
旧友に会いにいくのに手ぶらではナンだろと、東京駅でお土産を物色。
本来ならば自身の地元の名産がいいんだろうけど、そんな名産をもらっても返って分かりにくいんじゃないかと。
そもそも、地元には名産が無いしね。

東北新幹線に乗る場合のお約束的な。
私自身は見飽きていますが、自身の日常は他人の非日常の例えもあるし。

仙台、東京駅からヨーイドンしたら、自宅に向かうより早く着きます。
前回は2017/7なのでコロナ禍の様子は全く分かりませんけど、それなりに戻ってきている様子。

街は、仙台・青葉まつり(公式サイト)真っ只中。
祭りを見に来たわけではありませんが、素通りするほど人間ができていません。

遅めのお昼は、そばの神田東一屋本店へ、
仙台に5店舗展開されていて、いつか食べたいと店先を通っています。
何度か仙台に来ているのにラーメンばかり食べていて一度も食べたことが無かったので、食べてみるかと。
店名の由来が分からなかったけど、東一市場と関係あるのかな。

店内に入ると、すぐ左手に券売機、現金のみの対応ですね。
濃いピンクのボタンが温かいそば、薄い水色が冷たいそば、白色が種物など。
かけ380円、ざるそば380円、野菜かき揚げ490円、鴨南蛮620円など。
お蕎麦は全てうどんに変更できます。

券売機の上には、券売機のボタンの配列に合わせて商品が紹介されています。
まま、上を見上げて商品を選ぶ人は少なさそう、、、実際は結構暗いし。
他支店では店先に張り出されています。

買った食券を受付に出すと「そばですか、うどんですか」と確認されますので、そばでお願いします。
その場で立ち尽くしていると他のお客さんの邪魔になるので、左手の出口から店外へ一旦出て待ちます。
郷に入っては郷に従え、大切なことなのですが、郷が分からないことが多い私。

店内は立ち食いスペースのみ、東京近郊ならばお客さんは圧倒的に男性客の印象です。
こちらでは女子中高生から、男性と仲良く食べている2人組、人生の先輩女性もいて、男女比率は半々。
席数というか立ち食いできる人数は12人程度、店外でも食べられるかどうかは不明です。
卓上には一味、七味、蕎麦湯の保温ポット、たぬき(あげ玉)が用意されています。

程なくして、野菜かき揚げそば490円。
「野菜かき揚げのかたぁ〜」と呼ばれた時は空き席が無く、受け取っているタイミングで席がちょうど空きます。
ふんわりと立ち上る鰹出汁の香り、この香りがお蕎麦の原体験として刷り込まれるお客さんも多いことでしょう。
蕎麦つゆはあっさりしつつも程よい塩加減の味わい、あくまでも蕎麦が主人公的な調整に感じます。

先に野菜かき揚げをいただきます。
たまねぎとにんじんを多めにかき揚げていて、蕎麦つゆが程よく馴染んでとても心好い。

お蕎麦は麩入りの味わいで、かなりの細麺、するするといただけます。
店頭の紹介では自社製麺とのことで、時間帯によってはほぼ打ち立てが楽しめることでしょう。

せっかくなので、途中でたぬきを振ってみます。
あげ玉と言うか天かすなので、様々な香りが混じっていて、途中から入れると面白い。

すんごい美味しいわけではありませんが、一度頂いたら忘れられない味わいのお蕎麦。
再び仙台に訪れることがあれば、行程に組み込んでしまうだろうな。
でもまあ、「仙台に行ってまで立ち食い蕎麦?」と笑われるだろうから、他人や友人にはオススメはしません。
美味しくいただき、ご馳走様でした。

仙台・青葉まつりを楽しむ間もなく、お店に急ぎます。

「お店、予約しておいたから」と案内されたのは、食べ飲み放題 焼肉ダイニング ちからや 仙台駅前店(公式ホームページ)。
店舗は末廣ラーメンのあるハピナ通り中ほど、1階がいきなりステーキ、2階が牛タン焼司、のビルの4階。
仙台駅からは徒歩5分と掛かりません(公式には3分)。
仙台なら牛タンか国分町なので、願ったら叶ったり。

全席個室の焼肉屋が仙台では普通なのか珍しいのか、分からないけど。
2人でも4人部屋に案内されるのは、嬉しいですね。
個室の壁は可動式で、大人数の宴会にも対応されています。

コースは席と共に予約してくれているけど、店員さんの説明を聞きます。
お肉の品揃えでリーズナブル、プレミアム、上タン塩付き、仙台牛付き、上タン塩と仙台牛が用意されています。
食べ放題が60分、90分、120分、学割などのお得なプラン、飲み放題付きも揃っています。
ランチ(17時まで)は食べ放題とセットメニューに分かれます。

食べ放題といっても食べ続けられるわけではなく、飲み放題といっても飲み続けられるわけではなく。
好きなメニューを好きなように食べるのが私流、食べられる回数も時間もそう多く残っていません。
なんならアラカルトでも良かったんだけど、さすがにそれはやり過ぎ。

ということで、仙台牛&上タン食べ飲み放題8,000円を予約してくれました。
飲み放題は2時間、日本酒がないのはアレですが、今夜帰ることを考えての現実的な選択。
オーダーはQRコードを読み取って、スマホオーダー。
個室ということもあり、接客は殆どありません。

スマホオーダーであっても、とりあえずの一杯が口頭注文なのがとても嬉しい。
乾杯はザ・プレミアムモルツ。
今夜(まだ外は明るいけど)は2人お疲れ様会。

食べ飲み放題でもサラダから食べる、チョレギサラダ。
チョレギサラダは、ごま油ベースの塩味ドレッシングを掛けた、日本オリジナルのサラダ。
そもそも「チョレギ」は浅漬けキムチのことらしいです(私はよく知らない)。
焼肉を食べながら合間に食べると、とても美味しい。

