2013年07月27日

新庄、仙台、石巻

/麺武者@山形県新庄市にて麺武者らーめん/らあめん梅屋@山形県新庄市にてモツらあめん/一茶庵本店@山形県新庄市にて中華そば/列車代行バス/

 ムーンライトえちごは定刻通り出発、日付が変わる高崎で改札があるはずで、窓際にきっぷと指定席券を置いて寝てしまったのですが。
 一ミリたりとも動かず。
 うーん、まあ、途中乗車や途中下車する人もいないだろうけどね。

 目が覚めると新津、新津で降りなければいけないのに身体が動かず、そのまま新潟へ。
 新潟から新発田(しばた)、余目(あまるめ)と乗り継いで新庄へ。
 始めっから分かっていたことですが、到着が早すぎてどこかで時間を過ごさなければなりません。
 とりあえず駅構内をぶらぶらと見回りましたが、30分も過ごせません。

 待ち合い席に座ってちらっと辺りを検索してみると、一軒目に向かうラーメン屋の近くにモスバーガー発見、ラッキーですな。
 奈良でもお世話になったモスバーガー、朝モスのハンバーガーがとても美味しいです。
 超人気店ならば一時間も前に行かないとですが、まあ15分前、開店後でもいいかな。

 麺武者@山形県新庄市に着いたのは開店10分後、新庄駅から真っ直ぐ向かえば徒歩15分といったところでしょうか。
 山形には何種類もの地ラーメンがあり、ここ最上であればモツラーメンですが、東京の名店で修業しての凱旋営業とのこと。
 店先には「本日限定 冷しラーメン」とありますが、冷しラーメンなら山形市がご当地ですから、限定ではなくレギュラーで販売されても不思議ではありません。

 店内は厨房に面したカウンター6席、4人掛けのテーブルが2卓、奥の座敷は(雑誌によれば)14席とのこと。
 カウンター右端の隣の席に座り、店内を見渡して鞄を床に置いて椅子に座ります。
 箸立てに洗い箸と割り箸が両方用意してあるのところは都内で修業しただけはありますね。

 メニューは温麺(200g)としてこってり醤油味、こってり塩味、濃厚節系ガツン醤油味、あっさり醤油味、あっさり塩味。
 つけめん(280g)はこってり醤油味、塩味、節系、あっさり醤油味、油そばは醤油味と塩味から選べます。
 スープの濃さや麺の茹で加減は好みに対応してくれるそうですが、基本の味が分からないと濃くしようがないですね。

 店内に用意されたラーメンマップ本などを読みながら待つこと7分、麺武者らーめん680円がカウンター台越しに渡されました。
 魚介系白湯スープと紹介されていて、薄い茶色ながらしっかりとした魚介出汁スープ、長時間かけて煮出した豚骨出汁スープのWスープ、くどく重くなりがちですが無化調と言うこともあって後味がすっきりしています。
 特出した美味しさではない反面、酷い下ブレもあり得ないでしょうから、幅広い年齢層に受け入れられていることでしょう。
 中太縮れ麺は自家製麺で、スープとの絡みもよく、するすると食べられます。

 トッピングはオーソドックスにチャーシュー、メンマ、なると、板海苔、青ネギ、特出したトッピングは無いけれども特別に食べ手を選ぶ食材もない。
 地のお客さんの好みを考慮しつつ高次元で上手に味をまとめてあり、とても美味しいラーメンですが、私はわざわざ神奈川から「美味しい」ラーメンを食べに来ているわけではありません。
 美味しかったです、ご馳走様でした。

 お店を出ると雨が降ってきたので、最近大活躍の晴雨兼用傘をさっと広げて歩き出します。
 しばらくするとアーケードのあるメインロード、確か今は土曜日の午後、ひとっこひとり出会いません。
 そんななかで何かの販売イベントをやっていて、たまたま通り掛かった私に店員さん全員が声を掛けてきて。
 雨が降っていなくても、殆どの人は車移動じゃないかなぁ。

