/夢を語れ神奈川@秦野市南矢名にてスパイシー冷やし中華250g/日本料理うしお/

いわゆるガッツリ系を食べるのであれば、それなりの準備が必要なお年頃。
無理はできないけれど手間暇を掛けるのは問題ないし、むしろ望むところ。

お昼は、
夢を語れ神奈川@秦野市南矢名(
公式インスタグラム)へ。
オープン直後に伺って以来、2回目。
再訪をうっかり忘れていて、気が付いたら猛暑、酷暑が続き。
冷やしが出たら行こうかと思っていたら、8月が終わりそう。

店先に営業カレンダーが貼り出されています。
8月の限定メニューは1日から8日がギョロポン、9日から22日がつけ麺2種類、23日から31日はスパイシー冷やし中華。
9月は1週目がシークアーサーつけ麺、2週目は限定総選挙、23日はスパイシーキーマ汁なし
外待ちが無いので、そうっとドアを開けて店内へ、、ってドア、重いな。

2階へと続く階段に並べられている椅子が5脚、満席。
右手の券売機で食券を買いましょう。
買い終わったら券売機横に並べられた椅子で待ちます。
椅子に番号が振られているのが、とってもフレンドリー。

2階の調理出来上がり待ち席は6席なので、6人ずつ呼ばれるはずなのに、私の前は5人だけ呼ばれます。
つまり先頭になったので、冷や麦を飲みながら、階段下の先頭で呼ばれるのを待ちます。

「お待たせしました、次の6名様、お2階へどうぞ」と案内され、階段を上ります。
店員さんに食券を渡そうとすると「冷やし中華の方ですよね、お時間が掛かりますので4番の席へどうぞ」と案内されます。
すげぇな、単純に驚いたわ。
購入した食券の情報が先に伝わっているのは当たり前だろうけど、後回しでは無くできあがる順に座るように案内するとは。
だから私の前は6人じゃ無くて5人だったのか、、気が付くのが遅いわ。

お店の繁盛というか人気っていうのは、こういう当たり前のことを当たり前にすることなんだろうな。
もちろん料理が美味しいのは当たり前で、予定通りちゃんと営業するのも前提ですけど。
番号を呼ばれ、受け取り口に立つと「お客さん何回目ですか」「初めてですか」とひとこと二言、声掛けされています。
「トマトは好きですか」「はい、好きです」「じゃあ、サービスしておきますね」
初めっからデフォが3枚であっても、2枚乗せたところで「1枚サービス」って言われて嬉しくない人はいないよね。
お店の人気というか繁盛っていうのは、こういう小さいことの積み重ねなんだろうな。

少し待って、私のためだけに調理してくださった、
スパイシー冷やし中華250g1,200円。
コールはヤサイ、ニンニク。
説明が無ければ冷やし中華には見えないけれど、お店が伝えたいのは商品名ではありませんから。

やさいは茹で上げてから冷やされていて、全体に掛けられたスパイシーなドレッシングによく合って美味しい。
ラーメンとのバランスを考えた味付けが嬉しいですな。

トマトはもちろん冷やしトマト、ドレッシングがたっぷりと掛かっています。
丸いトマトをスライスするので、大小何枚がデフォかは不明で、不明だからこその楽しみもあります。

自家製麺はラーメンと共通に感じ、冷たくすることでの最高の味わいはまだ先にある様に感じます。
ただまあ、毎日食べるわけではないし、今年は今日で販売終了です。
量が多いとか、豚が旨いとか言っても、つまるところこの麺が美味しいのが全てだと思っている私。

豚は腕肉と思われる噛み心地、たまりませんな。
デフォで1個と表記されているけど、1個が小さい場合は2個入っていることもあって。
ジジイの私には1個でも多いのに、いろいろなことがいろいろと重なります。

冷やし中華はスープが少なめなので食べやすかったです。
下げ膳すると「完食、完飲、ありがとうございます。グッジョブ!」とお声がけいただきます。
スルッと食べてご馳走様でした。

夕方から藤沢へ。
遊歩道から眺める夕陽って初めてじゃない気がするけど、じゃあいつだったかは思い出せません。

夜は、
日本料理うしおへ。
銀座 喰い切り ひら山からモダン割烹銀平として藤沢に戻ってきたのが2019年の年末。
翌年のコロナ禍に翻弄され、鯛出汁らーめんとして再出発して4年。
残りの料理人生を賭けて、今年から8月にリニューアルオープン。

