
秋空と呼べる澄み切った青空に出会えて良かった。
一時、今年は秋がなくて、夏が終わったら冬、って言われていたんで。
でもまあ、そういった人もそう聞いた人も忘れちゃっただろうな。

お昼は、斬鉄軒@田町(港区芝浦)へ。
オープン日はネット検索できませんでしたが、2002年創業と推測されます。
都内で20年以上営業されているけど、ラーメン業界の話題に上った話を聞いたことがありません。
そんな名店や老舗店は都内にはまだまだあるんだろうな、精進せねば。

店名は「ルパン三世 燃えよ斬鉄剣」から。
20年も営業されていれば、メニューに値段も変わっているだろし、リニューアルもされている事でしょう。
店内は右手の調理場に面したL字カウンターが3席と2席、左側に4人掛けテーブルが2卓。
伺ったタイミング良く(悪く)、前客1人、後客8人。

昼はラーメンとご飯物、夜はラーメンと呑みとおでん。
ラーメンはしょうゆラーメン800円、みそラーメンと塩ラーメンが900円。
チャーシューメンが200円増し。
セットは半カレー丼、ミニやきとり丼、ミニ明太子丼、ミニシラス丼が150円、ミニまぐろ丼とミニチャーシュー丼が300円。

飲み物はビール、焼酎、ハイボール。
おすすめは豚テキ、鶏の照り焼き、イカ焼き、おつまみにおでんがずらり。
田町で飲む時の店を探している身、覚えておこう。

壁側に短冊メニューが掲げられています。
おお、冷やし中華があったのか、、気が付かなかった。
餃子もあるのね。

卓上には辣油、七味、胡椒。
おそらく息子さんが調理場、おそらくお父さんがホール。
同じ場所(店舗)で20年以上働くってどんな気持ちなんだろう、いつか聞いてみたい。

程なくして、私のためだけに調理してくださった、ラーメンと半カレー丼950円、ありがとうございます。
提供されたままを紹介(撮影)することは稀な私、前後左右だけでなく盛り付けを直したりもする私。
今日は私ごときがなんとかできる麺相ではありません。
トッピングはチャーシュー、ほうれん草、焼海苔、なると、メンマ。

製麺所不明ながら中細麺はみっちりとした食べ応え、ゆで加減は柔らかめに近いけれど全くダレていません。
スープとの相性もよくてスルスルと美味しく頂けます。
甘めの醤油ベースのスープは豚ガラ、鶏ガラ由来に感じ、全体的に甘めに傾倒しています。
この味わいで20年以上営業されていたというより、今はこの味という印象です。

チャーシューは煮豚タイプ、バラ巻きって言うのかな、今にも崩れ落ちそうな食感がいい感じ。
諸物価高騰の昨今、透けて見えるほど薄いチャーシューも散見されますが、こちらはそんなことはなく。
ノーマルが二枚半ですので、チャーシュー増しは何枚になるのだろう。

茹でほうれん草が家系ラーメンを彷彿させます。
殆ど味を付けておらず、スープの味わいが染みこんでいていい感じ。

メンマもトッピングされているんですよね。
短めではあるものの数枚、メンマ好きには嬉しい。

さて、カレー丼、いや半カレー丼。
丼と言うから丸い丼を想像していましたが、、私なぞまだまだだな。
半カレーなのですが、半では無いフルサイズ版は現在では販売されていない様子。

福神漬けと共に頂くと、辛くもなく甘くもなくただただ美味しいカレー丼。
もう少し食べたいな、の私にピッタリの量と美味しさ。

カウンター席のロングシートが気になりつつ、店先はそこそこ人通りがあるのだな。
スルッと食べてご馳走様でした。

せっかくの週末、お酒が好きな私は、どこかに飲みに行きたい症候群。
どこでもいいならどうにでもなるけど、それはそれでどうなのかと思ってしまうめんどくさい私。
ま、ラーメン屋で飲めばいいか。

