
春一番も曖昧なまま温かくなってきて、もう長袖では汗ばむくらいの陽気。
お昼をつつがなく済ませて夜に賭ける金曜日。

夜は、オロチョンラーメン利しり@平塚市公所(公式X)へ。
随分前に何度か伺った以来、どのくらいぶりなんだろうか。
たまに食べたくなるってことは無くて、公式Xからいいねをいいだいたので急に思い出したってこと。
日曜の昼以外は夜営業のみ、公共機関で伺うのは絶望的な立地、開店直後は駐車場満車。

満席だろうと思ったけど、それならそれで外待ち客がいることを伝えなければならないと入店。
「いらっしゃいませ、お一人様ですか、カウンター席へどうぞ」とすんなり案内。
カウンターは4席、残りは小上がりのみ4人掛けテーブルが6卓ほど。

麺メニューはみそ1,000円、塩と正油940円、麺大盛り260円、具の大盛り380円。
辛さは辛味なしからとダブルトリプルから10段階、口頭注文時に確認されます。
一品料理はサイドメニューでは無く居酒屋のつまみメニューにも似て。
おにぎりも用意されています。

小上がり席の周りの壁にはズラリと短冊が並べられているので何とか1枚撮りたかったのですが。
ラーメンの神様はいつだって気まぐれ。

「利しり」ってここ平塚市公所、伊勢原、新宿歌舞伎町と3軒あることを知っています。
(今調べたら、新宿歌舞伎町から独立された方が前橋に店を出しているそう)
酷似したメニューだから、どこかが本店で、どこかは本店で修行された方が店主、って構図なんだろうと思う。
どこが本店なのかを敢えてヒヤリングせず、「日本一まずい」と言って食べるのが幸せ。

卓上には醤油、酢、DXコショー、塩。
繁盛店や老舗店は思っているより遥かに早く配膳されることが多く、それが長生きの秘訣だと思っています。
こちらはちっとも出来上がってこない。
注文から20分以上も待つなんて、これはこれで繁盛店の秘訣なのだろう。

程なくして、私のためだけに調理して下さった、みそ(オロチョン)1,000円、ありがとうございます。
辛さはオススメのオロチョンでお願いしています。
何か特別な麺相を想像する方もいるかも知れませんが、野菜たっぷりのタンメンってことなのだろう。

タンメンならば(お店はそうは言っていませんが)、野菜から頂きます。
具材はモヤシ、ネギ、細切り豚肉、メンマ、ピーマン、キクラゲなど。
野菜そのものの美味しさとスープで煮込まれた美味しさとどうしようもない美味しさと。

製麺所不明の中細麺、食べ切れるか不安になるほど多めの麺量、とっても心好い。
茹で加減はこの手のラーメン店にしては珍しい固め仕上げ、そりゃここまで麺量が多ければそうか。

キクラゲは小ぶりなのをちぎったり切ったりせずに、そのまま煮込まれています。
味はあまり染みていませんがプリッとした食感が良。

青々しいピーマン、スープや他の野菜とは全く合わないけれど、ピーマンこそが利しりの味わい。
このピーマンを見ると新宿歌舞伎町でテッペン越えて利しりを食べた思い出がフラッシュバックする。
あの頃は何にも怖い物がなかったな、高い塀の上を踏み外さなかっただけなんだけど。

たっぷり入っていたスープは豚ガラ鶏ガラというより魚介出汁に感じます。
飲み終わってもお腹に重さを感じず、唇がベタベタしないからなんだけど。
スルッと食べてご馳走様でした。

CANON Canon EOS RP + COSINA Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical [RF-mount] / 50mm / FV (F2 5/2 0EV ISO400) / Manual
きっと桜
すっかり夜が更けて
近くのカクテルライトを浴びてオレンジ色
散る前はきっと桜

CANON Canon EOS RP + COSINA Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical [RF-mount] / 50mm / FV (F2.8 1/4 0EV ISO1000) / Manual
ガードレール越し
葉が乱れるほどの風
ふわっと浮かび上がった
薄緑の葉

CANON Canon EOS RP + COSINA Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical [RF-mount] / 50mm / FV (F2.8 1/8 0EV ISO1000) / Manual
紫のモノトーン
緑の葉をモノトーンで処理して紫で着色する
魚を釣ってきて一夜干しして味噌を付ける
似てるな

CANON Canon EOS RP + COSINA Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical [RF-mount] / 50mm / FV (F10 2/1 0EV ISO3200) / Manual
赤い葉とオレンジのA型バリケード
かつては雨が降れば滑って登れなかった坂道も
全舗装され夜道も明るい