 道なりに右に曲がりつつ30分歩いてらあめん梅屋@山形県新庄市、もつラーメンの発祥でも元祖でもないけれど、新庄に来てもつラーメンを食べないわけにもいかない。
 ガラッと戸を開けて店内に入ると満席かと思うほどの混み具合、ちょうど一番手前のテーブルを片付けているところでした。

 カウンター席に座って調理を見たかったけど叶わず、そのカウンターは5席、4人掛けテーブルは5卓、小上がりは3卓、奥座敷は4卓とこぢんまりとした飲み会なら出来そうです。
 卓上のメニューをみて、ぱっとオーダーしました。
 地方の有名店では、たくさんメニューがあるのにお客さん全員が同じメニューを頼む現象(現象名は命名中)をよく見かけます。

 この店も全員がモツラーメン、なのにメニュートップはらあめん、続けてモツらあめん、ちゃあしゅうめん、ワカメらあめん、中華ざるに冷し中華と並んでいます。
 店内奥のテレビを見ながらラーメンの出来上がりを待ちます。
 厨房では男性店主さんが1人で調理されていて、多くの女性店員さんは配膳、接客、会計とこういった分担も地方の名店でよく見かけます。

 30分待たされてモツらあめん600円、この麺相で600円だからなぁ。
 なぜこんなにドンブリすり切り一杯に注いであるか理解出来ない大量のスープ、透明度が高くて底に沈んだ麺やトッピングが見渡せます。
 味わってみると鶏ガラ、豚ガラ、野菜等々の出汁に薄めの醤油ダレを合わせつつ後味はすっきりしていてとても美味しいです。
 中太麺は食べやすいように少し短めの裁断で、スープとはあまり絡みませんが、麺を食べ、スープを飲んで、トッピングを食べて、と味わえばいいのではないでしょうか。

 肝心のモツは鳥モツ、レバーや砂肝だけでなくキンカンまで入っていて、冷凍物を煮たのではなく生のを使っているとしか思えない味わい。
 こんなに美味しいのなら、このモツだけを別売りしてつまみに一杯やりたいですなぁ。
 他には板海苔、かまぼこ、薬味ネギが乗せられています。
 とても美味しいラーメンをご馳走様でした。

 もう雨は止んでいて、来た道を駅へと向かって戻ります。
 ここ新庄から仙台に移動する便は一時間後、それを逃すと(途中の乗り継ぎもあって)3時間後になってしまいます。
 せっかくだからと前回、山形県に来たときに立ち寄れなかったお店に向かいました。

 大通りから一本入っての一茶庵本店 (いっさあん)@山形県新庄市、創業100年って新庄駅がある前から営業されているのでしょうか(駅は創業140年とのこと)。
 徒歩数分の場所に分店があって、分店は大通りに面しているからずっと立ち寄りやすいと思います。
 引き戸をがらっと開けて店内に入ると、全面土間かと思うほど広々とした空間、八重の桜が大型の液晶テレビで放映されています。
 カウンター席は見当たらず、4人掛けと6人掛けのテーブルが数卓、奥には座敷があるようです。

 特に案内されなかったので空いている席に座り(って、お客さんは全員テレビが見える方を向いて座っています)、ゆっくりとメニューを見ます。
 縦書きメニューを右から読んでみると、塩つけめん、つけ冷し中華、中華そば、ざるそば、鳥そば、、、鳥そばって?
 他に関東圏ではちょっと見かけないメニューもあって、いなりそばはおいなりさんが付いているだけ?親子そばは鳥ガラスープに玉子を入れただけ?地元のお客さんには当たり前でも、観光客の私にはさっぱり。

 おそらく開業当時から販売されているだろうメニューをお願いしたら怪訝な顔をされたのは他のお客さんが全員ざるそばだったから。
 ちゃんと下調べしてこない自分が悪いよなとうつむきながら、ラーメンの出来上がりを待ちます。