夜は、博多一瑞亭 三田店@三田(港区芝)(公式ホームページ)(公式インスタグラム)へ。
2016/04/21 新宿御苑店、オープン。
2017/04/25 三田店、オープン。
2020/08/31 新宿御苑店、閉店。
公式ホームページを読むと、三田店が一号店で、これから頑張っていきます風に感じてしまいます。

渡りに船、魚心あれば水心、的な。
特別安いということもここでしか食べられないってこともないけど、どれか食べてみたいですね。

店頭には入店待ちリストならぬメニューが置かれ、壁にお店の説明書きが貼られています。
小さい字で「正式なのれん分けではない為、店名は伏せております」と書かれています。
それならば博多一双の写真はどう考えたらいいのだろうか。

メニューは豚骨ラーメン950円、トッピングバラエティのみ。
博多ラーメンってこんなに豪華なトッピングするラーメンだったっけ、時代は変わったなぁ。
サイドメニューは博多一口餃子5個330円、塩麹から揚げ330円。
ご飯物は鶏チャーシュー丼350円、塩麹から揚げ丼420円、チャーハン850円など

店内は調理場を囲むL字カウンター3席と5席、だいぶ間引いている印象。
4人掛けテーブルと2人掛けテーブルも用意されています。

バックヤードに1人いますが基本はワンオペ、下げ膳後の清掃は省かれている様子。
特に席の案内は無いので、奥の空いている席に座り、
カウンター台にはビールと一品料理の食券だけを置きます。
卓上には辛子高菜、生姜、ラーメンたれ、餃子たれ、コショウ、ゴマ、ラー油、粒ニンニク。

先ずは生ビール500円、今夜は三田でひとりお疲れ様会。
一人で飲んでも友達と飲んでもビールは美味しい。
すぐに提供されたのでカメラの設定が間に合っておらず、諸々が足りていなくてスミマセン。

少し待って、ワンタン柚子胡椒添え300円。
茹でワンタンに柚子胡椒が添えられているだけかと勝手に思っていたら、白髪ネギが乗っているんですね。
白髪ネギはこの料理のためだけに用意されているのかと思ったら、ラーメンにもトッピング出来るようです。

餡より皮で食べさせるタイプのワンタンは5個。
皮と餡の味わいが絶妙でとっても美味しいのに、白髪ネギの意味が私には分かりにくい。
柚子胡椒も無くても私はよく分からず、殆ど使わず。
ワンタンを食べ終わったタイミングでカウンター台に食券を乗せ、「カタメンで」とお願いします。

程なくして、私のためだけに調理してくださった、豚骨ラーメン950円、ありがとうございます。
席の近くの冷風機から強めの風が吹き込んでいて、焼海苔が寝てしまいました。
ノーマルの麺相で麺が見えないほどトッピングされるのが博多ラーメン、という時代なんですね。
ジジイの私には到底付いていけませんな。

オープンして10年近いにも関わらず未だに製麺所不明の極細麺、スープによく馴染んでとっても美味しい。
福岡から取り寄せているのか、はたまた都内の製麺所なのか、気になります。
スープ自体は修行元ほどは泡立っておらず、よくある博多ラーメンのスープに感じます。
とんこつスープとして美味しいけれど、美味しいだけの域を出ていないと私は思います。

チャーシューは豚肩ロースレアチャーシューが2枚。
先人の博多ラーメンを超えていきたいという意気込みが伝わってくる、先進的なチャーシュー。
スープとの相性もいい感じですが、ここで博多ラーメンを覚えて博多でラーメンを食べると違和感がありそう。
まま、今時、本場の味わいとか言う人もいないか。

細切りキクラゲは多め。
あった方がいいのかな、どうだろうか。

麺を半分ほど食べたところで、替え玉を諦め、お楽しみの味変タイム。
辛子高菜、細切り生姜、粒ニンニク。
個人的にはピリッと締まった感じの紅生姜が欲しいところですが、そこは博多一双出身ということで。

最後の1本までダレることの無い細麺、最後の一滴まで湯だっているスープ。
スルッと食べてご馳走様でした。
