こうして蔵見学用に残してあるのでしょうか。

蔵見学に不慣れな蔵のようで、こちらでの試飲は2種類だけ、場所の事務所の中。
伊勢原特産ブランドである阿夫利清流米を全量使用し、生酛で醸したはるみさけ。
美味しかったなぁ。

そして最後は、金井酒造店(公式ホームページ)へ。
普段なら後ろに引いて全景を入れるところ、バスから降りてその場で撮ったので見切れちゃっているし。
代表銘柄は白笹鼓、笹の露、酒造りにモーツァルトを聴かせることで有名です。
蔵の説明は広報担当の方から。
創業は明治元年(1868年)、今年で155年になります。
昨年秋、白笹鼓のラベルデザインを一新し、個人的に凄く驚いています。

どの蔵にも必ず杉玉が飾られています。
杉玉は新酒が出来上がると造られるので、杉玉が緑に変わったら新酒が出来上がった合図ですね。
その後、一年間ずっと茶色なんだけど、途中で外すのかなぁ。

現在は仕込みの真っ最中とのことで、建屋の中には入らず、ドアの外からの見学。
蔵によって対応が異なるのも蔵見学の楽しみのひとつ、面白いですねぇ。

近代化(?)の部分も蔵によって違っていますが、機械というか容器というか、造っているメーカーも減る一方。
自作する蔵もあれば、代替を考える蔵もあって、様々ですね。

今日の最後の蔵なので、飲めるだけ飲む、的な試飲。
わざわざ今日の蔵見学用に日本酒を用意して下さったのが、大吟醸の生生、一度も火入れされていない生。
気持ちよいシュワシュワ感が堪りません。
夕方、暗くなる前には最寄りの秦野駅で解散。
これ以上は考えられないほど素晴らしい蔵見学ツアーでした、ありがとうございます。
次回はいつだろうか。
私が伺った蔵元は100蔵以上ですが、そのどの蔵にも村尾様とやらなど祀っていませんでした。
村尾様とは何の神様なのですか?
私の伺った何処の蔵も「松尾様」を祀っていましたが、村尾様とやらを祀っている蔵のリストをお願いします。
松尾様の間違いですね、修正しました。
伺った蔵元が100以上とは、スゴいですね。
松尾様を村尾様と間違えるような私ですから、他にも間違いがあるはずですので指摘して下さるとありがたいです。