先ずは上タン塩。
タン(舌)を根本側から「タンモト」「タンナカ」「タンサキ」と呼び、柔らかく上質な「タンモト」を「上タン」と呼びます。
※「タンモト」「上タン」「並タン」「タン先」と分ける場合もあり。
上と並の境目に決まりはないそうで、紛れもない上と限りなく並に近い上があるんじゃないかと。
して、この2人前の4枚は、紛れもない上に見えます。

厚さは、見栄え重視と食べ応え重視の真ん中あたり。
1枚目は出来るだけレアで、2枚目はハードウェンダンで焼き上げて。
サシが入っているような見た目は黒タン、食べ感じは黒タンの美味しさ。
黒タンだったらそう表記するだろうけど、ともかく美味しい上タン塩、1枚目から幸先よし。

続けて牛レバー。
かつては生でジャンジャン食べられたけど、それはもう遠い思い出。
味付けが味噌と塩、醤油から選べたので、味噌で。

運んできてくださった店員さんに、よく焼いてお召し上がりくださいと言われたので、よく焼きしていただきます。
焼肉ロースターの火加減が絶妙で、芯まで綺麗に火が入って、とっても美味しい。

単品ではなく、まぜまぜしたナムルの、ごちゃまぜキムチナムル。
色んな食感と、色んな味わいが楽しめます。
あまりにも美味しくて、半分以上を食べてしまってごめんなさい。

ここで飲み物のおかわり。
私が匠の深搾り檸檬、友人が紅茶ハイ。
甘い飲物が苦手な2人で、私はちょうど良かったけど、友人は結構甘かったとのこと。

このコースにしか組み込まれていない、タン下。
タン下は舌の下の部分なので、筋が多く非常に硬い部位だと聞いたことがあります。
一般的には煮込んだり、ミンチにしてハンバーグにしますが、それを敢えてせずに焼き肉として頂きます。

ハードウェルダン、少し焦げるくらいに焼き上げます。
噛めば噛むほど味が湧き出てくると言うか、そう思いながらいただくと、とても心好い。
しかし私の知っているタン下より遥かに美味しいのは、ここが仙台だからなのか。

卓上にはタレを1種類だけ用意してあり、他の調味料は個別オーダー。
カットレモン、わさび醤油、おろしポン酢、柚子胡椒、カレー塩が用意されています。
今夜は、わさび醤油、柚子胡椒で楽しみますか。

ここで真打ち登場、仙台牛三角バラ、(食べ放題なんだけど)思い切って2人前。
白色が強いのは仙台牛だからか、三角バラだからか。

焼肉は食べる人の数だけ焼き方があると思うけど。
一度に食べる分だけ焼くのが私流、まあ、好みでいいんだけどね。

柔らかいだけではなく、舌の上でしっかりとろけて、想像していた以上に美味しい。
焼肉では無く鉄板焼きでも美味しいのだろうか、楽しんでみたいな。

大きさが分からないのでビビって一枚だけ頼んだ、牛サーロインステーキ。
後から考えたら、焼肉ロースターより大きいことはないから、二枚頼んでも良かったな。

ロースターの火加減が絶妙で、表と裏と数回ひっくり返しただけで綺麗に焼き上がります。
って、素人が焼いているのであくまでも自己満足の綺麗、ですけどね。

焼き上がったらハサミで半切りし、柚子胡椒で頂きます。
ウンマイね、サーロインはいつ食べてもウンマイね。

野菜も食べておこうと、慌てて注文した玉ねぎ、しいたけ、ニンニクの芽、アスパラ。
他にも何種類かありましたが、メモを忘れてスンマセン。

一息つきながら、ゆっくり焼き上げる野菜。
特に味付けせず、そのまま美味しくいただきます。

お代わりは角ハイボール、奥のはお冷や。
飲み放題だからグラスの大きさは関係ないけど、やっぱりジョッキで飲むと美味しいよね。

サーロインステーキで気をよくして、牛ミスジステーキも。
ここまで大きなカットのミスジを見たのは初めて、葉っぱの葉脈みたいにサシが入っているんですね。

今度はセンターの乗せて強火で焼き上げます。
焼き方をあれこれ試せるわけじゃないので、焼き過ぎがどうかは分からないけど。
あれこれ試したからといって最高が分かるわけじゃないので、一発勝負が最高ってことだ。

こちらもハサミでカットして、柚子胡椒で美味しくいただきます。
こっそり多めに食べたのは内緒、いや、ばれているか。

もう少し食べられそうと、牛トロホルモン。
トロホルモンがどの部位か分からないけど、味噌で頂きます。

脂身が多いからか、炎が高く燃え上がります。
適当にシャッターを切っていれば炎は撮れるし、スマホだったらもっと綺麗に撮れるでしょう。
奥のグラスに炎が映り込んでいるのは、狙ったわけじゃなくてたまたまですから。

筋肉と脂身だけですので、山葵醤油で頂いてみると、中々の味わい。
とはいえ、カルビやハラミを食べていたら、ここまでたどり着けないかも知れない。

友人はここでフィナーレ、私は別腹のめんつゆ冷麺を。
量が心配ではありましたが、何とかなるっしょと出てきてみたら、ハーフサイズ。
トッピングは刻み海苔と白ネギ、白胡麻ですので、個人的には冷麺と認められません。

冷麺はちょっと印象が違って、麺肌はそこまでつるっとしていません。
しかしして、めんつゆとの相性抜群で、これはこれで美味しい。

食べ終わったら、席を立ってお会計。
美味しい焼き肉、美味しいホルモンをご馳走様でした。

また来る仙台、しばしのお別れ。