
図らずも酒田泊となった東北遠征、二日目。
トラブルあっての旅、トラブルがなければ旅とは言えない、とは負け惜しみだな。
こちらの旅館は、大浴場に24時間入浴可ですが、朝はパス。
夜の買い出しで見つけたラーメン屋、朝ラーやってるので食べに行くことにします。

朝は、照月@山形県酒田市本町(公式ホームページ)(公式インスタグラム)へ。
2018/12/25オープン、酒田に本店のある花鳥風月の関連店。
地元民じゃないのにポールはどうかと思い、7時開店の10分後に入店すると満席!?
4人組が2組、1人客が4人、、何とか座れそうですので、先に食券を購入します。

メニューはワンタンメン950円、つけ麺950円、ラーメン850円と、太麺と細麺が用意されています。
ご飯物はライスと半ライスのみ。
せっかくなので冷やしにして、冷やしだとワンタンはどうなるのかなと、ワンタン追加。

店内は調理場を囲むカウンターが3席と3席、壁向きカウンター3席、4人掛けテーブルが2卓のワンオペ。
酒田には満月、新月など「月系」と呼ばれるワンタンメン推しのラーメン屋が多い。
私が前回来た2011年頃は、そんな話はしてなかった気がするけど、今や酒田ラーメンと名前が付いている。
ラーメン遠征はいつだって気づきばかり。

空いている席を見つけて座り、カウンター台に食券を置きます。
卓上にはラーメン醤油、ホワイトペッパーパウダー、ブラックペッパーグラウンド。
胡椒が二種類あるのは、ちょっと珍しいですね。

カウンター台には素材のこだわりが説明されています。
この文言をそのままコピペしてラーメンを説明していた頃もあったなぁ。

程なくして、私のためだけに調理してくださった、冷やしラーメン980円、ワンタン150円、ありがとうございます。
入店者全員に配膳し終わって、冷やしを作ってくださり、手元まで配膳してくださいました。
トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギ、きゅうりを綺麗に盛り付けられています。
氷をひとつ浮かべた一杯、それではいただきましょう。

煮干しなどの魚介類を丁寧に煮出したスープ、押し付けがましさを感じず、それでいて力強い美味しさ。
1年を通じて同じ味を保っているのか、季節によって濃淡を付けているのか、確かめる術がありません。
中細の自家製手もみ麺がスープに良く絡みます。
花鳥風月グループには製麺工場がある様なので、自社製麺かもしれません。

チャーシューは薄くスライスされ、冷たいスープによく合っていて、とても美味しい。
食べやすい大きさで用意されていて、食べ応えのために3枚、嬉しいですねぇ。

冷たいスープのラーメンにワンタンを合わせたのは初めて。
酒田ラーメンならば合わせないワケにはいかない。
新聞紙のように薄い皮と旨味十分の挽肉餡、冷たいスープであってもとっても美味しい。

やや板メンマであっても、トッピングされていることが嬉しい。
メンマも冷たいスープにギリギリ合っていて、メンマ好きには堪りません。

そんな中で、ひときわ目を引くキュウリ。
ごくごく平凡な斜め切り、もう一工夫ほしいところ。

丼の中だけの味で考えると、東京、神奈川などの大都市圏ラーメンに遠く及びません。
だからと言って、このラーメンにはこのラーメンにしか楽しめない味わいがあります。
なぜここで食べているか、誰と一緒に食べているか、も合わせて記憶に刻まれます。
スルッと食べてご馳走様でした。

昨日の雨が嘘のような快晴、雨傘が日傘に大変身。

駅まで歩こうかと思ったけど、グーグルマップで調べてバスがあればバスに乗る。
100円200円を節約することもあれば、決して無理をしないこともある。

バスに乗る前に山形への経路を調べると、乗り換え案内は高速バスを提案してくる。
おろろ、電車が止まっているじゃんね。
バスで移動するのか、秋田経由にするのか、どうしようか。

10分遅れで酒田駅に到着、高速案内所に行くも営業時間前、乗車券はどうするの?
営業所の電話番号を何とか探して電話すると、車内で販売しているとのこと。
で、バスの発車時間まで30分あるので、駅の様子を見てくるかと行ってみると、電車、動いているっぽい。

駅員さんに聞くと「ネットの更新が遅れてますが、既に運転再開してますね」と。
捨てる神あれば拾う神あり、この世の中は神様ばっかり。
それでもバスで向かえば一時間早く着くけど、ここはひとつ、余目での乗り換え、確認しておきたい。

村上行きが定刻に出発。
乗り換えずにこのまま乗っていれば、山形には行かれず、村上に行ってしまう。

余目にて無事に乗り換え、、新庄行きの二両編成。

新庄には東京行きの新幹線が停まっています。
新幹線と在来線、同じ線路を走っているんですね。

新庄折り返しの山形行きに乗車。
この電車は山形止まりですけど、寝ていたら起こしてもらえないので、それはそれで大変なことになる。

山形駅に着いたのがちょうどお昼頃。
ここで山形としばしお別れなので、一杯食べていくかと、駅周辺のラーメン店を探します。

お昼は、ラーメ&カレー山形アッキー@山形県山形市香澄町(公式インスタグラム)へ。
駅チカなのにちょっと分かりにくい山形駅東口交通センター2階にあって、まま、それはそれで楽しい。
正確なオープン日は不明ながら、交通センターは創業32年。