 10分ほどして中華そば600円、当たり前ですがどの店もドンブリをお盆に乗せて運んできますね。
 やや濁った豚骨スープにきりっと効かせた醤油ダレを合わせてあり、ちょっと濃く感じながらももう一口、もう一口とレンゲが進んでしまいます。
 ※って書きましたが、レンゲはドンブリと一緒に配膳されず、卓上にも置いていないから、お冷やを注ぐ場所から持ってこないとなりません。
 噛み応えのある固め茹で加減の縮れ細麺が小ぶりの丼にぎゅうぎゅうに押し込められていて、それでいて全く食べづらくないのは麺とスープの相性が良いからでしょう。

 トッピングと分ける必要がないほどスープに馴染んでいるチャーシュー、細切りメンマ、板海苔、薬味ネギ。
 こういうラーメンのチャーシューをバラ肉だとか肩ロースだとか説明する必要を感じませんが、逆に感じるのはどういう場合だろうか。
 まだ3杯目なので余裕で食べ切ってご馳走様でした。

 駅から徒歩圏内で楽しめる観光地が見当たらないので、駅の新幹線ホーム(と言っても在来線と兼用だけど)の新幹線見学。
 防犯上などの問題があるからか車内に自由に入れたりしないけど、もし入れたら「在来線でいくつもりだったけど、これなら新幹線に乗ってみるかな」と思う人もいるかも知れないな。
 電車のことは詳しく知らないけど、今日は緑が2台、前回は赤と緑だった様な気がします。

 途中、羽前千歳駅で乗り換えたときは大雨、仙台にいくにはこの駅で乗り換えるんだけど、新幹線が出来てからさらに寂れた感じ。
 仙台行きが雨で遅れているとのアナウンスがあって、仙台乗り換えが心配になりつつ、乗り換え時間は60分近くあるから安心だな思いつつ。
 駅に七夕の飾りが沢山あったけど、地元の人は見慣れているからか、誰も見上げない感じ。
 もう30分あれば一杯と思いつつ、ここから30分もかからず仙台二郎かと思いつつ。

 石巻に着いたのは19時過ぎで真っ暗、事前に調べることが出来たらラーメンの一杯か二杯を食べるところですが、ホテルのチェックイン時間が迫っています。
 まあ、「ちょっと遅れます」と電話すればいいのですが、お客さんだからといって頼んでいいことと頼んではいけないことがあると思います。
 何もこんな場所のホテルにしなくても、仙台や小牛田(こごた)の交通の便が良い駅近くのホテルにしなったのは、10円でも100円でも現地に寄与したかったから。
 安全な遠くから被災地や原発事故地をああだこうだ言うのはあまりにも私のライフルールに反します。

 仙石線に乗り換えればホテル直近の駅まで行けるのですが、それは昼間の数便だけで、他は矢本駅止まり、松島海岸までは列車代行バスの運転になります。
 列車代行バスは明らかに期間限定運転、限定?と聞けば乗らずにはいられないでしょ。
 矢本駅近くにもラーメンじゃなくても食堂はあるはずですが、大雨の中、慌てて乗り込んでしまい。
 満員とはいかなくても半分以上の乗客を乗せて出発、私の乗ったバスでは車内で改札を行わず、降りるときに青春18きっぷを一応見せましたが、どうぞどうぞな感じでした。

 ミーハーは私は臨時駅のバス停を撮ってホテルへ。
 ホテルの場所が楽天トラベルの住所と違っていて、ホテルの住所をGogoleMapで探して事なきを得ました。
 ホテルメトロ(ホームページ)、1人で泊まるには広すぎる室内、無線/有線LAN完備、次に石巻に来るときもまた利用させてもらいたいなぁ。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
>安全な遠くから被災地や原発事故地をああだこうだ言うのはあまりにも私のライフルールに反します。

ならば行くべき場所は石巻ではないのでは…
ここでこの言葉が出てくるのはいかにも不自然。いくら行間とやらを読もうとも、単なる自己憐憫と自己満足、構われる欲望のための一行でしかないと見える。残念です。
Posted by tt at 2013年08月03日 08:26
ttさん

 行かなかった場所を行ったようには書けませんけど、行った場所、食べた物、全てを紹介しているわけではありません。
Posted by ふらわ at 2013年08月04日 00:32
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