完全予約制、仕込みの関係もありますから数日以上前の予約が必須となります。
夜の予約は4名様からですので、必死の思いで3人集めて4名で訪問。
(4名様からは私の勘違いで、昼は4名様、夜は1人でもOK)
予約したのは基本コース8品13,000円。

葉月の献立。
漢字が多くて読めない、というかほとんど読めません。
科学とITの力を総動員して説明してみますが、間違っていたらごめんなさい。

乾杯というかウェルカムドリンクとしての、菊酒(きくしゅ)。
菊酒は、9月9日の「重陽の節句」に楽しむ風習があるそうです。
日本料理には合わない強い香りの日本酒での一杯。
写真を撮り忘れてしまったけど、ギリギリセーフ。

それでは一杯目の生ビールで乾杯。
今夜は藤沢で四人お疲れ様会、暑い夏でももの凄く暑い夏でも、ビールは旨い。

先付
被綿(きせわた)とは、重陽前夜、つまり旧暦9月8日の夜に菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、
翌朝、その綿で体や顔を拭えば、老いが去り、長寿を保つと信じていた風習。
懐に忍ばせて香水の代わりとしたこともあったとか。
被綿が初めましての私、日本料理の何を知っていると思っていたのだろうか。

菊の被綿の下に、玉蜀黍(とうもろこし)豆腐、金時草(きんじそう)、車海老、トマトジュレ。
初めからひとつの味であったかの様な味わい。

先付に舌鼓を打つ間、鱧の骨切りの実演。
調理を見せると言うか、調理しながらお客さんとおしゃべりすると言うか。
お店の構造上、調理を見せられないの仕方ないと諦めることなく、
完全ではないけれどできる範囲のことを出来るだけやる。

お酒
あくまでも料理が主体、お酒は脇役とするラインナップ。
5杯か6杯、飲んだな。
店内常温熟成も楽しみました。

椀
松茸の鱧(はも)のお吸い物。
色々な思いを寄せられる様に、ススキに見立てた細切りの松茸。
松茸などのキノコを食べると季節を感じると言うが、
スーパーで買うならともかく、料理屋で食べて季節がどうのと言われてもなあ。

まだまだ近況報告が済んでいないこともあって、鱧の炭焼き。
炭焼きって、焼くと言うより香りを付ける意味合いが強そう。

お向は二品。
一つ目が鱧焼霜、いまさっき焼いたばかりの鱧を山葵と梅肉で頂きます。
個人的には真夏に頂く印象の強い鱧、初夏から晩秋まで楽しめるそうです。

群馬泉
日本酒のラベルはピタッと貼り付けてあるけど、稀に貼ってなかったり、
輪ゴムで止めてあるラベルの日本酒もあります。

もう一つのお向は、刺身寄せ。
赤睦、黒睦、秋刀魚
赤睦はノドグロと呼ばれることもある高級魚、しかしして今年の秋刀魚は負けてないぜ。
薬味は合わせ醤油、岩塩、肝醤油、山葵、生姜、この薬味だけで一杯も二杯も飲めますな。

八寸
新丸十の栂尾煮(しんまるじゅうのとがのおに)、秦野の生落花生、蛸柔煮、酢橘を窯にした新イクラ醤油漬け、
黒陸奥の赤ちゃんの唐揚げ、鯖寿司、新菊菜と常節を合わせた白和え、毛蟹酢。
食材の味をそのまま活かすと、盛り付けた時のバランスが悪く感じることもあります。
全体としてひとつの味を目指していて、少しずつ味を足し引きしていく印象。

昇龍蓬莱。

進肴(すすめざかな)
松笠揚げの白甘鯛、揚げ栗、無花果(いちじく)、菊華蕪添え、薬味は蓼酢。
今年初の栗をこんな形で楽しめるなんて、夢にも見ませんでした。

鉢肴
穴子、冬瓜、葛餡(くずあん)。
冬瓜って餡掛けでしか食べた事が無かったけど、葛餡だと一際美味しいんですね。


食事
土鍋で炊いた鮎ご飯、鮎は店内での一夜干し風。
ここまででお腹はだいぶ満たされているけれど、お代わりがありますと案内されたらお代わりしますよ。

水菓子
梨アイス、巨峰、シャインマスカット、酒粕クリームブリュレ。
アイスが冷たすぎず、ブリュレが熱すぎず、日本料理の甘味ってことだ。

お茶。
紹介していないお酒も多いながら、料理とお酒で1人19,000円とは破格。
美味しい日本料理、美味しい日本酒、楽しいおしゃべりをご馳走様でした。