店内は右手にカウンター10席、左手に2人掛けテーブル5卓、4人掛け3卓。
なんて案内されるかと思ったら、「こちらカウンター席へどうぞ」と案内されました。

カウンター席は10席ですが、端っこの4席は2人席。
ランチタイムは前客4人、後客2人と、お客さんが入っています。
口頭注文後会計、現金のみとのこと。

こちら、比内地鶏100%スープ。
たれは塩950円、醤油900円、炙り味噌1100円。
店名のカレーはセットのキーマカレーが用意されています。

卓上には辣油、醤油、ブラックペッパー。

山形県はラーメンの消費量日本一の県。
お米も魚もお肉も美味しいから、それらは外食せずに自宅で食べることが多く。
ラーメンは自宅で作るのは手間が掛かるため、外食ならラーメン、って食文化だと聞いたことがあります。

壁にガンダムコレクション。
理由は分かりません。

程なくして、私のためだけに調理してくださった、比内地鶏しお950円、ありがとうございます。
スープが飲みにくいことで有名な、スナフキンハットをひっくり返したような白磁の丼。
トッピングはチャーシュー、なると、水菜、穂先メンマ。
鶏の香りに引き寄せられ、それではいただきましょう。

ザ鶏白湯スープ、真っ白いスープは濃厚に見えてさっぱりしていて、旨味は程々。
説明によれば比内地鶏のぼんじりを煮出したスープとのこと。
ちなみに、鶏肉が焼き鳥として美味しいからと言って、鶏白湯スープに使われるのは鶏ガラですからね。
中細麺はスープに負けない力強い味わい、美味しいデスなぁ。

チャーシューは二種類で、ひとつは鶏肉チャーシュー。
特に説明は見当たりませんが、比内地鶏ではないと思います。

こちらは鶏胸肉チャーシュー。
スープとの相性で選んだ鶏肉チャーシュー、どちらも美味しい。

穂先メンマは美味しいんだけど、このスープとの相性はどうだろうか。
しかも2本、よっぽとメンマ好きなのだろう。

なるとはよく分からないかったけど、水菜は定番ですね。
濃厚なスープには葱は合わないので、水菜が鉄板。

これまた鉄板のブラックペッパー掛け。
掛けるのが当たり前のような相性、キュッと味わいが締まります。

一緒に注文した、鉄板焼ぎょうざ6個520円。
後から気が付いたのですが、Aセットなら490円で餃子4個と半ライスだったな。
餃子を運んできたときに、合わせて酢も運ばれてきました。

お皿の端っこで酢胡椒を作り、餃子をギュッと押しつけていただきます。
焼き目が付いていない方の皮はかなり柔らかく、餡は比内地鶏なんかじゃなく。
それでいてラーメンによく合う美味しい餃子。

比内地鶏以外のぼんじり煮出しスープを味わったことがないので、何ともいえないところがありますが。
長くやっているということは、地元に受け入れられた美味しさってことだと思います。
スルッと食べてご馳走様でした。

駅へ戻って、次は仙台。
仙台では必ず乗り換えるので、何か駅そばがあればなぁと探すと、駅構内にある。

遅めのお昼は、立ちそば処 杜へ。
JR仙台駅2F、改札内外から楽しめる立ち食い蕎麦屋。
ここ数年でオープンした印象を受ける綺麗なファサード。

メニューはかけそば420円、ざるそば480円、かき揚げそば530円、上かき揚げそば600円。
そばとうどんは同額ですが、全てボタンが用意されています。
ご飯物はいなり2個220円、白飯180円。

店外で食券を買い、店内を横断して受付に食券を出すと番号札を渡されます。
お冷を用意して席を確保すると、番号を呼ばれる。
お蕎麦は秒で茹で上がるので、店内をあちこちと意外に忙し無い。

立ち食いスペースは16人分、殆どが壁向きと言うこともあってか、女性客率多め。
改札内も全て立ち食い、店内中央に相対カウンターが用意されています。

何かがあったらしく、七味唐辛子は受け取り口にのみ置いてあります。
途中からの味変は厳しい(できなくは無い)。

程なくして、私のためだけに調理してくださった、かき揚げそば530円、ありがとうございます。
そば丼にたっぷりめのお汁、お蕎麦は完全にお汁に沈んでいるので、かき揚げも半分は沈んでいます。

中細麺は全粒粉というかそば皮入り、適度にコシを感じ、食べ応えがあります。
お汁は醤油感強め、仙台の好みに合わせてるいるのだろうか、私の好みにも合います。

かき揚げは仕上がりにバラツキを感じるので、店内揚げかも知れない。
食べているそばからボロボロと崩れてしまい、好きな人は好き、そうでないひとはそれなりのかき揚げ。

特別にお腹一杯になったりしないけど、これはこれで十分、とっても貴重な一杯。
綺麗に食べ終わったら下げ膳して、お店を後にします。
美味しくいただき、ごちそうさまでした。

仙台から福島行きは、もうすっかり人も多くなってきて。
福島に着いたのは17時半頃。
ラーメン修行ではないので、ホテルにチェックインする前にどこかで一杯飲む気満々。
口コミサイトなぞ調べずに、自身の鼻と足で飲む店を決めます。

夜は、藤むらへ。
福島駅東口から徒歩数分、長らくサボっていた一人飛び込み呑み。
たまに「失敗したくない」から事前によく調べるとか、ちゃんと調べたのに良くなかった、って話を見聞きするけど。

一人呑みに成功も失敗もなくて、全て一期一会の貴重な経験、全て成功体験。
自分で選んで目の前で起きたことなんだから、心の底から全身で楽しむだけだと思います。

何の事前情報もなく、ネット検索もせず、ガラガラっと戸を開けて「こんばんわ、1人ですけど大丈夫ですか?」と。
カウンター6席、その後ろは幾つの個室と広めの調理場。
基本、4名や6名以上の宴会向けの営業で、2階は戸を全て外せば40名はいけるそうだ。
逆にそれだけの人数の料理を作れるってことだ。

メニューをろくに見ず、何はなくともビールを頼んで、喉を潤しながら料理と日本酒を吟味しようと。
今夜は福島で一人お疲れ様会、サッポロビールが五臓六腑に染み渡るぜ。

お通しはサーモンのカルパッチョ、シメジとほうれん草の和え物。
食器が冷え切っていて、ああ、そういうお通しなんだと思いつつ、狭き門ってこともあるし。

ビールやサワーはA版のメニューですが、日本酒は三つ折りの使い込んだメニュー。
圧倒的に東北の蔵元ですが、福井、島根、三重もちらほら。
而今、飛露喜、十四代がレギュラーメニューとして書かれているのが中々。
多くの人に一度は呑んでもらいたい、と三代目が仕入れているそうだ。

壁のブラックボートには新政の頒布会がずらり、ワインも合ったりして。
こちらは一本限りの様で、飲み食いしている間に消されています。

食べ物メニューは500円くらいから2,000円以内って感じ。
基本は宴会利用なので、宴会コースを頼まなかった人しか気にしないだろうな。

ビールを飲み終えて日本酒。
宮城の蔵元である新澤醸造店が醸す「あたごのまつ 白鶴錦」純米大吟醸 R7BY。
「どうぞ(お写真を)」と瓶を置いてくださり、和らぎ水も用意してくださいます。

あたごのまつに合わせたのは、ばくらい600円。
塩加減絶妙なばくらい(海鞘)に新澤醸造店の食中酒、伯楽生に負けない美味しさ。
料理が先にあって日本酒を合わせる場合と、日本酒が先の場合があるけど。
今日の気分はお酒が先。

次の日本酒は、女将さんの実家近郊の蔵元。
宮城の蔵元である金の井酒造が醸す「綿屋(わたや)」特別純米酒 美山錦 60 R7BY。
綿屋は都内で何度か飲んだことがあるし、その殆どが特純の記憶があるけれど。
どこで飲むかも味に関係するんだな、当たり前のことだよ。

お刺身三点盛り1,000円はタイ、カンパチ、ヒラメ。
綿屋には魚の刺身が合う気がする私、この辺りで隣の1人客と意気投合。
大声で叫び合うとか、キャッキャワイワイすることではなく、淡々と日本酒の話と鉄道の話。
名前なんて聞いても仕方ないよね、もう二度と会うことはないだろうから。

もう一杯飲むかと「本日の一杯500円」と書かれている一杯を。
福島の蔵元である大和川酒造店が醸す「弥右衛門(やうえもん)サマータイムブルース」純米酒 R7BY。
富山から出張してきている1人客が帰ったので、二代目大将と四方山話。
料理の修業は特にされていないということで、世の中にはそういう人もいるんですね。

飲んで食ってを繰り返したら切りが無いので、くじらの竜田揚げ850円で仕上げる。
鯨をいただくのは久し振りだなぁ、小振りなのが美味しいよね。

その地に行ったらその地でしか食べられない料理、その地でしか飲めないお酒を好んでいた私。
それはそれで間違っていたとは思わないけど、その地でしか経験できないことは、飲むことでも食べることでも無く。
その地の人と喋ることだと気が付いた夜。
もちろん、耳は二つ、口は一つなので、喋ることの倍は聞いています。

ボトルを入れて切れる前に来るってのも無くは無いけど。
ふらりと立ち寄るのがオレには合っているな。
美味しくいただき、ご馳走様でした。
